iPad Proを買った(3):iPadとの比較篇 その2

前回は時間の都合により途中でブッた切ってしまったので(すみません)、

今回はそのつづきで、いままで愛用していた「iPad (第3世代)(※以下、便宜上『iPad 3』と表記)」と「iPad Pro」を、アプリ面で比較してみる。



 

雑誌系アプリいろいろ

私の場合、現状ではiPadの使用用途の8割が「雑誌と新聞の購読」なので、まずは各雑誌系アプリをレビューしてみよう。

雑誌_週刊東洋経済@Newsstand

毎号ほとんど読み残している「週刊東洋経済」だが、定期購読しているため、いわば「バーチャル積ん読」状態なのである。
さすがに週刊誌はあっという間に溜まるが、いくら溜まっても拙宅の狭い空間を浸食しないのが、デジタル雑誌の何よりの利点である。

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そんな「週刊東洋経済・デジタル版」は他の雑誌に比べてフォントが小さいため、老眼よろしく、「iPad 3」ではいつも画面を拡大して読んでいた。

先日、弊ブログの記事で引用した、小峰隆夫法政大学大学院教授の記事で比較してみる。

左側が「iPad Pro」、右側が「iPad 3」。f:id:ToshUeno:20151202222815j:plain「iPad Pro」では、画面を拡大する必要性はまったく感じない。

ページ見開き表示が使える!

「週刊東洋経済」には、たまに見開きページで ▼このような図表が掲載されることがある。f:id:ToshUeno:20151201004501j:plain
(※まんま載せると怒られそうなので、一部モザイクをかけました)

この「遅延・混雑のひどい在来線MAP」は、かなり有益かつ興味深い記事である。

ただし、iPadの「単一ページ表示」だと閲覧性が落ちるし、かと言って画面を横に90度回転して「ページ見開き表示」にすると、「iPad 3」は画面が小さいため、もともと小さいフォントがさらに小さくなって、読めたもんじゃなくなってしまう。

それに対して「iPad Pro」のデカい画面なら、ページ見開き表示にしても、じゅうぶん文字を読み取ることができる。

この「ページ見開き表示が有効に使える」点は、「iPad Pro」を手にしてはじめて気づいた、非常に大きなメリットであった。 

雑誌_BikeJIN@Newsstand

すっかり「なんちゃってライダー」の私ではあるが、オートバイ雑誌は変わらずにずっと買い続けている。たとえ年間走行距離が5,000kmちょっとだとしても、「心はいつもライダー」なのである。

稀代のツーリング雑誌「BikeJIN」は、昔に買って捨てずにとってある「紙」の雑誌と比較してみた。

左が「紙」で、右が「iPad Pro」。f:id:ToshUeno:20151202000356j:plain
ぱっと見ではどちらが「紙」かわからないほど、ほぼ同じ大きさである。

特に「Newsstand」に属する雑誌の場合は、全画面表示になって余計な「ステータスバー(で名称合ってる?)」が消えるため、より表示がスッキリする。

横開き表示にすれば、単純に考えて「紙」の半分の大きさになるわけだが、f:id:ToshUeno:20151202224701j:plain
それでも、「継ぎ目」のない美しい写真は「紙」以上に美しく見えるし、文字もじゅうぶん読み取ることができる。

この横開き表示での美しい風景写真を見るにつけ、f:id:ToshUeno:20151202231924j:plain
「ああ、大枚ハタいた甲斐があったなあ」と思うのである。

雑誌_風まかせ@FujisanReader

超優秀ビューア「Newsstand」に属する「BikeJIN」に対して、じじいライダー専門誌「風まかせ」は悪名高きクソビューア「FujisanReader」でしか読めないため、さすがの「iPad Pro」でも少し難点がある。

まず、ステータスバーが表示されるぶん、表示が若干小さくなる。f:id:ToshUeno:20151202000634j:plain
まあこのぐらいは許容範囲なのだが、今年初めにクレーム記事を書いてからもうじき1年になるというのに、

相変わらずダウンロードは遅いし、「全ページをダウンロードしているはずなのにページをめくったときに2、3秒ボヤけるクソ仕様」もまったく改善されていない。「FujisanReader」によるイライラは、当たり前ではあるが「iPad Pro」をもってしても解消されなかった。

秀逸なツーリング記録

ビューアアプリはクソだが、「風まかせ」の記事は相変わらずおもしろい。

2015年12月号(No.53)でいちばん良かったのは、中部博さんによる「いつか来た道」だ。f:id:ToshUeno:20151201233106j:plain
軽井沢の各所をめぐりながら、一昨年亡くなった冒険家兼作家・戸井十月さんとの思い出を綴っているこのツーリング記録は、「現在訪れているツーリング先の風景」と「戸井十月さんとの思い出」を交互に織り交ぜつつ・・・つまり時系列が行ったり来たりしているのだが、そのひとつひとつのエピソードの組み合わせ方が絶妙で、まるで美しい織物のようなのだ。

ツーリング記録というと、どうしても「◎◎に行きました」「△△を食べました」「とっても楽しかったです!」みたいな、小学2年生が書く日記みたいな感じになってしまうのだが、こういう優れた文章を読むにつけ「ああ、こういう記事が書けるようになりたいなあ」と、心から思うのである。

さらに、戸井十月さんの「孤独の精神」を称えている一節があって、「ライダーは、孤高であってこそ美しい」旨を提唱する私としては、まさに「我が意を得たり」という感じであった。 

ま、このテーマについては本題から外れるので、また機会を改めて書くことにしよう。

(つづく)

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