ツーリング:2013/09/15:秋田県大館市~男鹿半島(の一部)
目が覚めたのは4時半頃だったか。
さよなら、大館
こうして写真で見ても、大館は空が広い(=高い建物がない)。
▲いい感じにぼやけているが、単に窓ガラスが汚れていただけ。
二度寝もできなかったため、それに少しでも雨には当たりたくないため(※この日の北東北は昼頃から雨の予報、南東北~関東は1日中ずっと雨の予報)、5時半頃ホテルを出る。滞在時間は9時間弱でしたが、お世話になりました。
やたらとカラスが道路を占拠していた大館を後にする。
▲街中はまだ序の口、街外れには5,6羽が固まって道路を占拠しているシーンが数カ所で見られた
ドラゴンタワー
朝の6時半頃、三種町(旧八竜町)で「ドラゴンタワー」を見る。
▲“タワー”って・・・
ただ、この自称“タワー”がポツネンと建っているだけのここが、この日では一番の“観光スポット”だった。
でも、たまたま通った道で、こういう面白いモノに出会えるのはうれしいものだ。
三種町の豆知識
「平成の大合併」で、八竜町(はちりゅうまち)は三種町(みたねちょう)になったらしい。
琴丘町・山本町・八竜町の三町が合併して誕生したので「三種」なのかと思ったがそうではなくて、その旧三町を流れる「三種川」に由来しているそうだ。
雨の気配
まだ朝早いのに、予報では「昼過ぎから」のはずなのに、雨の気配を感じる。
たまたま、カッパを着るのに最適な場所(農業用倉庫)があったので、早めに着ておくことにする。
「やっぱブーツ履いたままだとズボン履けねえわ・・・めんどくせえなあ・・・」なんてやってたら、ここの倉庫のおっさんがトラックでやって来た。
まだ朝の7時なのに。日曜日なのに。仕事熱心だ。
おっさんがオレの前を通ったので、なんか言われる前に「すいません、すぐどきますから」と謝ったら、笑顔で「いいよいいよ」と言ってくれた。
なんていい人だ!
数年前にリターンしてから初(!)のカッパも着終わり、シャッターを開けて早速仕事を始めたおっさんに頭を下げて(もちろんちゃんと会釈を返してくれた・・・なんていい人なんだ!)、今にも降り出しそうな空の下、再び走り出す。
・・・で、走り出してすぐ、雨は本格的に降り出した。
オレにしては、めずらしくナイスな判断だった。
雨に負ける
男鹿半島へと続く海沿いの道も、すっかり雨模様。ここも天気が良かったら気持ち良かっただろうに・・・(今年はどこに行ってもこんな感じだったが)
当初、この日は男鹿半島から山形の酒田辺りまで海沿いを通った後、山形県内を通って東北道に抜ける予定だったが、あまりの雨っぷりに早々にくじけ、秋田自動車道からの最短ルートで帰ることにする。
それでも結局は、秋田自動車道で早速豪雨に見舞われ、北上JCT(岩手)で東北道に入った後も、郡山ICまでずっと雨だった。
オアシスに逃げ込む
都合4時間以上、強い雨に打たれながら走り続け、ヘロヘロ状態で郡山ICから磐越道に抜け、オレ的なオアシス(トイレ以外は自販機1つしかないため人が少ない+屋根付の二輪用Pがある+二輪用Pからトイレ棟までずっと屋根が付いてる)、前回ずぶ濡れになった時にもお世話になった、三春PAに逃げ込む。
▲見た感じ結構若い女性が、人目も憚らず思いっきり屈伸運動をする姿が、微笑ましかった
さすがに三連休の中日、クルマは続々とやってきたが、30分ぐらいの間にバイクは1台も来なかった。
カッパ着てても濡れるんだね
三春PAでダラダラしてたら雨が上がってきたので、再び走り出す。いわきICの手前60kmの辺りでは、日差しが出てきた。
常磐道に入ってからも雨は降っておらず、それどころか思いっきり晴れていたが、Honda MotoLINCの降雨マップによると水戸辺りは結構降るって予報だったため、なおも疑心暗鬼でカッパを着たまま走り続ける・・・が、だんだん暑さに耐えられなくなってきた。
中郷SAで給油したついでに、カッパを脱ぐ。
ジーンズの裾がカッパからはみ出していたため、そこから浸水?して、膝から下は、びしょびしょだった。上半身も、少しではあるが濡れていた。
あまりに雨が強いと、カッパ着ても濡れるんだね・・・なんて今さらの発見に苦笑する。・・・ま、バイク用とはいえ、安モンだからだろうけど。
(スマホのGPSが正しければ)田野PA。すっかり青空。
天気予報は恋予報
ブーツの脱ぎ履きが面倒なので、カッパは一度脱いだら二度と着たくない。
その後、どの辺だったかは忘れてしまったが、一箇所だけ本降りの箇所があったが(時間にして3分程だったか)、あとは雨に降られることもなく、17時過ぎに羽田の洗車場に無事到着。
関東がこんなに晴れてるなら、予定どおり山形経由で、もっとゆっくり帰ってくれば良かった。
この時季の天気予報は、本当にアテにならない。
理屈じゃなくて感覚
とにかく、下北半島~津軽半島は本当に行った甲斐があった。こういうのは多分に感覚的なもので、理屈じゃない。
夏の夕暮れの、陽が落ちるほんの少し前の、空の微妙な色合いとか、森の限りなく黒に近い暗い緑とか、近くに見えるのに遠くから聞こえる波の音とか、柔らかく肌に触れる風のぬるさとか、そういったさまざまが“感覚”として残るのだ。
そして、都会で平板な毎日を過ごしていると、またそれらを感じたくなる。
また、そういう感覚は、どこででも感じられるってわけじゃない。
当然、場所によっても、その感覚は変わってくる。
だからその“感覚”を探して、遠くに出かけるのだ。
竜泊ライン・リフレイン
竜泊ラインは日没後に加えて濃霧だったため、その景色を堪能できなかった。
いつの日かの「夏」に、また行ってみようと思う。
- 走行距離=800.4km(3日間合計=2232.2km)