「Kindle for iPad」はiPad Proをヨコにして使えばいい感じ

以前使っていた旧iPad(iPad (第3世代))でさえ、「Kindle for iPad*1」は「画面が大き過ぎる」と感じていたので、iPad Proでは一度も起動さえしていなかった。

それが今日、ふと「あ、ヨコにして使えばいいのか」と思いついた。

ま、勘のいい人はすぐに気づいただろうし、そもそもiPad Proを始めとした「大画面タブレット」を所有していない人には、まったく意味も意義も興味も無い話だろうが、私としては「おお、これはいいわ!」と思えたので紹介します。



 

ライブラリ表示

まず、ライブラリはこんなふうに表示される。f:id:ToshUeno:20151212175248j:plain
まあこれはタテヨコどっちでも同じような気もするが、長年PCのディスプレイを見慣れている目には、タテよりヨコの方が見やすい気もする。

ちなみに、なんかいろいろ読んでるテイで並べてみたが、買ってみただけでほとんど読んでない本も多い。

人間の建設」などは、小林秀雄・岡潔という二人の天才の話の中味が濃すぎるせいか私程度の知能では読みこなせず、ライブラリの底の方にずっと沈んだまんまだったのを、今回ひさしぶりに(これみよがしに)発掘してみた。 

人間の建設

人間の建設

 

 

文字だけの書籍の場合

私の知能はさておき、フツーの「文字だけ」の書籍はこんな感じ。f:id:ToshUeno:20151212185346j:plain
出典:関川夏央著「昭和が明るかった頃」

「文字だけ」の場合はフォントサイズが調整できるので、当然のことながらそれによって1ページ当たりの表示文字数が変わり、目にしたときの印象も変わる。
よって、上の画像のとおり「『紙の本』のイメージと同じ」というわけにはいかない。

表示がヨコに広くなることで、人によっては「読みにくい」と感じるかもしれないが、私個人としては、ページ送りの回数が減る分「読みやすい」と思った。

昭和が明るかった頃 (文春文庫)

昭和が明るかった頃 (文春文庫)

 

 

マンガの場合

「文字だけ」の場合に対して、マンガは、まんま単行本と同じような感覚で読める。
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出典:こうの史代著「夕凪の街 桜の国」

私は基本的にマンガは読まないので、紙の単行本が1冊も手元になく比較ができないのだが、記憶の中にあるそのサイズと、ほぼ同じだと思う。  

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

 

そして(ハードウェアとしての)Kindleと違って、当然のことながらカラーページもそのまま表示される。
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出典:紡木たく著「ホットロード」

ちなみにこの「ホットロード」は、去年(2014年)映画が公開されたとき、昔このマンガを読んだというかみさんが「ひさしぶりに読みたい」と言うので買ったモノ。

私も少し読んでみたが、最初の2ページでやめた。もちろん否定するつもりは毛頭ないが、齢50近いオッサンには、理解できないオハナシではある。

ホットロード 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

ホットロード 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

 

写真詩集の場合

「文字だけの書籍」「マンガ」の次に、いきなりマイナーなジャンルで恐縮だが、銀色夏生さんによる「写真詩集」と呼ばれる一連のシリーズを、若い頃好きで読んでいたのである。
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出典:銀色夏生著「これもすべて同じ一日」

Kindle Paperwhiteを買って間もない頃、この写真詩集のことを思い出して買ってみたのだが、「モノクロ」かつ「1ページずつしか表示されない」画面では、あの独特の雰囲気が表現されずに、「いまいちだなぁ」と思っていた。

それが今回、「iPad Pro+Kindle for iPad」で改めて見て(読んで)みて、「おお!これはいい!」と思った。

ただ問題は、若い頃は常にあった、恋愛感情とか「惚れた腫れた感」とかが現在はまったくないため、銀色夏生さんの詩を読んでも、いまいち感性に響かないこと(笑)。

よって私はこれ以上買うことはないと思うが、銀色夏生ファンの方や若い頃の感性を失っていない方には、文庫本よりずっと大きく表示される「iPad Pro+Kindle for iPad」における「銀色夏生著の写真詩集」は、オススメである。 

【写真詩集】これもすべて同じ一日 (角川文庫)

【写真詩集】これもすべて同じ一日 (角川文庫)

 

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*1:ここでは、ソフトウェアとしてのKindleをこのように記す