「これもすべて同じ一日」 夏篇
心が折れていた朝
目覚めたらアンノジョー心が折れていたので、また「当日連絡」で会社を休んだ。
言葉というのは大事だ。こっちはギリギリのところでガマンしてやっているので、相手のちょっとした余計な一言で、あらゆるバランスが崩れてしまう。なんでもかんでも、自分の言いたいことを言い、自分の主張を通せばいいというものではないだろう。
でも、こちらも腹が立ったからと言って、いちいち抗議していたらかえって自分が不利になるだけだし、そうかと言って、ガマンはアタマを含めたカラダに良くない。ガマンして心身のバランスを崩した人を何人も見てきているので、こういう時は静かに休むことにしている。
そんなわけで休んで昼寝したら、なんと4時間も眠ってしまった。夜、普通に寝ても4時間続けて眠れないことも多々あるので、驚いてしまった。
疲れていたんだね。
床屋に行く
目覚めてからひとしきり逡巡した後、意を決して(笑)、床屋に行った。
こんな雨の日の平日、誰も来てないだろうと思って行ったのだが、見た感じ高校生か大学生ぐらいのワカモノがひとり来ていた。
ニートだろうか。それとも、試験休みかなんかだろうか。あるいは、私立はもう夏休みなのだろうか。
”子供たち”のことは、何もわからない。まるで、自分とは全く別の世界に生きているかのようだ。
愛車を見に行く
2ヶ月と2週間ぶりに、自宅から徒歩7分のガレージ(借)に置いてある愛車・M109Rを見に行った。愛車はナニゴトもなかったかのように(まあナニかあったら困るのだが)、ガレージの片隅に佇んでいた。毎月1万円を支払っているのだから当然と言えば当然だが、2ヶ月以上も”放置”していたのに、こうして変わらずに状態を保っていることは本当にありがたい。
ずっと心がかりだったのだが、GWに付いた汚れをようやくキレイにしてあげた。
虫の死骸や、マフラーに微かに浮いたサビを取っていたら、GWに島根や山口にまで行ったことが、まるで遠い昔のことのように思えた。
人生は短い。このアタマやカラダが朽ち果てる前に、まだ見たい、行きたい場所がある。ありすぎる。仕事に疲れてばかりいないで、またツーリングに行かなければいけない。
通りがかりの小学生か中学生が*1、
「あ、あのバイクカッコいい」
と言った。
そうじゃろう、そうじゃろう、カッコええじゃろう。
なぜか、広島弁になってしまった。
アンポ法案について
「数の力で法案を通そうとしているのが、あまりにもひどい」
家に帰ってニュースを見ていたら、インタビューに答えていた若い女性が必死の形相で訴えていた。共産党の志位さんも「数の暴力」と言っていた。
まるで、安倍さんを始めとした自民党議員が「暴挙に及んだ」かのような言い方だが、それは違う。自民党を始めとする与党議員の皆さんは、ただシステムに従って、自分たちが所属する組織の主張を通しただけだ。
そうすることを許したのは、他ならぬわれわれ国民なのである。
ミウラ
暇を持てあまして、10日前に録画した「クラシックカー・コレクション」を見ていて驚いた。「ランボルギーニ・ミウラ」は、数多あるクルマのなかで、私が最も美しいと思うクルマである。そんな貴重なクルマを、こんな”ゴミ溜め”に置いておくなんて、やはりメリケンさんはスケールが違う。
私が所有するミウラは、完璧な状態で保管している。動かないし、人間が乗り込むことはできないけれど。てへ。
仕事をしなくても、どこにも行かなくても、たいしたことをしなくても、こうして一日は過ぎていく。
*1:顔を上げた時、既にいなくなっていたのでどちらかはわからない