ヨノナカバカナノヨ

去年のワールドカップの頃だっただろうか。

「日本人はスバラシイです」キャンペーンが流行ったのは。

「サッカー場から帰る前にゴミ拾ったのは日本人です」みたいなヤツ。

 

そんなに日本人はスバラシイのか?

 

私の地元の川崎市も、勤務先の千代田区も、もう随分前から路上喫煙禁止だが、未だに歩きタバコをしてるヤツはいくらでもいるし、吸い殻のポイ捨ても一向になくならない。f:id:ToshUeno:20150314012937j:plain「自転車は左側通行です」とメディアがいくら言っても、右側を、歩行者をかすめるようにして爆走するヤツは後を絶たない。

「ながらスマホはやめましょう」とキャリアがキャンペーンをはっても、視線を下に向けたまんまのヤツが前から歩いてくる。

 

人生は、ガマンの連続だ。

 

人生は体で思い知らされる

私がこの生涯で最も好きな映画である「Drugstore Cowboy」で、マット・ディロンがガキに殴られながら、モノローグで語るセリフである。

いちいち腹を立てていたら、身が持たない。

いちいちキレていたら、いつ誰に刺されるかわからない。

ぐっとこらえて、その場をやり過ごす。

 

そんなとき、最近アタマの中で流れてくる曲がある。

 

上から読んでも下から読んでも

ヨノナカバカナノヨ

私が最も尊敬する稀代の作詞家、阿久悠先生の究極的に極上な歌詞を自分に言い聞かせて、ぐっとこらえる。

世の中の大半は、バカでできている。