バーチーは海沿いではなく内陸に行こう
「今年はもっと、オートバイに乗ろう」
新年の誓いを忘れないうちに、2016年1月10日の三連休のナカ日に千葉に行ってきた。
あまりにネタも、気に入った写真もないので、“オレ・テンプレート”では最後に掲載することにしている地図(走行ルートログ)を最初に持ってきてみた。
バーチーはツマラない?
やる気マンマンで午前12時15分にベッドに入ったのに、なんと8時間以上も寝てしまい、あれこれグダグダやっていて、結局午前10時35分に出発。
(ま、時間遅すぎだけど千葉なんて誰も行かないだろう)
という予想に反して、アクアラインはホドホドの渋滞。クルマの皆さんに合わせてきちんとチンタラ走って(ちょっとウソ)房総半島に降り立ち、いつもどおり何も考えずに海沿いの国道/県道を走り続けた。
ツー経験の浅い初心者は海沿いの太い道を走りがち
海沿い単調でつまらない=千葉はつまらないってなる
ある程度経験積むと、房総には目もくれずに、やれ伊豆やビーナスサイコーとか言い始める
俺も青二才の頃はまさにそうで、房総なんぞバカにしてた
房総半島のクソオモシロくもない海沿いの道を走っていて、2ちゃんのバイク板で有名なコピペを思い出した。
平坦で、曲率もほとんどなく、やたらとクルマも多い。「絶景」と呼べるような景色もほとんどない。西伊豆の海沿いの“走り甲斐”を100としたら、房総半島のそれは「5」にも満たないだろう。
天気もよく、気温も高めということもあってか、やたらとオートバイとすれ違った。
(みんな何がおもしろくて来てんだろうな)(あ、オレもか)
なんてことをずっと思いながら、とりあえず勝浦を目指した。
千葉の風景を少しだけ
館山市・船形(ふなかた)漁港ぎょこうで最初の休憩。
「松」を付けなかったらイマドキだったのにね。残念。
千葉県道257号(「房総フラワーライン」の一部)を走っていて良さげな風景が見えたのでUターンして戻り、「伊戸だいぼ工房」の駐車場から少しだけ海を眺める。
ちなみに、千葉の海沿いの写真はこれだけ(笑)。
(記事のために野島埼灯台ぐらい寄っとくか)とも思ったが、アホみたいな数のクルマ・オートバイで駐車場が埋め尽くされていたので、即決でスルーした。
房総半島の先っちょとは言え、そこは千葉県。都内から(館山道を使えば)2時間もかからない距離じゃあ、そりゃ皆さん集まるわなあ・・・。
やっぱり千葉は内陸の方が楽しい
房総半島を走るとき、本来は勝浦まで海沿いの道を通り、そこから国道297号を延々と走って市原まで抜けるのが好きなのだ。国道297号はところどころグネっているし、交通量が比較的少ないのもいい。
が、既に陽も傾き始め、勝浦まで行ったら確実に夜になって、急激に冷え込んだ中を、耐え難きを耐え忍び難きを忍びながら帰らなければならない。そんなガッツは、今の私にはない。
というわけであっさり方針変更して、国道128号の途中、「仁右衛門島」付近を通過した辺りでテキトーに左折してみる。
だが、房総は山は低く人里に近い
その分開けていて、変なトコロまで多くの変な道が通じてて未だ走り尽くせていない
走れるダートも伊豆とは比較にならんほど充実
上で引用したコピペは、このようにつづく。
「人里に近い」とはまさにそのとおりで、街や観光施設で賑わう海沿いの道をちょっと脇道に入ると、ところどころに「日本の原風景」が広がっているのが、房総半島のおもしろいところだ。
この日とおった千葉県道89号・鴨川富山線には、道端にデカい鳥居が鎮座していた。
そして道を挟んだ反対側には、小さな神社(八雲神社)があった。
鳥居と神社の間をブッた切って、道路を作ったのだろうか・・・ということに、写真を見ていてようやく気づいた。なんで現地で気づかないかなあ・・・。位置関係を現地で確認してみたかった。
そんな千葉県道89号は交通量も少なく、曲率もそこそこあって、「やっぱり、千葉は内陸だなあ」という思いを強くしたのである。
「だったら最初っから内陸に行け」って?
海沿いの道の退屈さに辟易してから内陸に入るから、より楽しさが増すのである。
最後に、京浜工業地帯の夕景を見る
その後も内陸をずっと走るつもりが、あっさり道を間違えて館山に戻ってしまい、仕方なく渋滞した海沿いの道をスリ抜けしーしー走り続けた。
アクアラインは、まあ見事なまでの大渋滞だったが、海の向こうのオレンジ色に、遠く富士山が浮かんでいた。
そして最後に、K6から工場“夕景”を眺める。澄み切った空にゆっくりと立ちのぼる工場排煙は、この時季ならではだろう。
千葉はまったく関係ない、ごく近場の風景が、この日いちばんキレイだった。
- 走行距離=266.8km
- 平均燃費=15.4km/L