スカイラインクーペ:七年目の浮気、じゃなくてリコール(1)
「リコールのお知らせ」が届く
スカイラインクーペ(CKV36)について、一昨日(2015/05/29)、寝耳に水のリコールの知らせが届いた。2008年1月に購入し同2月に納車してから、7年目にして初めてのリコール。
今さら過ぎでしょ。
しかもリコール内容が、
- ポップアップエンジンフード改修
ポップアップエンジンフードにおいて、エンジンフード後端を持ち上げる装置(アクチュエーター)の水密性が不足しているものがあるため、装置内部に水分が浸入し、アクチュエーターが作動しなくなる可能性があることが判明しました。最悪の場合、衝突時にエンジンフード後端が持ち上がらず、歩行者への衝撃が緩和できないおそれがあります。
このため、左右のアクチュエーターを、対策品に交換させていただきます。
-日産自動車(株)「ご愛用車の無料修理(リコール)のお知らせ」
「ポップアップエンジンフード改修」っていう、これまたビミョーな内容で・・・(なぜビミョーなのかは後述)
それなのにそれなのに、
封筒に記載の日産販売会社または最寄りの日産販売会社にお電話いただき、「リコールの案内状を受け取られた」旨をお伝えください。
不具合を出しといて、お客様に向かって「てめえから連絡して来い」と書いてある。
それはちょっと「対応方法」として違うんじゃないだろうか。
ちなみに、クルマ関連メディアでは、さすがに稀代のマイナーカー・スカイラインクーペなどではなく、日産が世界に誇るスーパーカー?「GT-R」が見出しになっている。
ポップアップエンジンフードとは
ご存じない方もいらっしゃるかと思うので、「ポップアップエンジンフード」について、「技術の日産」ホームページから引用しておく。
衝突時にエンジンフードがポップアップし歩行者への衝撃を緩和します。安全性とスタイリングを両立したフードです。
万が一クルマが歩行者と衝突してしまった際、エンジンフードの後端を瞬時に持ち上げることによって、その下の部品との空間を広く保ち、歩行者の頭部への衝撃を緩和します。
そりゃFDなんかに比べりゃ、はるかにブアツく、高い位置にあるスカイラインクーペ(CKV36)のボンネットだが、今日日の国産車(※発売から8年近く経つとは言え、まだ現行車)にしては例外なまでに低く長い。
よって、「ポップアップエンジンフード」とは、
- 衝突してしまった人間のカラダをボンネット下に詰まった”具”に直接叩き付けるより、 端っこを持ち上げてボンネットそのものを「緩衝材」にすることで、ダメージを減らしましょう
という装置である。
別の見方をすると、
- 決して有効活用されるような事態は起きて欲しくないけれど、万が一起きてしまった場合「○○ちゃうよりは、そりゃ軽傷で済んだ方がマシだよね」という、所有者は複雑な気持ちを抱かざるを得ない
さらには
- 「低いボンネットってそんなにキケンなモノだったんだ」と、改めて緊張感をももたらしてくれる
まさに”ありがたい”装置なのである。
そう、”ありがたい”装置であることは確かなのだが・・・
(つづく)