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人身事故でとばっちりを食って国を憂う

社会


 

また人身事故かよ・・・

今朝もいつもどおり、午前6時10分頃に朝飯を食べながら日テレ系「ZIP!」を視ていたら、画面スミに表示されるデータ放送の交通情報に

京浜東北線 横浜~品川間 運転見合わせ

東海道線 熱海~東京間 運転見合わせ

とあった。

私は利用しているのは横須賀線だが、巨大ターミナル・横浜駅は京浜東北線も東海道線も横須賀線も駅が同じなので *1、京浜東北線・東海道線が止まっていたら、当然、それに乗れない人達は横須賀線になだれ込む。

つまり、普段は、京浜東北線・東海道線ほどは混まない横須賀線が、ゲロ混みになる。ギュウギュウ詰めの電車で、脂ぎったオッサンのホンワカした体温を感じながら、フケがスパンコール状態になったコキタナいスーツに密着しながら、会社には行きたくない。

しかたなく、拙宅の近くにあるバス停から、五反田駅行きの東急バスに乗り、西馬込駅で都営浅草線に乗った。

そして泉岳寺駅でもまた、横浜方面から来る京急線直通の電車が遅れたため、5分以上待たされ、結局会社に着いたのは普段の7分後だった。

たったひとりの、精神のイカレた人間のために、何十万人という人がイラつき、時間とカネをムダにしなければいけない。

こんな世の中に誰がしたのか。 

 

ホームドアだけじゃダメなのよ

今日の人身事故は、どうやら駅ではなく、川崎-鶴見間の踏切で起きたらしい(ちゃんとしたニュースソースが見当たらないので真相は不明)。

踏切だらけの、川崎ローカル南武線と違って、 

さすがに京浜東北線・東海道線には踏切はほとんどないはずだが、くまなくチェックすると、わずかながら残っているようだ。

ここ▼とか(東日本旅客鉄道(株) 川崎変電所の近く)。

「他人に迷惑をかける自殺方法」が選択できないように、とっとと交通インフラを整えるとともに、既に取り返しがつかないほどに人心は荒廃しているのだから、自殺を幇助するシステムについても、そろそろ検討すべきではないのか。 

 

人身”事故”の不思議

子供のいじめによる自殺は、テレビを始めとする各メディアで大々的に報道されるのに、なぜ人身事故(事故と呼びつつ、ほとんどの場合は自殺なわけだ)は、ただの事故として片付けられるのだろうか。

自殺した人間を報道することに、なにか不都合なことでもあるのだろうか。

自殺する子供が、イカレたオトナの犠牲者である子供(=いじめっ子)の、さらにその犠牲者であるように、人身事故で他人に迷惑をかけながら死んでいく人間も、イカレた社会の犠牲者ではないのか。

もし人身事故を起こした人が、ブラック企業の過酷な労働によってそれを選択したことが明白なら、そんな企業の名前はガンガン報道していかないと、悲劇は増える一方だろう。

 

そこにあるのはシステム (©佐野元春)

今日の日経新聞夕刊の、TPPに関する記事を見て驚いた。

 

現在の参加国のGDPをみると、〔中略〕2013年時点で米国のGDPが域内の約60%、日本は約18%を占める。

- 2015年10月6日付 日本経済新聞夕刊「TPP発効、日米含む6カ国承認が条件」

TPP参加国の中でのGDPの割合が、アメリカが6割、日本はその次に大きいとは言え、なんとその3分の1にも満たないのである。

別の記事、「あすへの話題」というコラムでは、

 

昨今は円安が進行し、昨年のドルベースの名目GDPは、米国の4分の1強、中国の2分の1弱にまで落ち込んだ。

10年に中国に経済規模で追い越されてからわずか4年でこれだけの差がついてしまった。

- 2015年10月6日付 日本経済新聞夕刊「あすへの話題~やはり経済は重要だ」

とあった。円安とは言え、ドルベースでGDPが中国の半分以下なのだ。

もちろん、国土も狭けりゃ人口も少ないのは自明の理なのだが、ここまで差が付いてしまったのは、そんなこととは別に、なにか根本的な原因があるはずだ。 

そのひとつが、精神のイカレた人間を生みだし続け、それを放置し、それによって死を選んだ人間を「事故」で片付ける社会的システムにあるのではないのか。

 

見当違いも甚だしい

政治家のみなさんも、それを取り上げるメディアのみなさんも、「新安保法制」とか「TPP」とか、国外にばかり目を向けないで、国内の大問題にも目を向けて欲しいものだ。

・・・いや・・・だからって、「一億総活躍担当大臣」ってなんなんだよ(笑)。「進め一億火の玉だ」ってか。

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画像出典:進め一億火の玉だ - Wikipedia

どうかしてるぜ!(©ブラックマヨネーズ 吉田敬)

 

*1:川崎市内に入ると、京浜東北線・東海道線は「川崎駅」、横須賀線は「新川崎駅」に分かれる。2つの駅は距離にして6km以上離れているので、現実的に乗換えは不可能。