SHOEI「J・O (ジェイ・オー)」はイイ!

この記事は秋田ツーリングの前に途中まで書いたのだが、ツーリングの連載記事を優先したので、すっかり記憶も古くなってしまった。

注文から商品が到着するまでスゴく時間がかかったことなど、今となってはどうでもよくなってしまったのだが、ま、「こんなことがありました」的な記録として書き留めておく。



 

125ccスクーター用ヘルメット

だいぶ前にこのブログで書いたとおり、雨の日以外は、ヤマハ謹製125ccスクーター「NMAX」で駅まで通っている私である。

toshueno.hatenablog.com

ヘルメットは、6年ほど前に購入したSHOEI「FREEDOM」(コンペシールド付き) を使用していた。f:id:ToshUeno:20160901200140j:plain
この「FREEDOM」、帽体がコンパクトなのはいいのだが、「コンペシールド」は帽体に密着しているわけではないので、高速走行時はスキマから盛大に風が入ってくる。高速道路での制限速度を超えるようなスピードを出すと (ちょっとだけね) 、風圧で浮き上がってきてしまうためにロングツーリングには使い物にならず、近年はすっかりヘルメット置き場の隅でホコリを被っていた。

が、NMAXを買ってから、「スクーター専用ヘルメット」としてようやく日の目を見たのである。高速道路も走れず、「フルスロットルでも100km/h出るか出ないか」というレベルのNMAXには、「FREEDOM」ぐらいのヘルメットがちょうどいい。
 

ヘルメットの使用期限

「ヘルメットの使用期限」について、SHOEIのヘルプサイトにはこんな▼注意書きがある。

jp.shoei.com

ヘルメットは、使用に伴う経時変化によって新品の時と同じ性能を維持できなくなることがあります。このため、SGマークではその有効期間を「購入後3年」と定めています。

弊社では、正常に使用して異常が認められなくても、使用後3年以内を目安として交換することをお勧めします。

ヘルメット SHOEI | ヘルメットのご使用にあたって

安いものでも2万円台 *1、高いものだと5万円以上するものを、3年ごとに買い換えろと?
オートバイに乗ることが、そんなにブルジョアな趣味だとは知らなかった。

調べてみると「外装や内部の樹脂が劣化して本来の強度が保てなくなるため」らしいが、いくら何でも「3年」は短すぎでしょ。

が、そんな私の感覚をまるであざ笑うかのように、6年モノの「FREEDOM」の底部はいつの間にか結構ボロボロになっていた。
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毎日使うモノとして、特にNMAXのメットインスペースは底部を上に向けて入れる形式なので、そのボロボロっぷりを目にするたびに萎えてしまう。

(やっぱ新しいヤツ買うか・・・)と思ってSHOEIのサイトを見たら、なかなか良さげなクラシカル系のオープンヘルメットがある。それが「J・O (ジェイ・オー)」であった。

jp.shoei.com

 

Amazonで注文したものの・・・

Amazonと楽天の各取扱ショップをざっと見回して、いちばん安かったAmazonで注文した。それが2016年8月12日、午後12時13分。

Amazonからの返信メールには、不吉な予告が記載されていた。

  • お届け予定:08/26(金) - 10/12(水)

お届け予定 [From ー To] のFromである「8月26日」さえ、注文日の12日から2週間後なので、注文日の翌日にはモノが届く昨今、かなり遅いと感じる。ま、ついこの間まで、通販なんてそのぐらいが当たり前だったんだけど。

さらに気になったのは、[From ー To] のToだ。「10月12日」って。注文日の2ヶ月後って。オーダーメイドかよ(笑)。確かに私は特殊な頭のカタチをしているが (つまり“イビツ”ってこと)、ヘルメットのために採寸した記憶は無い。

(ま、そんなこと言っといて、ホントはもっと早く届くんでしょ)
なんてタカをくくっていたが、[From] の8月26日を過ぎても音沙汰なし。

(うわ、これまじで10月まで待たなきゃいけねえのかなぁ)
なんてガッカリし始めた8月31日、Amazon様からようやく

  • 「『ショウエイ(SHOEI) ...』の発送」

というタイトル (中黒を含めてもたった3文字の商品名はなぜか伏せ字) のメールが届いた。ふぅ。

とは言え、注文から発送までのスパンが19日。
じゅうぶん遅い。

 

SHOEI「J・O」レビュー

SHOEI「J・O」のデザイン

外観・正面

正面からはこんな感じ。色=マットブラック。サイズ=XL。イビツなだけじゃなくて、サイズもデカいもんでよ。
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「FREEDOM」よりも内装が肉厚になったぶん、横幅もやや広がった。

