休めよ、さらば与えられん~「年5日の有休取得義務化」について思う

IT土方な今日この頃

ITドカタよろしく、次から次へと仕事を押し付けられ、時間がどんどんなくなっていく。本当は、今さらながらハマっている幕末~明治期の会津の歴史なんかを書籍を参照しながら*1書きたいのだが、そんな時間はまったく取れない。

頭脳明晰なヒトなら、こんなケースでも「自分の主張」なんかをサラサラ書けるんだろうが、残念ながら私にはそんな能力はないようだ。

というワケで、ちょっとした空き時間に作業するフリして書けるようなネタを探す。

「日本経済新聞 > ライフ > ウーマン > キャリア」に最適な記事があった。

ちなみに、私はウーマンじゃないけどね。

 

休めない人たち

うちのかみさんはウーマンなので、まさに記事のカテゴリだけでなく、内容にもぴったりだが、ま~彼女も休まない。「働き者だなあ」と感心するが、風邪をひいてゲホゲホやってんのに休まないのはいかがなモノかと思う。彼女曰く「アタシに合わせてスケジュールが組まれてたりするので休めない」のだそうだ。

本当は専業主婦でもやらせてラクさせてあげたいけど、悲しいかな、そんなカイショウもない。

おっと・・・私のカイショウNothingは置いといて、閑話休題。

私の会社にも男女問わず数名いる。まったく休まず、毎日夜遅くまで働き続けている人たちが。

そんな人たちに朗報である。

 

新しい制度では、年10日以上の有給休暇を与えられる従業員に、毎年時季を指定して年「5日」の有給休暇を取らせることが企業の義務となります。
ただし、従業員がすでに5日以上の有給休暇を取得している場合については義務は生じません。
つまり、年5日も休むことができない従業員に対して、5日は必ず有給休暇を取らせるようにする、ということです。

-年「5日」の有休消化義務で、働き方はどう変わるか :日本経済新聞

記事には来年(2016年)4月から企業に義務化するように「労働基準法改正案の調整が進められています」とあるので、まだ正式に決まったワケじゃないようだが、「休みたくてもぜんぜん休めない」人たちにとっては、たったの「年5日」でも確実に休めるようになれば、シアワセなことだろう。

ところで、なんで「年5日」なのかというと、

 

労働政策審議会において、年8日の義務付けを主張する労働組合代表に対し、年3日を主張する経営者代表との間で、調整が行われたことによります。

-年「5日」の有休消化義務で、働き方はどう変わるか :日本経済新聞

だって。

「年3日」って(笑)。 「四半期に1日」でさえねえじゃん(笑)。いったいどういう了見だよ。

休ませない人たち

連日、夜中まで身を粉にして働く社員を視て見ぬフリの上級管理職や経営者は、いったい何を考えているのだろうか。なんとも思っていないのだろうか。アホなのだろうか。

 

休みが取りやすいかどうかは職場風土にも依存しますし、業務の適正配分など様々な問題があります。
5日の有休義務化をきっかけに、交代で従業員を休ませる仕組み作りに企業が真剣に向き合うならば、働きやすい職場環境へと変化していくかもしれません。働く人の意識とともに、企業側の取り組みが大きな課題といえるでしょう。

-年「5日」の有休消化義務で、働き方はどう変わるか :日本経済新聞

結局、部下や被雇用者の待遇を改善しようとしない上級管理職や経営者は、従業員たちの”献身”に甘えて、自分たちがやるべきことのひとつ=「労働環境の改善」を放棄している。ただの怠慢である。いい給料もらってるくせに、こうして”お上”にいちいち指示されないと何もやろうとしない。

だから、「休めない人たち」も臆することはない。もっと”怠けて”いいのだ。
お互いに協力して休みを融通しあえば、「誰かに迷惑がかかる」なんて思うこともなくなるだろう。そうやって自分たちで自分たちの行動を変えていかないと、何も変わらないよ。

 

・・・なぁんてことを書きながら、今日もまた「サービス残業」という会社組織への”ご奉公”をする私であった。

・・・さて、そろそろ帰るとするか・・・

 

*1:参照しないと書けないので