「2番・セカンド・中村勝広」をタイガースファンは忘れない



 

突然の訃報

今日もまた、バレーボール・ワールドカップの、日本代表の惜しすぎる敗戦を見た後、阪神タイガースの野球中継にチャンネルを変えた。

中継を視ながら、選手のプロフィールを確認しようと Yahoo!を開いたら、トップページのニュースに目を疑った。

「阪神タイガース・中村勝広GMが急死」の一報。

あまりにも突然すぎる訃報であった。

 

2番・セカンド・中村勝広

私がプロ野球を見始め、父と兄の影響で阪神タイガースファンになった1970年代後半、中村勝広さんはタイガースの「不動のセカンド」だった。

私は「2番打者」として記憶していたが、タイガースの過去の記録を確認する時はいつも参考にしている

げんまつWEB タイガース歴史研究室 〜猛虎歴研〜

の、

タイガース 年度別メンバー成績表

によると、主に2番を打っていたのは1977年だけだったようだが *1 、やはり私には「2番・セカンド・中村勝広」のイメージが強い。

その1977年の主なオーダーはこちら▼。ちなみに1977年には、ファン投票でオールスター・ゲームに出場している。

打順 守備 名前 試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率
1番 遊撃 藤田 平 119 473 142 11 43 .300
2番 ニ塁 中村勝広 119 388 94 12 27 .242
3番 三塁 掛布雅之 103 381 126 23 69 .331
4番 捕手 田淵幸一 102 341 89 23 59 .261
5番 右翼 ラインバック 109 381 124 14 62 .325
6番 一塁 ブリーデン 120 415 98 37 90 .236
7番 中堅 池辺 巌 113 368 101 13 46 .274
8番 左翼 佐野仙好 67 203 62 21 .305

出典:げんまつWEB タイガース歴史研究室-タイガース年度別メンバー成績表-1977年

まあ1970年代当時の会津の片田舎では、たまに放送される「巨人-阪神戦」のテレビ中継と、「プロ野球ニュース」のわずか数分間ぐらいしか、選手の動く姿を目にする機会はなかったわけだが、タイガースには珍しい、シュアなバッターであった藤田平さんがヒットで出塁し、中村勝広さんが犠打で送る、みたいなシーンが多かった(と、思う)。

決して派手な選手ではなく、いわゆる「いぶし銀」の典型のような選手だったが、私は好きな選手のひとりだった。

 

 

こんな日なのに・・・

で、本日・2015年9月23日の対巨人戦。

関本健太郎選手の同点打はすばらしかったが、9回裏、ケガから復帰したばかりの選手にストッパー・呉昇桓投手があっさり打たれて、サヨナラ負け。

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「阪神・中村GMの訃報」を、「フォルクスワーゲンの不祥事」の後の2番目のニュースとして報道してくれた「報道ステーション」によると *2 、「監督・コーチや選手達には、試合後に知らされた」とのことなので、今日の敗戦は、まあ仕方ない。一昨日の時点で「もうダメだ」とは思ったが、これで優勝はほぼ100%ないだろう。

ただ、中村勝広GMの恩に報いるためにも、明日からの残り8試合はすべて勝って、ポストシーズンに少しでも優位に立つよう、選手のみなさんにはがんばって欲しい。

 

まあ何はともあれ、中村勝広さんのご冥福をお祈りいたします。

 

*1:ただし「げんまつWEB」の管理人さんによると「打順は参考程度として欲しい」とのこと

*2:ちなみにNHKの「ニュースウオッチ9」は、「ラグビーのナントカ丸って選手を一般ピープルのガキがマネをしている」という、心底どーでもいいニュースをダラダラ流して、肝心の中村GMの訃報は完全スルーだった。冷たい!