ブルー・オン・ブルー

お題「この色が好き」



 

キレンジャーはキライ

私は3人兄弟だが、ガキの頃は母親からそれぞれ担当職ならぬ「担当」を与えられていて、例えばTシャツなんかだと兄貴が「」、姉貴が「」、そして私は「黄色←ほとんど見えない(笑)」を着せられていた。

でも黄色ってのは、あんまり好きじゃなかった。
ゴレンジャーでも、黄色は「お笑い担当兼デブキャラ」で、ぜんぜんカッコ良くなかったし。

 

クルマのボディカラー

オトナになるに従って、「好きな色 」なんてことを意識したことはほとんどなかった。
たまにキャバクラなんかで、会話に窮したおねえちゃんに「好きな色は何?」なんて聞かれても「うーん、かなあ」なんて無難な答えしかできず、余計に会話がしぼんでいく、なんてこともあった。

それでも、30代も終わり頃になってようやく買った最初のクルマは「中古の赤いファミリア」だったが(笑)、すぐにイヤになって納車後わずか1ヶ月で手放したのは、性能の低さだけでなく、内心では「」という色も気に入らなかった、という理由もあったように思う。

ではなぜそんなクルマを買ったのかというと、まったく覚えていない。40歳も目前になってようやくクルマが買えるということで、精神が昂揚して正常な判断が出来なくなっていたのだろう。

現在のクルマは、のスカイラインクーペ(CKV36)である。f:id:ToshUeno:20120929174109j:plain
ファウンテン・ブルー」と名付けられた、濃いんだか薄いんだかよくわからない中途半端なこの青色は、スカイラインクーペだけでなく、ティアナ(初代)セレナ(3代目)にも採用されていた記憶があるが、クーペというのはいろいろな意味で贅沢なクルマなので、どうせなら「専用色」を採用して欲しかった。

まあそんな日産の「コダワりの無さ」はともかく、2008年1月からカレコレ8年近くスカイラインクーペを所有し続けているのは、スタイルや性能が気に入っているだけでなく、このファウンテン・ブルーという色も気に入っているからである。

ことほどさように「クルマのボディカラー」というものは、所有欲にいくらかの影響を与えるものであり、普段はあまり考えないであろう「好きな色・嫌いな色」を気づかせてくれる、数少ない要素のひとつであるように思う。

そうか、私は「」が好きだったのか、と。

 

ブルー・オン・ブルー

ご存知のとおり、「ブルー」には「憂鬱」という意味もある。

ガキの頃はともかく、高校を卒業してからずっと、つまりオトナになってからは、私の心はほとんどブルーだ。

ひとつの憂鬱が消えないまま、次の憂鬱が積み重なっていく。
ブルー・オン・ブルーである。

だから青が好き、というわけでもあるまいが。

「ブルー=憂鬱」だとすると、その反対はなんだろう。「憂鬱」の反対語は「爽快」とか「明朗」らしいが、それを色で表すなら、レッドだろうか、イエローだろうか。それとも、オレンジか。

それを踏まえて自分の「好きな色」を考えると、うむ、上述のとおりレッドもイエローも好きじゃないし、オレンジに至ってはもっての外である *1

なるほど、「好きな色」というのは、自分の心象風景を写す鏡のようなものなのか。
「『この色が好き』ってなんだよ(笑)」と、「お題スロット」でこのテーマを見たときは少しコバカにしたが、そう考えるとなかなか深いテーマであった。

はたしてこの先、私が赤いクルマに乗ることはあるのだろうか。

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*1:私はアンチ巨人である