日産セレナに乗ってみた
昨日 (2015年9月26日)、まいど御用達の神奈川日産(株)・川崎元木店に愛車スカイラインクーペ (CKV36) の「12ヶ月点検+リコール対応」をお願いした際に代車として用意していただいた「日産セレナ」。
ディーラー~自宅間の往復に加えて少し遠回りしただけだが、せっかく日産の「主力車種」を貸してもらったので、はなはだ簡単ながらインプレッションを書いてみる。
ちなみに、お借りしたクルマのグレードは「ハイウェイスター」。
日産セレナ:エクステリア
フロント:斜めから。シンプルかつ、がんばっているデザインだと思う。
リア:斜めから。リアはまあ・・・デザインの”しよう”がないしね。
フロント:正面から。向かって左側は「ライダー」。
日産セレナ:インテリア
運転席とダッシュボードまわり。
運転席側の小物入れ。容量的にスマホ/ガラケーや、チケット類ぐらいしか入らないが、センターコンソールがないので必要な装備だとは思う。
助手席側の小物入れ・トレイ・グローブボックス。
ここで2列目・3列目それぞれのシートについて書きたいところだが、なんと写真を撮っていなかった(恥)。こういう気が回らないところが、このブログが伸び悩んでいる理由のひとつでもあるだろう。反省。
日産セレナ:エンジンルーム
「S-HYBRID」搭載車だが、右奥にバッテリーが2個積まれていること以外は、特にハイブリッドっぽい様子は見られない。
それもそのはず、「ハイブリッド」とは言え、エンジン横に小っちゃいモーターしか付いておらず、以下引用のとおり限定的な働きしかしないのだ。
エンジンの始動を行うセルモーターと、発電を行うジェネレーターの一人二役をこなせる小型のモーターを装備。駆動アシストは限定的にしか行わず、主にブレーキ時のエネルギー回生やアイドリングストップの再始動にモーターを使う「マイクロハイブリッド」と呼ばれる方式だ。
日産セレナのステキなところ
ひろびろ室内
「ミニバンなんだから当たり前」、それはもちろんそうなのだが、クーペ乗りからすると、広大すぎる室内に戸惑う。
3列目からだと、運転席は遠いなぁ・・・って、ミニバンなら当たり前か。
セレナのホイールベース=2,860mmに対して、愛車スカイラインクーペは2,850mm。10mmしか違わないのに、この室内空間の圧倒的な差は、いったいどういうことだろう。
ま、スカイラインクーペは、その長大なホイールベースのほとんどをドライバーとパッセンジャーのふたりだけのために使っているわけで、「クーペは贅沢な乗り物」と言われる由縁でもあるのだが。
ラゲッジスペースは、こんな感じ。
3列目シートを跳ね上げると、こんな感じ。3列目シートの収納はもちろん初めてやったのだが、不器用な私でも簡単にできた。
ひろびろ視界
まるで、ショーウインドウの中に入ったまま、それが走っているような感覚になる。
ちなみに、前方に新型ロードスターが見える。既に発売後約4ヶ月が経過しているが、初めて見た。いかに、最近路上に出ていないかがわかる(笑)。
アラウンドビューモニター
これまた、初めて体験した。ちょーおもしろかった。
でも、結局「車庫入れ」のタイミングでは、普段見慣れている右側のシンプルなバックモニターの画像の方がわかりやすかった。
アイドリングストップ
「S-HYBRID」システムの恩恵で、これまで乗ったアイドリングストップ搭載車のような不快な感じはなかった。その理由は、これまた「レスポンス」の記事の中にある。
現行のアイドリングストップ車の多くはエンジン始動にセルモーター、発電にオルタネーターを使っており、エンジン始動の際にはギア駆動のセルモーターが作動し、「キュッキュッキュッ」というノイズが発生する。
ベルト駆動のECOモーターを使うセレナの場合、エンジン再起動のノイズや振動はほとんどない。
また、アイドリングストップ中は、右端のメーターにその秒数が表示される。
「エンジンが止まっている秒数」を表示することに何の意味があるのかはよくわからないが、「クイズ・タイムショック」みたいで、目には楽しかった。
日産セレナのダメなところ
ミニバンであるがゆえ
このような車体構成ゆえ、何か「引っ張っているような感覚」があるのは仕方ないが、乗っていて決して「気持ちいい」ものではない。
”八百屋的”というか、「あれ?オレなんかの配達中だったっけ?」みたいな気分になる。
乗り心地は、良く言えば「ふんわり」、悪く言えば「ぶにゃぶにゃ」って感じ。微妙に「揺れる」感じがするので、子供なんかは車酔いしないのだろうか・・・と思ったが、ひとりで乗ったときと、多人数で乗ったときで感覚が違うだろうし、ミニバンであるがゆえ、「多人数乗車時」に合わせてセッティングしているのだろう。
エンジン音が軽い
一般道を巡航するぶんには、いたって静かなエンジンである。まるで高級車であるかのように、不快な音は車内には入ってこない。
ただ、アクセルを踏み込むと、「ブゥイイイイイィィィーーーン」という、テンションを下げるのにじゅうぶんな軽い音が、車内に満ち溢れる。
左側の足元が狭い
冒頭に書いたとおり、私は”チョイノリ”しただけだが、これは明確な「短所」である。
写っているのは、右足。あえてわかりやすいように、左足をどけて撮影した。
センタークラスターの汚れっぷりからしても、左足を置くスペースがほとんどないことがおわかりだろうか。
足踏み式パーキングブレーキが、足首にちょいちょいに当たってうっとうしい。オートマ車にしか乗らない人は「左脚を動かす」習慣がないだろうから気にならないかもしれないが、マニュアル車乗りゆえ、勝手に(笑)左脚が動くと、「ジャマだなあ」と思うのである。
このセンタークラスター部分の”張り出し”は、もうちょっと何とかならないのだろうか。