GWツーリング2015:裏日本の海沿いを行く:4日目(2015/05/03)(1)
今週のお題「ゴールデンウィーク2015」
2015年ゴールデンウィークツーリングの4日目・最終日。山口県の海岸沿いをグルッとまわってから、帰ろうと思っていたのだが。。。
須佐湾エコロジーキャンプ場の朝
午前6時。さわやかな朝だ。思いっきり曇ってるけど。
展望園地全景。
上の写真の真ん中あたりの位置から展望園地を見る。左側が管理棟。
キャンプサイトの一部と、周囲の自然。
管理棟と駐車場の一部、そして曇り空。
管理棟の入口。奥に写っている謎の物体は、”手作り”の山口県のゆるキャラらしい。
おばちゃん三人衆の連絡先。どうせ書くなら、電話番号は市外局番から書いた方がいいと思いますよ。
「開館時間:午前9時から午後5時まで」とある。前日私がここに来た時は午後6時に近かったが、何も言わず快く受け入れてくれた。すばらしい。
須佐湾エコロジーキャンプ場を後にする。
この手作り感あふれる看板が目印。川崎からここまではなかなか来ることはできないけれど、また来てみたいキャンプ場である。
お世話になりました、ありがとうございました。みなさん、どうかお元気で。
哀しみの雨が降り出す
天気予報の週間予報では「5月3日までは全国的に天気が崩れない」と聞いていた(ような気がする)ので安心しきっていたが、撤収時に既にポツリポツリと雨が降り出していた。
「濡れなければ雨は降っていない」と自分に言い聞かせ、しばらくはダマしダマし走っていたが、須佐湾エコロジーキャンプ場からほど近い、ここ山口県阿武郡阿武町(JR西日本・木与駅の近く)で、カッパが必要なレベルになる。
車庫の狭い軒先をお借りして、カッパを着込む。
ちょうど車庫に何か取りに来たおじさんに「すみません」と挨拶したら、私のマシンの川崎ナンバーを見て、
「雨、よく降りますねぇ」
「何日かけて廻ってるんですか?」
「お気をつけて!」
と、いろいろ声をかけてくれた。
やさしいおじさん、ありがとう。
「日本一ゴミのないまち・萩」。多少ゴミはあっても「雨がない」方が良かった。
旧萩藩校明倫館
雨も降り続けていたし、この時はまだ山口県をグルッと廻るつもりでいたので、入口から写真を撮っただけだが。
まだ朝9時前ということで中は人が少なかったが、周りにはぞくぞくとクルマが集まってきていた。
現在放送中の大河ドラマの舞台ということもあるのだろう。ま、大河ドラマなんて全く見ないし興味もないから、そんなことはここに来るまでぜんぜん知らなかったんだけど(笑)。
長州ファイブ。みなさん驚異的に・・・脚が短い。
この辺りは決して都会ってワケじゃないのに、ご覧のとおり電線がなく、ものすごくスッキリしていた。私的には、明倫館よりそっちの方が興味深かった。
雨で格好のネタを逃がす
雨だと「安全に走ること」にばかり注意がいってしまって、余裕が無くなってしまう。せっかく山口県萩市に行ったのに、「松下村塾」などの観光スポットに一切行かなかった。なんとこの日の翌日に「松下村塾」等が世界遺産登録されたので、格好のネタになったはずなのに。ダメだなあオレは。
ま、遠くに行けば行くほど雨は避けられないので、「雨の日の楽しみ方」は今後の課題としよう。
雨に泣いた長州路(©木枯らし紋次郎)
「木枯らし紋次郎」の名作「峠に哭いた甲州路」のパクリ。オマージュとも言う。
海から離れて山間に入っても、雨、雨、雨・・・。どんどんテンションが落ちてくる。
ここは山口県長門市三隅上。国道191号(北浦街道)。雨に煙る山並み。
下関市に入っても、やっぱり雨。
ツブれたレストランか何かの、いい感じの軒先でしばし雨やどり。地元民っぽい小排気量ライダーが傍らを元気に駆け抜ける。
本州最後の夕陽が見える丘
「本州最後の夕陽」か・・・微妙な言い回しだ。
本州最西端の地・山口県下関市毘沙ノ鼻。
この看板の下部にボルト止めされているちっさい日本地図に「本州四端の地」が記されている。
- 最北端=青森県下北郡大間町大間崎
- 最東端=岩手県宮古市トドヶ崎
- 最南端=和歌山県東牟婁郡串本町潮岬
そして、最西端がここ毘沙ノ鼻。
そのワリに、ビックリするほど何もない。何もないので、人もほとんどいない。
燈台のミニチュアかと思ったら、発光する部分はホンモノっぽかった。まあこの小ささじゃ沖から見えないだろうから、ヒカリはしないだろうけど。たぶん。
長門なる沖つ借島 奥まへて 吾が思ふ君は 千歳にもがも
「長門の国にある沖つ借島の名のように、心に深く思っているあなたは、千年も長く生きて欲しいものです」
これがその、「沖つ借島」であろうと言われている蓋井島(ふたおいじま)。
そんな厳かな雰囲気をかき消すような、まさかのポップ体。「落」「禁」のちょんちょんが●になってるし。いったいどういうセンスで、このフォントを選んだのだろう。「ポップ体はスーパーのPOP以外では使うな」と、あれほど言ってるのに・・・(そんなの誰にも伝わってません)。
この▼サイトに掲載されている写真はどれもすげえいい天気だけど、
この日は雨。もし晴れていたら、こんなショボ施設でも気持ち良かっただろうに。
下関市・市街地にてツーリングの”お開き”を決断する
下関市の中心部に入ると、雨脚が強まり、さらに風も強くなってくる。台風一歩手前のような天候。さすがに、これ以上山口県を廻る気力が失せる。
「海峡ゆめタワー」は圧巻だったが、全身びしょ濡れかつ萎えきっているゆえ、遠目で見るに留める。
カッパの上着はともかく、ズボンを脱ぐのはめんどくさいので、カッパのズボンのままでも入れそうで、かつオートバイが濡れない場所における食べ物屋さんを探したが、そんな都合の良い所が簡単に見つかるはずもなく。
もうここで、このツーリングも”お開き”。
街外れのガソリンスタンドで給油した後、トイメンにある「下関ロイヤルボウル」の駐車場で雨やどりしつつ、カーナビの目的地を「自宅」にセットする。
今までの最長記録・出雲大社近くのコンビニからの「850km」を軽く上回る「1003.3km」。せっかくの最長記録がピンボケ写真で台無しだが、とにかくこの距離を一気に帰る。
まさかこの雨が、この後700km以上も続くとは、この時の私は知らない。
(つづく)