「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」でクルマを学ぶ(3)
もともとは、記事2本でタイトルの内容をまとめようと思っていたのだが、時間的・能力的に無理だった。
長くなってどうもすみません。この項は今回で終わりです。
「DATSUN 240Z」の機関系をレストアする(昨日のつづき)
キャブレターの修復
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」のメカニック担当:エド・チャイナ氏は、キャブレターをパーツ単位に全てバラして、専用クリーナーで各パーツを洗浄してから、修復キットを利用しながら組み立て直していた。
私のレベルからすれば、この作業だけでも相当難易度が高いと思う。
オートマチック → マニュアルトランスミッションへの換装
「オートマからマニュアルに変更するのって、すげえ大変なんじゃねえの?」
エド・チャイナ氏も、私ごときが心配?するまでもなく、その作業をかなり面倒がっていて、クルマ買付・販売担当のマイク・ブルーワー氏にかなり文句を言っていた*1。
というのも、いちばん大がかりなトランスミッションそのものの交換だけでなく、
- ペダルの交換
■ オートマ車には当然クラッチペダルがないので追加が必要
■ ブレーキペダルの大きさは「AT用 > MT用」なので交換が必要 - シフトレバーの交換
などの工程が、シロート考えでも思いつく。
オートマ車とマニュアル車で、それらがすんなりスワップできるようにクルマ側に”用意”がないと、パネルの加工などがさらに必要になってくる。
「DATSUN 240Z」では、
- ペダルボックスがオートマ車とマニュアル車で共通
- レリーズシリンダー取付用の”穴”が装備済
などの特徴があり、 もともとがマニュアル車”寄り”のクルマであったことをうかがわせる。
特に興味深かったのは(ちょっと下の写真ではわかりにくいが)、オートマ車用シフトセレクター取付ホールの外側に、マニュアル車用シフト・ラバーブーツ取付用のラインがひかれていたこと。
エド・チャイナ氏は、このラインに沿って、ホールソーを使ってこのパネルを加工していた。
エキゾースト・マニホールドの交換
この工程は、古いパーツを取り外して、まんま新しいパーツを取り付けただけ。この程度の作業なら、私でもできそうだ。
それにしても、「ただ曲がったパイプがまとまってるだけ」なのに、ひどく美しく見えるのはなぜだろう。
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ:日産フェアレディZの海外モデル」今後の放送日程
もともとは日曜の夜に書いたのだが、ズルズルと月曜深夜の公開になってしまった。重ね重ね、どうもすみません。
放送日 | 放送時刻 |
09/15 (火) | 03:00~04:00 |
09/19 (土) | 00:00~01:00 |
09/20 (日) | 09:00~10:00 |
「ディスカバリーチャンネル」全体の番組編成自体が再放送で成り立っているので、今からでも「DATSUN 240Z」レストア風景の視聴にはじゅうぶん間に合います。
(この項おわり)
*1:マイク氏は、そんなエド氏のクレームをひょうひょうと受け流す。このふたりのやり取りも、この番組の見所である