街で生きるために:2015年6月

ブログになにを書けばいいのか

ブログは「情報発信」しないとアクセス数が増えないらしい。

ごくごくまれに、ぜんぜんフツーの話なのにミョーにおもしろい記事を書ける人がいて、超人気ブロガーだったりするわけだが、そういった例は小説家レベルの特別な才能がある人なんだろう。

私はと言えば、才能が無いなりになんとかアクセス数を増やそうとしていろいろ考えながら日々記事を書いているワケだが、こう仕事が忙しいと、いちいちそんなめんどくさいことを考える精神的なポテンシャルもない。

というわけで、今日は昨日の出来事をフツーに書く。もともとブログって「公開日記」だったわけだし。

 

雨の金曜の夜

昨日(2015/06/05)は22:20頃会社を出たのに、帰宅したのは24:10だった。フツーに帰れば帰宅にかかる時間は1時間10~20分ぐらいなので約30分遅かったことになる。

何をしていたかと言うと。

雨の神保町

昨日夜10時頃の神田神保町は本降りの雨で、かつ気温も低かった。暦に忠実な私は半袖のワイシャツであり、濡れるのも寒いのもイヤなので、いつものように御茶ノ水駅まで歩くのはソッコーあきらめ、会社のすぐ近くにある神保町駅から都営三田線に乗った。普段なら三田駅で都営浅草線に乗り換え、五反田駅で降りて駅前から川崎駅行きのバスに乗るのだが、既に22時過ぎということで、川崎駅まで行くバスはもうない。

おふくろさんの思い出

しかたなく、三田線で白金高輪駅まで行き、そこで東横線直通目黒線に乗り換えて武蔵小杉駅まで行くことにした。武蔵小杉駅まで行けば、深夜バスで自宅すぐ近くのバス停までほとんど濡れずに帰れるのである。

白金高輪駅は、今の会社に入社して間もなかった2008年暮れ、都内に旅行で来て倒れてそのまま飯田橋の東京逓信病院に入院したおふくろさんを見舞いに行くために乗り換えていた駅なので、いまでも行くとその頃の記憶がシンクロする。

親孝行はほとんどしなかった私であるが、当時は毎日のように見舞いに行っていて、行く度に「また来たの?」とか言いながらも、うれしそうにしていたおふくろさんを思い出すのだ。

乗換はめんどくさい

で、白金高輪駅がものすごく不親切なのは、乗客に乗換を促した後「次に来る電車がどちら側のホームに来るのか」直前まで一切アナウンスがないのである。

電車を降りる前「降りたホームでお待ちください」と聞いたので、降りた側のホームで待っていたのだが、降りた人たちがみんな反対側のホームに並ぶので「そっち?」と自信がなくなって、付和雷同ヨロシク、私もそちらに並び直した。

が、10分近く待ってようやく来た次の白金高輪駅止まりの電車が「待っていた側のホームに入る」というアナウンス。

「だったらやっぱり、乗り換える電車はオレが降りた側のホームに来るんじゃん・・・。」

なんでそういうアナウンスをしないんだろう?

乗換の電車が入るホームのアナウンスがないことにずっとイラついてた私はいち早く気づいたので先頭に並ぶことができたが、ボーッとしてたら後方に並ぶハメになってさらにイラついていただろう。

 

車イスの人にはどう対処すればいいのか

そんなこんなで無事武蔵小杉駅からの深夜バス(ちなみに乗車料金は通常の倍額の¥412)に乗り、
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自宅近くのバス停の、3つ手前のバス停に着いたとき。

車イスのおばちゃん登場

車イスのおばちゃん*1が、自分は路上に立って、車イスをバスに乗せようとした。

が、チカラが足りないのか、車イスがなかなかバスに上がってくれない。3回ぐらいチャレンジしたのだが、車イスは転げ落ちてしまう。

川崎市営バスの運ちゃん、知らんぷり

こういう場合、フツーはバスの運転手が運転席を下りて手を貸すものだが、昨日の川崎市営バスの運ちゃんは、まったく微動だにしなかった(それってどうなのかとは思うが主旨と外れるのであえて言及はしない)。

見るに見かねた私(最前列右側=運転手の後ろに座っていた)は席を下り、車イスをバスに引き上げ、優先席の前に置いてあげた。

もし、他に誰も乗っていなかったら、ソッコー手を貸していたのだが、なぜ少しためらったかというと、他に6~7人ほど乗客がいたから。トゥシャイシャイオヤジなもんでよ。ちょっと恥ずかしかったのだ。どうもすみません。

おばちゃんと深夜のバス停に降りる

で、自宅近くのバス停に近づいたとき。車イスのおばちゃんが運転手に向かって「○○で降りるのでバスを歩道に近づけてください!」と叫んだ。その○○バス停は、自宅近くのバス停のひとつ先。外は本降りの雨である。このまま、車イスのおばちゃんをほっといて降りるワケにはいかない。そう思って、ひとつ先のバス停まで行った。ま、もし○○バス停が3つ先だったら、行かなかったと思うけど(笑)。

ひとつ先のバス停で車イスのおばちゃんと降りて、声をかけた。

「押しましょうか?」

「いいですいいです、慣れてるんで!ありがとうございます!」

やたら明るくて、元気なおばちゃんだった。「ほっとけよ」って雰囲気を感じたので、「お気をつけて」とだけ言って、そこで別れた。

ここでみなさんに問題提起です

この話は「オレいいことしたよね?」ということを言いたいわけではない。

車イスの人に対して「どう接するのが正しいのか」がわからないのだ。

こういう場合、どのようにするのがいいのだろう?「ほっとけよ」という雰囲気のおばちゃんに従って引き下がった私は正しかったのだろうか。
それとも、おばちゃんの”意志”を振り切ってでも、車イスを押すべきだったのだろうか。

みなさまの忌憚のないご意見をお待ちしております。

 

*1:自分で立って多少は歩くことはできるようだった