XLサイズだと正直あんまりコンパクトって感じはしないが、男性でもフツーはMサイズ、頭がちっちゃい人だとSサイズも珍しくないと思うので、そのぐらいのサイズならスタイリッシュに決まるんじゃないだろうか。うらやましいッス。

あと、フチのディンプル加工(?)は、個人的には好きじゃない。「FREEDOM」と同様に、ツルンとしている方が良かった。

アクセント

SHOEI自身が「デザインのアクセント」と謳っている「ゴーグルバンド」。
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「デフォルトでシールドが装着されているのに、『ゴーグルバンド』ってなんだよ」と思わなくもないが、そのシールドとともに、確かに「J・O」を表すシンボルになっている。ちなみにその名のとおり、ゴーグルをしない人にはクソの役にも立たない。 

SHOEI「J・O」のイイ!ところ

軽い

見た目も造りも古くさい「FREEDOM」と比べると、はっきりとその軽さがわかる。というか、宅急便でモノが届いてダンボールを受け取ったとき、(ん?これホントにヘルメット入ってんのか?)って思ったぐらい軽く感じた。

長年デカい頭を支えているせいか、慢性的な首のコリに悩む私にとって、この軽さは本当にありがたい。

ぴったりフィットする

外装の見た目はクラシカルな「J・O」だが、内装は最新式である。
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私のイビツな頭でも、ぴったりフィットする・・・ま、私の場合、あまりにもイビツが過ぎるので“ぴったり”とまでは言い切れないが、普通の頭のカタチなら、びったりどころか、“ビタビタに”フィットするだろう。ホントうらやましいッス。

私がもし大金持ちなら、フツーの頭のカタチに整形したい。
そんな整形手術は聞いたことがないけれど。閑話休題。

シールドは使える

サッと出して、サッとしまえる。私はアディダス謹製サングラスを着用しているが、お互いが干渉することもない。効果的に走行風を遮ってくれ、視界も全然クリアである。

カバーできるのは目と頬のあたりまでで、使用するまでは(あんまり意味ないんじゃ・・・)なんて思っていたが、125ccスクーターでの通勤に使うぶんには、けっこう効果的だ。
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(▲どうしても周囲の景色が写り込んでしまうので夜に屋外で撮ってみたが、結局手が写り込んでしまった)

ただし、本格的なツーリングでは厳しいだろう。

先日の秋田ツーリングでも、何度か「インセクト・ストライク」を受けた。
ドドメ色の体液がコビり付いたシールドを拭きながら、(うわ、これJ・Oだったら、鼻の下に直撃してたな)と、思った場面もあった。

まあシールドなしで高速道路をトバしている“ワイルド系(笑)”もいらっしゃるので人にもよるだろうが、個人的には、ロングツーリングで使う気にはなれない。

SHOEI「J・O」のダメ!なところ

ストラップ

最新のヘルメットなのに、なぜかストラップ (アゴ紐) は昔ながらのDリング。

なんでワンタッチのマイクロラチェット式じゃねえのかなあ・・・。1分1秒を争う朝の通勤時において、この違いは大きい。
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Dリングの場合、「手順を守らなければならない」という制約もある。つまりこういうことだ。

例え通勤時の10分間の走行でも、私はきちんとした装備 (ジャケット、グローブ) を身に付けている。
Dリングだと、グローブしたままでは外せない。「グローブ取る→素手でDリング外す」という手順を守らなければならない。
ところが急いでいるとつい、グローブしたまんまでDリングを外そうとして、(あぁ!(順番が) 違うわ!)となってしまう。それで2秒のロス。ストレスメーター+1。

SHOEIのラインナップを見ると、ラチェット式はハイエンド系のモデルにしか付いていない。ツーリング用として愛用している「J-Cruise」はラチェット式だが、その簡便さを一度知ってしまうと、Dリングは面倒でしかたない。

どれだけコストに差があるのかわからないが、例え3,000円高くなったとしても、私はラチェット式の方がうれしい。

まとめ

ストラップのDリング以外は、まったく欠点のない 「J・O」。

NMAXでの通勤は至って快適だが、「J・O」によって、その快適さがいっそう増した。

相変わらずの金欠で、Amazonタイムセールでの価格「25,855円」さえ、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要だったが、本当に「買って良かった」と思える逸品である。

そんな逸品のせいか、Amazonで販売されているマットブラックの「J・O」は、未だに納品まで1ヶ月以上かかるようだ。

ショウエイ(SHOEI) バイクヘルメット ジェットJ・O マットブラック M(57cm)

ショウエイ(SHOEI) バイクヘルメット ジェットJ・O マットブラック M(57cm)

 

そんなに在庫が不足しているのだろうか。
SHOEIさん、「J・O」、もっと造れば、もっと売れまっせ。

 

*1:怪しい中華製等の安物は、そもそも購入対象に入れていない