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もうあの”エロダンかけあい”は見られない:今井雅之さん逝く

今日はやはり、この人の訃報に触れておきたい。

今井雅之さんが亡くなってしまった。享年54歳。
ガンであることを公にしてから、あっという間の死であった。”バイタリティ”を絵に描いたような男の命を簡単に奪ってしまう、ガンとはかくも恐ろしい病なのか。

バラいろダンディ:木曜日

ブログを毎日書くことを自分自身に課してから、テレビの視聴時間が極端に短くなった私ではあるが、TOKYO MX(旧東京MXテレビ)・木曜夜の「バラいろダンディ(略称:バラダン)」は毎週とても楽しみにしていたのである。

私の”心の師”のひとりである梅沢富美男師匠と、今井雅之さんとの「エロ談義の掛け合い」がサイコーにおもしろかった。

東京ローカル局ゆえの自主規制(笑)のユルさに支えられていた”猥雑さ”。
それはコンプライアンス(笑)にがんじがらめになった現代のテレビ番組が失ってしまった、テレビというメディアが元来持っていたはずの”強み”であったはずだ。

梅沢富美男師匠と今井雅之さんは、そのことを熟知し、生放送ゆえにナニモノにも縛られることなく、毎週奔放な発言を繰り返していた。平たく言うと「エロ話」の応酬、つまり「バラダン」ならぬ「エロダン」である。

そしてさらに、お互いに慕いあっていたお二人が、お互いを気遣いながら発言することで、かえってそのおもしろさは増幅していたのである。

今日(2015/05/28)の放送で見せた、梅沢富美男師匠の涙にもらい泣きした視聴者は、私だけではないだろう。 

もうあの二人の、稀代の掛け合いは見られない。寂しい限りである。

今井雅之という役者

正直に言うと、それほど好きな役者ではなかった。どんな作品に出演されていたのかも、すぐには思い浮かばない。

それでも、「バラいろダンディ」で見せた、ブラウン管・・・ではなくて液晶パネルの向こう側から視聴者に真摯かつ真剣に語りかける姿を見て、彼の魅力にいつの間にか引き込まれていた。

素の発言にこそ、人柄が表れる。
正直に生きてきた人であっただろうと思う。

死にたくなかっただろうな。
生き抜いて、役者をやり切りたかっただろう。 

とりあえず、おつかれさまでした。
どうかひとまず、ゆっくり休んでください。