ロングツーリング

おひとりさま

ツーリングは、基本的にひとりで行く。
というか、誰かといっしょに行ったことは、今まで2回しかない。
1回目は少し新鮮だったが、2回目(1回目と同じメンツ)には、「やっぱひとりがいいわ・・・」と思ってしまった。

オレはとにかく、ひたすら走っていたい。あとは、キレイな景色を見て、それを写真に収められれば、それでいい。
温泉にも、メシにも、全く興味はないのだ。

やっぱりひとりがいい

一般の多くのライダーは、温泉とか、ご当地の美味い店とか、何ちゃらスポットとか、とにかく行きたがる。
冬場の温泉とか、着込んだウエアを全部脱いで、また着込むなんて面倒でしょうがない。
観光客がうじゃうじゃいるスポットなど、近寄りさえしたくない。
食事は、コンビニのおにぎりとサンドイッチと野菜ジュースで充分。

だから、誰かと行くのは躊躇してしまう。
もし、オレと同じような思考で、同じようなスピードで走る人がいれば・・・
・・・いや、やっぱりひとりがいい。
・・・いやまあ、いい景色に出会ったら気兼ねなく「停まろう」って言える仲間がいないだけ、ってのは確かなんだが。

奪われる自由

バイクは、自由な乗り物だ。

クルマほど行く道を選ばないし、クルマのように障害物(つまり渋滞時の他車)に行く手を遮られることもあまりない(もちろん「全く」ではない)。
止まりたい時、止まりたい場所に停められる(よほどの大都市の混雑した所でなければ)。
道を間違えたら、Uターンも、路地を迂回して元の場所に戻るのも、クルマほど面倒ではない。

でも、同行する人数が増えれば増えるほど、当然のことながら制約は増えていく。自由が奪われていく。

楽しみは人それぞれだから、否定はしないが、なんでわざわざ自ら自由を犠牲にして大人数でツーリングをするのか、オレには全く理解できない。
そして、大のオトナの男が、集団で行動するのはみっともない・・・は言い過ぎだが、少なくともカッコイイとは到底思えない。

まあとにかく、大所帯で行動してコンビニとか道の駅の駐車場を占領しないで欲しい。
そしてまた、大所帯でダラダラ走って、オレのジャマはしないで欲しい。
(心情的にクルマよりバイクは抜きにくいので)


今年の夏は、北陸にばかり行った。
新潟、富山、石川・・・そして、海・山・グネグネ道・美しい景色に溢れた能登半島は、本当にバイクツーリング向きの土地だ。


寒くなるまで、あとほんのひと月半程。(11月下旬には関東もバイク乗りにとってキツい気温になる)
短い秋も、相変わらずひとりで。

さあ、どこに行こうか・・・