「セロトニン」と「大腸」について調べる(2)

前回は「セロトニン」と「腸」についてちゃちゃっと調べてちゃちゃっと書いたので、「どうすれば腸の状態を保てるか」までは書き切れなかった。 

取り急ぎ、「腸」研究の第一人者(?)の藤田紘一郎氏のこちらの▼本を買って読んでみた。

病気を防ぐ「腸」の時間割 老化は夜つくられる (SB新書)

病気を防ぐ「腸」の時間割 老化は夜つくられる (SB新書)

 

なぜこちら▲の本にしたかと言うと、藤田氏の他の著書はAmazonのカスタマーレビューで結構辛辣な批判がされているので(私はAmazonでも楽天トラベルでも基本的に[★1][★2]のレビューしか読まない*1)、買う気が失せてしまったから(笑)。この本は出版されて間もないせいか、マイナスのレビューがなかった。

まあレビューはともかく、まともな著者なら、前著に対する批評を踏まえて本を書くと思うので、後になればなるほど内容が良くなると思うのだ。

 

藤田紘一郎著
「病気を防ぐ『腸』の時間割 老化は夜つくられる」 

「セロトニン」と「大腸」について知りたくて購入した藤田氏の著書「病気を防ぐ『腸』の時間割 老化は夜つくられる(※以下「本著」と記す)」であったが、「セロトニン」よりも頻繁に出てくる用語があった。 

セロトニン<メラトニン

下図2つはKindleの「X-Ray」で用語が登場する箇所を表示した結果。

▼「セロトニン」はたった3箇所。f:id:ToshUeno:20150720075132p:plain

▼対して、「メラトニン」は40箇所以上も登場する(※見出しも含む)。f:id:ToshUeno:20150720075147p:plain

「メラトニン」って、日焼けする時の・・・って、それは「メラニン」か(わざとらし過ぎ・・・でもメラニンとも関係あるらしい)。

「メラトニン」とは・・・もちろん本著にも書いてあったが、ちょっとわかりにくいので、こちらのサイトより引用。

 

セロトニンは、メラトニンの材料になる物質です。つまり、セロトニンを増やせればメラトニンも増やせるということです。

 

メラトニンが夜間に分泌されるのに対し、セロトニンが分泌されるのは日中です。とくに太陽の光を浴びることにより、セロトニンの分泌は促進されます。

- トリプトファン⇒セロトニン⇒メラトニンという流れが大切!

セロトニンの材料=トリプトファン

ここでさらに「『セロトニン』の材料は?」という疑問が生じ、それについても上記リンクのサイトに図示されているのだが、それをまた引用すると”まんまコピー”に近くなってしまうので、若干わかりにくいが本著より引用する。

 

メラトニンの材料となるのは、トリプトファンという必須アミノ酸です。

トリプトファンは、葉酸やナイアシン、ビタミンB6などのビタミン群の作用を得てセロトニンの前駆体をつくります。これが腸から吸収されて脳に送られると、脳の松果体にて、セロトニンを経てメラトニンへと合成されるのです。

- 藤田紘一郎著「病気を防ぐ『腸』の時間割 老化は夜つくられる」

「『前駆体』とか『松果体』とは何ぞや?」を書くとキリがないのでスルーするが、まあ要するに 

  1. トリプトファンという必須アミノ酸を摂取する
  2. トリプトファンはセロトニンの前代階の物質になり腸で吸収される
  3. 2.の物質が脳に送られてセロトニンが生成される
  4. セロトニンがメラトニンになる

ということらしい。

トリプトファンは何から摂取すればいいか

本著には、「トリプトファンは何から摂取すればいいか 」は

 

肉や魚、卵など良質なタンパク質

- 藤田紘一郎著「病気を防ぐ『腸』の時間割 老化は夜つくられる」

としか書いていない。簡単過ぎ(笑)。

なので、上記の「セロトニン▶メラトニン」の図を引用した「快眠・安眠テクニック集」の記事一覧 | サプリで睡眠の質を改善しましょう!」に、今度はリンクを張る。

上記リンクによると、

  • 牛レバー
  • すじこ
  • ナチュラルチーズ
  • ごま
  • 納豆
  • アーモンド

等にトリプトファンが多く含まれるらしい。

「すじこ」はコレステロールの問題もあるのであまり多くは摂れないが、それ以外はカロリーを気にしつつ摂取すれば、問題ないだろう。

(つづく)

 

*1:ちなみに楽天トラベルの「お客様の声」の場合、「クチコミ(苦情)」がデフォルトでは表示されないので(いやらしい!)注意が必要