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秋田なまはげツーリング2016:1日目 (後篇)

オートバイ

ひさしぶりのお泊まりツーリングから、はや1週間が過ぎてしまった。

ブログはまだ、初日の前半までしか書けていない。Googleローカルガイドのためにせっかく撮った写真も、半分ほどしかアップできていない。燃費計算のための給油記録も、まだやっていない。ナイナイづくし。帰宅した9月4日=日曜の夜、「明日休んでブログ書こうかな、どう思う?」ってかみさんに聞いたら、「そういうのは50近いおっさんの働き方としてどうかと思う」と冷たく一蹴されたので、5日間真面目に働いた。

ま、当たり前か。落ちこぼれとは言え、サラリーマンだしね、いちおう。

toshueno.hatenablog.com



 

キャンプ場という名の原っぱにテントを張る

陽も傾きかけた午後3時半頃、山形県から秋田県に入る。

秋田県にかほ市。また「平成の大合併によるひらがな自治体名」か。なんでひらがなにしちゃうんだろうな。漢字で書くと「仁賀保」。いい字面じゃないか。さほど読みが難しいとも思えないし。ホント、よくない風潮だと思うよ、これは。閑話休題。

ここ「にかほ市」の海岸沿いにイイ感じのキャンプ場があるのは、ビンボーキャンパー向けサイト「はちの巣」で既にチェック済であった。

www.hatinosu.net

「飛くずれキャンプ場」。どうやら「くずれ」ではなく、この辺りの地名が「飛=とび」なので、「とびくずれ」と読むらしい。なんで「くずれ」ているのかはわからない。

途中、[飛くずれ]とだけ書かれた小さな看板が見えたが、近くにキャンプ場っぽい光景が見当たらなかったので、スルーして海岸沿いを探し続けた。が、行けども行けども、キャンプ場らしき場所が見当たらない。

そこで伝家の宝刀、非オートバイ用カーナビ・Panasonic「CN-G500D」の [周辺施設検索-キャンプ場] で検索してみるが、ビンボーキャンパー向けキャンプ場は対象外なのか、検索結果にその名前はなかった。使えねえ。

しかたなく、[飛くずれ]の小さな看板まで戻って、少し奥まで行ってみる。トイレらしき建物が見えた。
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M109Rを降りて、やや急な斜面を上って高台になっている場所まで行ってみると、
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一面の原っぱが広がっていて、そこがキャンプ場であった (※詳細は次の記事に掲載)。

キャンプサイトから、海を見下ろす。
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写真▲中央に小さく屹立している物体が、炊事場である。屋根ナシ。野ざらし。豪快極まりない仕様だが、水はちゃんと出た。

上の写真の左手に写っているクルマ (横浜ナンバーの初代日産ノート) で来ているらしき若いカップルが、唯一の先客だった。貸切じゃないのは残念だったが、まあ騒ぎそうなヤカラにも見えなかったので、ここに泊まることに決定する。

ただ、若い男女ということで、アンなこととかコンなことをオッパじめられても困るので、サイトのいちばん奥、彼らからいちばん離れた位置にテントを張った。f:id:ToshUeno:20160902165434j:plain
去年のゴールデンウィークにテキトーに収納して、そのまんま1年4ヶ月間しまいっぱなしだったので、フライシートがシワシワだった。 

 

エレキ風呂でビリビリして疲れを癒やす

霊泉 神の湯

“宿”も無事整ったので、次は風呂だ。

Panasonic「CN-G500D」の [周辺施設検索-銭湯] で検索して、「飛くずれキャンプ場」からもっとも近い「霊泉 神の湯」へ向かう。

「もっとも近い」と言っても、片道6km以上あるが、気にならない。テントを張って寝床を確保してから、身軽になったマシンで風呂に向かう。この時間がいちばん楽しいからだ。去年のゴールデンウイークの3泊目、「須佐湾エコロジーキャンプ場」から「田万川温泉」までは片道11kmあったが、その帰り道に見た山々の風景は、今でも鮮明に記憶に残っている。

「神の湯=かみのゆ温泉」の外観は、住宅街によくある、ごくフツーの銭湯だった。
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ツンデレおばちゃん

中に入ると、番台ではなくカウンターの向こうにおばちゃんが座っていた。ブーツを脱いでから近くに歩み寄っても、片腕を組んだまま、おばちゃんは無言のままである。(お、なんか感じワリいぞ)と思ったが、そこは冷静に「おいくらですか?」と尋ねる。「360円です」と、おばちゃんは答えた。安い。

料金を払い終えると、おばちゃんは「どこか、遠くから来られたんですか?」と尋ねてきた。メッシュジャケットを着て、いかにも“ライダー然”としていたので、そんなカッコが珍しかったのだろう。内心(ま、戸塚だけどね)と自嘲しつつ、秋田県の人は戸塚なんて知らないだろうから、「横浜です」と答えた。

