GWツーリング2015:裏日本の海沿いを行く:4日目(2015/05/03)(1)

今週のお題「ゴールデンウィーク2015」

2015年ゴールデンウィークツーリングの4日目・最終日。山口県の海岸沿いをグルッとまわってから、帰ろうと思っていたのだが。。。

 

須佐湾エコロジーキャンプ場の朝

午前6時。さわやかな朝だ。思いっきり曇ってるけど。

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展望園地全景。f:id:ToshUeno:20150503060202j:plain

上の写真の真ん中あたりの位置から展望園地を見る。左側が管理棟。f:id:ToshUeno:20150503060014j:plain

キャンプサイトの一部と、周囲の自然。f:id:ToshUeno:20150503060033j:plain

管理棟と駐車場の一部、そして曇り空。f:id:ToshUeno:20150503060230j:plain

管理棟の入口。奥に写っている謎の物体は、”手作り”の山口県のゆるキャラらしい。f:id:ToshUeno:20150503065852j:plain

おばちゃん三人衆の連絡先。どうせ書くなら、電話番号は市外局番から書いた方がいいと思いますよ。f:id:ToshUeno:20150503065910j:plain
「開館時間:午前9時から午後5時まで」とある。前日私がここに来た時は午後6時に近かったが、何も言わず快く受け入れてくれた。すばらしい。

須佐湾エコロジーキャンプ場を後にする。f:id:ToshUeno:20150503070719j:plain
この手作り感あふれる看板が目印。川崎からここまではなかなか来ることはできないけれど、また来てみたいキャンプ場である。f:id:ToshUeno:20150503070729j:plain
お世話になりました、ありがとうございました。みなさん、どうかお元気で。

 

哀しみの雨が降り出す

天気予報の週間予報では「5月3日までは全国的に天気が崩れない」と聞いていた(ような気がする)ので安心しきっていたが、撤収時に既にポツリポツリと雨が降り出していた。
「濡れなければ雨は降っていない」と自分に言い聞かせ、しばらくはダマしダマし走っていたが、須佐湾エコロジーキャンプ場からほど近い、ここ山口県阿武郡阿武町(JR西日本・木与駅の近く)で、カッパが必要なレベルになる。

車庫の狭い軒先をお借りして、カッパを着込む。f:id:ToshUeno:20150503075007j:plain

ちょうど車庫に何か取りに来たおじさんに「すみません」と挨拶したら、私のマシンの川崎ナンバーを見て、
「雨、よく降りますねぇ」
「何日かけて廻ってるんですか?」
「お気をつけて!」
と、いろいろ声をかけてくれた。f:id:ToshUeno:20150503075737j:plain
やさしいおじさん、ありがとう。

「日本一ゴミのないまち・萩」。多少ゴミはあっても「雨がない」方が良かった。f:id:ToshUeno:20150503082132j:plain

 

旧萩藩校明倫館

雨も降り続けていたし、この時はまだ山口県をグルッと廻るつもりでいたので、入口から写真を撮っただけだが。f:id:ToshUeno:20150503084919j:plain

まだ朝9時前ということで中は人が少なかったが、周りにはぞくぞくとクルマが集まってきていた。f:id:ToshUeno:20150503084928j:plain

現在放送中の大河ドラマの舞台ということもあるのだろう。f:id:ToshUeno:20150503084937j:plainま、大河ドラマなんて全く見ないし興味もないから、そんなことはここに来るまでぜんぜん知らなかったんだけど(笑)。

長州ファイブ。みなさん驚異的に・・・脚が短い。f:id:ToshUeno:20150503084902j:plain

この辺りは決して都会ってワケじゃないのに、ご覧のとおり電線がなく、ものすごくスッキリしていた。私的には、明倫館よりそっちの方が興味深かった。f:id:ToshUeno:20150503085006j:plain

 

雨で格好のネタを逃がす

雨だと「安全に走ること」にばかり注意がいってしまって、余裕が無くなってしまう。せっかく山口県萩市に行ったのに、「松下村塾」などの観光スポットに一切行かなかった。なんとこの日の翌日に「松下村塾」等が世界遺産登録されたので、格好のネタになったはずなのに。ダメだなあオレは。

