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「スズキ歴史館」に行ってきた:お楽しみ篇(2)

クルマ 博物館

クルマもあるだに(遠州弁)

スズキはご存知のとおり四輪メーカーでもあるので(むしろそっちがメインです)、当然クルマも数多く展示してあった。正直に言って、スズキのクルマで「見たい」と思えるクルマはなかったので特に期待はしていなかったが、おもしろい展示もあった。  

スズライト SS (1955)

スズキが最初に発売したクルマ。あまりにも面白味のないカタチだったので(すみません)、この写真1枚だけ撮って、あとはスルーしてしまった。f:id:ToshUeno:20150619150857j:plain

まあカタチはともかく、

  • 日本初の本格的軽四輪
  • 日本初のFF車
  • 日本初の2サイクルエンジン搭載で成功した四輪

と、「日本初」を3つも持っているスゴいクルマなのであった。出典はこちら▼。

それなのに、スバル360より3年も早かったのに、”名車”の名を欲しいままにしているコチラ▼に対して、f:id:ToshUeno:20140411141828j:plain
(撮影日:2014/04/11 撮影場所:トヨタ博物館)

人々の記憶から完全に忘れ去られているのは、外国車をまんまパクったというデザインのマズさと、商品力の低さのせいだろう。

スズライト TL (1959) 

デザインの”ツマラなさ”は「SS」とさほど変わらないが、

 

(発売後約1年の)1960年には5,824台の生産実績を上げました

と、プレートには書かれている。当時としては、完成度が高かったのだろう。f:id:ToshUeno:20150619150957j:plain

極限まで”何もない”インテリアだが、アクセルペダルがオルガン式(!)な点に注目。f:id:ToshUeno:20150619151019j:plain

スズライト フロンテTLA (1962)

ようやくデザインがこなれてきた感じがする。昭和生まれの耳に馴染んだ「フロンテ」とは、「『フロンティアスピリット』にFFの意味も込めた造語」とのこと。 f:id:ToshUeno:20150619151045j:plain

スズライト フロンテ FEA-2 (1965)

 

FEAは、発売直後に鈴鹿サーキットの国際レーシングコースで行われた第1回日本グランプリ自動車レースに出場し、軽四輪部門で1位・2位・4位と上位を独占。スズキの技術水準の高さを実証しました。

と、プレートには書かれているのだが、f:id:ToshUeno:20150619151415j:plain上の写真の「TLA」にも

 

第1回日本グランプリ自動車レースに出場し、軽四輪部門で1位になった車両を復元したものです。

という補足があった。

はたして、第1回日本グランプリ自動車レースの軽四輪部門で1位になったのは、このFEA-2なのか、それともTLAなのか。真実はどっちだ。

スズライト キャリイFB (1961)

スズキ初のトラック。戦後の庶民の暮らしを支えた名車「キャリイ」の最初のクルマ。いま気づいたんだが、「イ」はおっきい「イ」なんだね。f:id:ToshUeno:20150619151430j:plain

ちなみに、トヨタ博物館の新館には「キャリイ バン」が展示してあった▼。こちらの年式は1964年。f:id:ToshUeno:20140411153206j:plain
(撮影日:2014/04/11 撮影場所:トヨタ博物館)

こうして写真で比較すると、ヨタ博の囲いがまったくない、周囲の戦後カルチャーを象徴するモノ達と同化させた展示方法の方が、数百枚ウワテであることがわかる。

スズライト キャリイL20 (1965)

「当時『斡旋車両』として設定していた『アサヒビール仕様車』」とのこと。f:id:ToshUeno:20150619151443j:plain

「クルマに描いたロゴやマークだけでなく、ビール瓶・ケースまでもアサヒビールから資料の提供を受けて復元した」とのこと。芸が細かい。f:id:ToshUeno:20150619151709j:plain

こっちのマッハ文朱さんのCMはなんとなく覚えているが・・・f:id:ToshUeno:20150619151701j:plain

この右側の「サイケ文字バージョン」は笑える。こんなカッコで軽トラに乗られても(笑)。f:id:ToshUeno:20150619151625j:plain

 

ご町内のみなさまへ 

ある意味、この3階フロアのメイン展示。f:id:ToshUeno:20150619151500j:plain

角の一画をどーんと使って、昭和40年代の一般的な住宅の風景を再現している。f:id:ToshUeno:20150619151551j:plain

そして、そこに鎮座しているクルマは、

フロンテ360(LC10)(1967)

どなたかのブログによると、この”セット”は、当時のCMを再現したものらしい。f:id:ToshUeno:20150619151516j:plain
上の「アサヒビール仕様車」といい、この「田中家の庭先」といい、こういう当時のカルチャーとクルマを融合させた展示はすばらしい。

バカデカいだけで展示物としては退屈な自動織機も、あの最初期のちっちゃいヤツに付いていた女性のマネキンみたいに、例えば「当時の女工さんたちのカッコをしたマネキンを並べる」とか、そんなふうに展示方法を工夫をすれば、クルマ/オートバイを見に来た人たちも楽しんで見ることができるだろう。

閑話休題。

助手席側に立つと、自分の姿がブロック塀に仕込んだモニタに映るのだ。f:id:ToshUeno:20150619152219j:plainま、モニタがちっちゃすぎてよく見えないんだけど(笑)。自分が写ってることに気づくまで、15秒ぐらいかかった(笑)。

ちなみにこの「フロンテ360」も、トヨタ博物館に置いてあった。当時のライバル車「ホンダ N360」とおそろいで。「フロンテ360」については、こちらスズキ歴史館の展示方法の圧勝である。f:id:ToshUeno:20140411143546j:plain
ちなみに、ヨタ博に置いてあったスズキ車は、上述の「キャリイバン」と、この「フロンテ360」の2台のみ。

ちなみにちなみに、最近トヨタとの”仲の良さ”をメディアにアピールしているマツダは6台。トヨタと資本関係のあるダイハツは3台、スバルは2台。
スズキだけが特に冷遇されているワケではなかった。なぜだか自分でもよくわからないが(笑)、ホッとした。

・・・というわけで、すみません、時間がなくなっちゃったんで突然この辺で終わります。クルマは他にももっといろいろ展示されていたので、つづきはまた明日。

(つづく)