「あらまあ」「横浜のどこですか」

どうやら、おばちゃんは横浜の地理に詳しいようだ。「戸塚です」と言うと、「そうなんですか」「私、緑区の方に知り合いがいて、一度遊びに行ったんですけど、『近道がある』って言うんで付いていったら、もうすごい田舎で、畦道みたいなとこ、ずーっと歩かされて(笑)」

戸塚も大概田舎だが、こんな田舎 (失礼) の人に田舎呼ばわりされる緑区は、相当田舎なのだろう。3、4回クルマかオートバイで通ったことしかないから詳しくは知らないが。

最初の無愛想な感じはどこへやら、その後も、横須賀行ったときに小泉進次郎と握手したとかどうとか、そんな話を機関銃のように話すおばちゃんであった。(オレ、とっとと風呂入って夕陽見たいんだけどな・・・)と内心は思いつつ、せっかく気分良く話をしてくれているのだから、必死に愛想笑いを作りながら、相ヅチを打つ私であった。

エレキ風呂ビリビリ

銭湯の場内にはジイさんがひとり先客でいたが、端っこでずっーと (約30分以上!) 身体を洗い続けていたので、そこを避けて写真を撮る。
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風呂そのものは、お湯が烏龍茶みたいな色であんまりキレイじゃなかったし、カランから出てくるお湯も同様に濁っていたし、シャワーは田舎の銭湯にありがちな固定式のヤツで、しかもお湯の勢いも弱いしで、全体的にいまいちだった。

が、この銭湯で特筆すべきは、「電気風呂 (エレキバス)」である。

上の写真の右奥に見えるドアから外にでると露天風呂があり、その一角に「電気風呂」が設置されている。スイッチを押すと、“ピリピリ”いや、“ビリビリ”という電気ショックが全身に走るのだ。(心臓の弱い人とか、ヤバいんじゃねえの)と思うぐらいの、結構強めの刺激である。

5年前に事故ったときに負傷した左肩の古傷に、特に電気ショックがビリビリと効いているのがハッキリと体感できた。ツーリングでどこがいちばん疲れるって、やっぱり左肩なのだ。翌日、いつになく快調に走ることができたのは、ここの電気風呂のお陰である。

写真を撮りたかったが、私はマヌケなので、こういうときに限ってスマホを落としたりするので自粛した。 ま、結局翌日はスマホを落として、ガラス製の保護カバーをバキバキに割ってしまったのだが。

地元民は何も知らない

帰り際もカウンターの向こうにいるおばちゃんと軽く話をした。どこかオススメの場所があるかと聞いたら、「鳥海山」と言う。「山はちょっと・・・歩きたくないんで・・・海側でどっかないですか?」と聞いたら、「やっぱり男鹿ですかねえ」と言った。うん、それは知ってる。

ま、得てして地元の人は、近くの名所を知らないものである。 

 

闇に沈みかける海を見ながらコンビニ飯を食べる

風呂の後は、メシである。食欲もあまりないが、何か食べないと身体が持たないからね。 

というわけで、コンビニである。セブンイレブン にかほ平沢店。
f:id:ToshUeno:20160902182259j:plain全国どこへ行っても、セブンイレブンはセブンイレブン。まったく面白味はないが、決してハズレもない。

私はもう酒はヤメたので晩飯としての麺類等を買い、そしてキャンプ場周辺には自販機ひとつないため、朝までの飲料水として、お茶を1本だけ買った。

今晩だけの、“我が家”への帰り道。
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風呂上がりの火照ったカラダを涼しげな晩夏の風で冷ましながら、すっかり陽の落ちた海沿いをゆっくりと流す。さまざまな虫たちの声の向こうに潮騒が聞こえてくるその中を、大排気量Vツインの低く乾いた音が響く。この時間さえあれば、他には何も要らない、と思う。

そして、このキャンプ場唯一の灯りの下で、M109Rに座って晩飯を食べる。キャンプ道具なんて寝るための一式だけで、テーブル等は一切持参していないからだ。
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ここは秋田県だが、売っていたのはビックリマーク付き「山形名物」であった。
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おそらく地域限定で、神奈川や東京では売られていない商品だろう。それだけでも、何某かの価値はある (と、自分に言い聞かせる)。

夕闇に沈んでいく海を見ながら、「冷たい肉そば」を食べた。 f:id:ToshUeno:20160902184155j:plain
酒に酔えないのは甚だ残念だが、こうして海を見ながら食事できるだけでもヨシとしよう。

  • 走行距離=590.1km

(つづく)