エスカレーター 止まれと言うなら 階段作れ(字余り)
「エスカレーターは歩くな」キャンペーン大展開中
つい先日、「『エスカレーターは歩かないようにしましょう』キャンペーンが鉄道各社で一斉に始まった」というニュースを目にした。
東京駅構内(JR東日本)では随分前からうるさい程にアナウンスしていたので、「また始まったか」ぐらいに思っていたら、今朝の「ZIP!」の「アレナニ?」でも取り上げられていたので、「いよいよヤバイ感じになってきたのかな」と、ビビり始めた今日この頃である。
そろそろ、正義漢ヅラしたジジイとかが、これ見よがしに右側に立ち始めるだろう。
「歩くな」と言うなら階段を作って欲しい
なぜ歩くのか。
エスカレーターの速度が遅いからである。
朝のラッシュ時などは、長蛇の列に並びたくないのである。
なぜ階段を使わないのか。
近くに階段がないからである。長いエスカレーターがある所ほど、その傾向があるように思う。
▼東京駅。地下1-4番線ホームから地上へ向かうエスカレーター。
この地下深くから延々と地上へ向かうホームに至っては、どこに階段があるかさえわからない。
▼東京駅。1・2番線ホーム(図)。
出典:駅の出口・階段・エスカレータに近い電車乗り換え乗車位置を案内
上図のとおり、東京駅・中央線のホームはエスカレーターは多いが、階段が両端にしかない。しかもこの階段がやたら踊り場が多くて、ムダに歩かされる。
つまり、時間がかかる→使いたくない、となってしまう。
「階段は踊場を作らなければいけない」等が建築基準法で決まっていて、スペース的な制約でやむを得ない面もあるのだろうが・・・
第24条 踊場の位置及び踏幅
〔前略〕階段でその高さが3mをこえるものにあつては高さ3m以内ごとに、その他の階段でその高さが4mをこえるものにあつては高さ4m以内ごとに踊場を設けなければならない。
〔中略〕設ける直階段の踊場の踏幅は、1.2m以上としなければならない。
エスカレーターよりも時間がかかってしまうような階段は、「存在意義がない」と断言できる。
今さらジロー
そもそも、なぜ片側を空ける習慣が根付いたのか? 朝日新聞の記事によると、ルーツはイギリスのロンドンで、混雑解消のために役人が考えたとされています。
日本では、長いエスカレーターができ始めた70年代に広まったとみられ、かつては鉄道会社が「お急ぎの方のため左側をお空け下さい」と放送を流していたこともあったそうです。
確かに昔は「片側をお空けください」とアナウンスをしていた記憶がある。なにをいまさらジロー、なのである。
また、止まって乗っている人にじゅうぶん気を遣って”静かに”歩く分には、個人的には何の問題もないと思う。「歩きタバコ」や「チャリンコの無謀運転」等の明らかな迷惑行為とは違うのである。
かみさんは
「1列分の幅しかないヤツだけにすればいいじゃん、2列分の幅があるから歩くんだから」
と言っていた。
現状のインフラのままで、今さら「エスカレーター歩いちゃダメ」は無理がある。私は一分一秒でも早く、あのゴミゴミした空間から抜け出したいのだ。
エスカレーターを歩くにあたり
Facebook:JR東日本のタイムライン(去年のだが)を見ると、「エスカレーター歩いちゃダメ」キャンペーンに賛同する人も多い。ご意見は”ごもっとも”ですがね。
そこで、私はこれまでどおりエスカレーターを歩き続けるが、以下の「決め事」を自らに課すものである。
- 両側がふさがっている場合は、素直に立ち止まる
- 片側が空いている場合のみ、可能な限り端っこを静かに歩く
- 万が一、止まって乗っている人に少しでも当たったら謝る
- 近くに階段がある場合は、そちらを使用する