ツーリング:夢千代の里
今年のテーマは(・・・ってももう9月だけど)、「西+裏日本」と決まっている(オレの中で)。
今回は、いまではもう耳にすることもない「裏日本」という呼称を最初に教えてくれたドラマ「夢千代日記」で有名な、サユリストの聖地「夢千代の里」=湯村温泉へ。
高速道路をひたすら走る
東名道~名神道をひた走り・・・数多のSA/PAで記憶に残ったのは、ここ草津PA。
混んでるのは、まあ予想の範囲内だが、二輪用Pもなかったためスルーしようとしたら・・・
その先に2輪用Pもトイレも自販機類も、さらにコインシャワー(!)も有り、かつ本館(?)と離れた所に施設があることを誰も気づかないのだろう、ガラガラだった。
「ジャンクション併設」という構造*1だから、こんな面倒なことになってるんだろうか。
空いてるからのんびりしてたら、横浜ナンバーのリーフがやって来て充電してた。
こんな“不便”なモノでこんなとこまで来るなんて、度胸あるよね。
今年の8月頃だったか、日産の営業マン氏が自宅(賃貸マンション)のポストにリーフの見積入れてたのには思わず失笑した・・・どうやって充電すんだよ(笑)
EVって、急速充電でも30分もかかるのが決定的にダメだと思う。充電スタンドって大概充電器が1台しかないから、もし先客がいたら、さらに待たなきゃいけない。
オレにはとても耐えられないなあ(※あくまで個人の感想です)。
国道を西へ
さらに中国道~播但連絡道へと進み、和田山ICでようやく下道へ。
この写真の時点で既に15時51分。
そして、国道9号線をひたすら西(北?)へ。
湯村温泉
自宅(川崎)を7:30に出て、17:00ちょうどにようやく辿り着いた、そこは、湯村温泉。
特に探した訳でもないけれど、たまたま「夢千代館」の前を通る。
その後、小百合さんの銅像(夢千代像)を探して、町中を走り回る。
迷い込んだデカいホテルの駐車場で、客の案内をしてたおじさんにも場所を聞いたんだが、結局どこにあるかわからずじまい。
夢千代館
仕方なく、当初は入るつもりがなかった夢千代館に、入ってみる。
入館料 300円。
この絵は、オトナの事情かなんかで、わざと“似せなく”してるんだろか。
ドラマの舞台を再現したというコーナーは、期待を大きく下回るショボさだった。
でもこの電話カバー(懐)は、ドラマに出てくるそれと同じデザインだ。“ホンモノ”だろうか。
ま、再現コーナーのショボさはともかく、この貴重な写真を見られただけで、オレ的にはじゅうぶん300円の価値はあった。
ドラマでは常に和服姿で、疲れた表情の芝居をされていたので、こういう服装・表情はとても新鮮なのだ。
2階は、ここ湯村温泉の“昭和な”写真や、
小百合さんの昔のレコードジャケットや、
戦時中の遺品や、
友好都市(?)広島に関する資料など・・・
なんだかコンセプトがよくわからない展示だった。
夢千代像
受付のおばさんに、改めて夢千代像の場所を聞いたら、観光用地図に「手書き付」で親切丁寧に教えてくれた。とても感じのいい人だった。
その親切なおばさんに断って「夢千代館」にバイクを置かせてもらい、
テクテク歩いてようやく辿り着く。
町の“中心部”側から行くと後ろの木々に隠れて見えにくく、道理でさっきバイクで通った時は全く気づかなかったわけだ。
老夫婦がお互いに写真を撮り合ってたので、こちらから声を掛けて二人並んだ写真を撮ってあげた。オレ自身の「いいことしてあげたぜ」感に反して、老夫婦はあんまり喜んでる風じゃなかった。
ま、サングラスかけたヒゲ面の中年男にいきなり声をかけられて、訝しんでたんだろう。
昭和の面影はなく
ここ湯村温泉は、簡単に言うと「山間の鄙びた温泉街」なんだが、「夢千代日記」から数十年経っているからか、この河原なんかにしてもキレイに整備されてて、その映像で見ることができる“場末感”はあまりなく、
結構な賑わいだった。
若い男と女が、揃いの浴衣で歩いてたりしてさ・・・ったく、うらやましいぜ・・・
・・・そんな温泉街に、ひとり泊まっても虚しいので、日本海に出る。
キャンプ場へ
カーナビ(Panasonic サイクルGorilla)で、[周辺施設-キャンプ場]で即興検索した中から選んだ、海沿いのキャンプ場へ。
兵庫県美方郡新温泉町芦屋853-1
写真左側が駐車場と松林のキャンプサイト、道路を挟んで・・・
すぐ砂浜と海、というなかなかのロケーション。
ちんたらテキトーにテントを張ってたら、すっかり暗くなってしまう。
入浴は必須なのだが
キャンプ場のコインシャワーは既に閉鎖されていたため、またカーナビの、今度は[周辺施設-銭湯]で検索して、キャンプ場から約3.5km離れた、いわゆる“スーパー銭湯”へ。
兵庫県美方郡新温泉町七釜524
入浴料 500円、(ヘタこいてバスタオルをキャンプ場に置いてきたので)バスタオル代が400円。
受付は、愛想のいいおばちゃんと無愛想なおっさんの二人組。
おっさんはニコリともしないばかりか、「下駄箱の鍵をよこせ」と言うから渡したら、ひったくるように受け取ったり、あらゆる応対が不愉快だった。何が気にくわないのか知らんが、笑顔のひとつも作れないなら客商売なんてやらなきゃいいのにねえ。
ま、おっさんはともかく、露天風呂もあったし、何より空いてたので快適だった。
大好きな「ジャグジー系」がなかったのは残念だったが。
メシはどーでもいい
相変わらずのプア装備で調理もできないし、いつものコンビニ飯もつまんないので、キャンプ場に程近い「マル海渡辺水産」で食おうと思ったが・・・
既に2階の寿司屋?しか営業しておらず、閉店まで40分程しか時間も無く、でもせっかくだから酒は飲みたいし、酒飲んだらバイク乗れないし *2、かと言ってバイク置いてまた戻ってくるのもなあ・・・
なんて考えてたら何か面倒になったので、1階の自販機でビールとチューハイを1本ずつ買ってテントに“帰宅”。
潮騒
朝6時頃に朝飯食べてから固形物は何もクチにしてなかったので、あっという間に酔っ払う。
かみさんとひとしきりLINEした後、少し横になる。
すぐ近くに、波の音が聞こえる。
「潮騒」とは、この音のことを言うのだろうか。
・・・なんて考えてたら、眠りに落ちていた。
*2:キャンプ場までの公道は数百mなんだが、ダメなモノはダメです