ツーリング:2013/08/18:宮城県石巻市~岩手県陸前高田市

というわけで、今回も東北へ。

福島・浜通りの状況は”ほぼ”把握したので、今回は宮城県の、前々回行けなかった石巻から先に行くことにする。

東北道から、前々回同様、仙台南部道~仙台東部道、さらに三陸道を経て、石巻港ICで一般道へ。

 

瓦礫集積所で怒られる

石巻湾沿岸の”瓦礫集積所”。f:id:ToshUeno:20130818121925j:plain写真を撮ってたら、ここで”番”をしてたおっさんにすごい勢いで怒られた。

勝手に入ったのは悪かったが、こういう所に来るわざわざヤツには、頭ごなしに怒らずに、なにか別の接し方があるんじゃないの、とは思う。まあ何らかの事情はあるかもしれないし、ここであれこれ書くのはやめておこう。

 

気を取り直して先へ進む。

この辺がただの空き地ではないことは、残っている土台でわかるが、f:id:ToshUeno:20131121000039j:plain

改めてこういうのを見ると、せつなくなる。 f:id:ToshUeno:20130818125027j:plain

この少し先には、古い家がちゃんと残っている一帯もあったが、違いはなんだったんだろうか。

 

海沿いの風景

石巻市小網倉浜の辺り。f:id:ToshUeno:20130818132130j:plain実際は、カモメたちと漁船の大群が重なって わりと壮観だったが、写真だとスカスカな感じしかしないのが残念。

で、カモメたちを連写してみたが、ほとんど動きがなくていまいち。

ま、カモメたちも疲れてるんだろう。

 

県道220号線、牡鹿半島の先っちょで折り返した辺り。f:id:ToshUeno:20130818140726j:plainこのまま県道220号線を女川町まで抜けるつもりだったんだが、この先は震災の影響で通行止め。迂回路もないので、仕方なく来た道を戻る。

 

奇跡の一本松へ向かう(バイク)

来た道を延々と戻りながら、「別れの一本杉」・・・は、故郷の大先輩の代表曲、そうじゃなくて、「奇跡の一本松」を見に行こうと思い立つ。となると、海沿いを行ったんじゃ日没までに陸前高田にたどり着けない。

というわけで、海沿いルートは断念し、最短ルートである国道45号線を走り続ける。f:id:ToshUeno:20131130224415j:plain

国道45号線は、海から結構離れた至るところに[ここから過去の津波浸水区間]って標識が設置されていた。

 

その標識にさえいちいち驚愕しながら走り続けると、遠くに、確かに「一本松」が見えてくる。

 

奇跡の一本松へ向かう(歩き)

当然、近くまでバイクで行くことはできないので、工事現場入口でトラックの出入りを仕切ってたおっさんに聞くと、「一本松に一番近いゲートの前にバイクを停めていい」とのこと。

ちなみにクルマのみなさんは、道を挟んだ反対側にしか駐車場がないため、なかなか”こちら側”に渡れずに難儀していた。

ま、近くっつても10分弱、戻ってくる人達を避けながら狭い通路を歩いたんだが。

 

「一本松」には、奥に見える柵のところまでしか近づけなかった。20~30mぐらい離れていただろうか。 できれば、すぐ傍で見たかった。f:id:ToshUeno:20130818171705j:plain

で、一帯は ”観光施設”にするらしく、絶賛工事中だった。f:id:ToshUeno:20130818172458j:plain

 

「日本の原風景」を見て願う

それにしても、本当に大変なことが起こったものだ。

福島の浜通り地方一帯、宮城の東松島・石巻、そして岩手の陸前高田。

 

せめて、亡くなった多くの人達が、”無駄死に”にならないように。

今なお不便な暮らしを強いられている人達の気持ちが、少しでも明るくなるように。

 

帰り道、 国道343号線の山道にて。f:id:ToshUeno:20130818181032j:plain

心に浮かんだのは「日本の原風景」という言葉。f:id:ToshUeno:20130818181047j:plain

数十年後も、数百年後も、どうかこんな風景が残っているように。

 

過去最長走行距離

高速道路に入る前、最後に寄った一関市は、なかなかの地方都市だった。f:id:ToshUeno:20130818185706j:plain写真の地点のすぐ先、一関ICから東北道に入り、あとはひたすら東北道~常磐道を走り続けた。

今回は、雨には降られなかった。

 

帰宅後、トリップメーターを見たら、驚くほどの距離を走っていた。f:id:ToshUeno:20130819002044j:plain

齢アラフィフ、もうヘトヘトで、ガレージ(借)から歩いて帰るのさえ一苦労だった。

おそらく今のバイク(M109R)では、この記録を更新することはないだろう。より”ツアラー”なバイクだったら、もっと走れるかもしれないが。

 

  • 走行距離=1198.5km(※過去最長)