ま、遠くに行けば行くほど雨は避けられないので、「雨の日の楽しみ方」は今後の課題としよう。

 

雨に泣いた長州路(©木枯らし紋次郎)

「木枯らし紋次郎」の名作「峠に哭いた甲州路」のパクリ。オマージュとも言う。

海から離れて山間に入っても、雨、雨、雨・・・。どんどんテンションが落ちてくる。f:id:ToshUeno:20150503090736j:plain

ここは山口県長門市三隅上。国道191号(北浦街道)。雨に煙る山並み。f:id:ToshUeno:20150503090922j:plain

下関市に入っても、やっぱり雨。f:id:ToshUeno:20150503094923j:plain

ツブれたレストランか何かの、いい感じの軒先でしばし雨やどり。地元民っぽい小排気量ライダーが傍らを元気に駆け抜ける。f:id:ToshUeno:20150503095744j:plain

 

本州最後の夕陽が見える丘

「本州最後の夕陽」か・・・微妙な言い回しだ。f:id:ToshUeno:20150503112933j:plain

本州最西端の地・山口県下関市毘沙ノ鼻。f:id:ToshUeno:20150503113328j:plain
この看板の下部にボルト止めされているちっさい日本地図に「本州四端の地」が記されている。

  • 最北端=青森県下北郡大間町大間崎
  • 最東端=岩手県宮古市トドヶ崎
  • 最南端=和歌山県東牟婁郡串本町潮岬

そして、最西端がここ毘沙ノ鼻。

そのワリに、ビックリするほど何もない。何もないので、人もほとんどいない。f:id:ToshUeno:20150503113231j:plain

燈台のミニチュアかと思ったら、発光する部分はホンモノっぽかった。まあこの小ささじゃ沖から見えないだろうから、ヒカリはしないだろうけど。たぶん。f:id:ToshUeno:20150503113338j:plain

長門なる沖つ借島 奥まへて 吾が思ふ君は 千歳にもがもf:id:ToshUeno:20150503113304j:plain
「長門の国にある沖つ借島の名のように、心に深く思っているあなたは、千年も長く生きて欲しいものです」

これがその、「沖つ借島」であろうと言われている蓋井島(ふたおいじま)。f:id:ToshUeno:20150503113412j:plain

そんな厳かな雰囲気をかき消すような、まさかのポップ体。「落」「禁」のちょんちょんが●になってるし。いったいどういうセンスで、このフォントを選んだのだろう。f:id:ToshUeno:20150503113354j:plain「ポップ体はスーパーのPOP以外では使うな」と、あれほど言ってるのに・・・(そんなの誰にも伝わってません)。

この▼サイトに掲載されている写真はどれもすげえいい天気だけど、

この日は雨。もし晴れていたら、こんなショボ施設でも気持ち良かっただろうに。

 

下関市・市街地にてツーリングの”お開き”を決断する

下関市の中心部に入ると、雨脚が強まり、さらに風も強くなってくる。台風一歩手前のような天候。さすがに、これ以上山口県を廻る気力が失せる。

海峡ゆめタワー」は圧巻だったが、全身びしょ濡れかつ萎えきっているゆえ、遠目で見るに留める。
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カッパの上着はともかく、ズボンを脱ぐのはめんどくさいので、カッパのズボンのままでも入れそうで、かつオートバイが濡れない場所における食べ物屋さんを探したが、そんな都合の良い所が簡単に見つかるはずもなく。

もうここで、このツーリングも”お開き”。

街外れのガソリンスタンドで給油した後、トイメンにある「下関ロイヤルボウル」の駐車場で雨やどりしつつ、カーナビの目的地を「自宅」にセットする。

今までの最長記録・出雲大社近くのコンビニからの「850km」を軽く上回る「1003.3km」。せっかくの最長記録がピンボケ写真で台無しだが、とにかくこの距離を一気に帰る。f:id:ToshUeno:20150503123729j:plain
まさかこの雨が、この後700km以上も続くとは、この時の私は知らない。

(つづく)