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免停講習に行ってきた (前篇)

とてもコッパずかしいことなのでネタにするのも憚れるが、速度違反によりイッパツ免停になった後始末として、神奈川県警様が主催されている停止処分者講習 (いわゆる「免停講習」) に行ってきた。



 

私は愚鈍なネズミである

2016年9月25日(日) 午前7時20分頃。どんよりとした日曜の朝、私は愛車スカイラインクーペを走らせていた。休日朝のショートドライブは、川崎に住んでいた頃からの習慣である。

川崎時代は、千鳥町内を通って川崎港海底トンネルを渡り、東扇島をぐるっと廻って帰ってくるのが“ド”定番であった。このコースにはほとんど信号がなく、それなりのストレートと適度なカーブがあり、休日の朝であれば、周辺に点在する倉庫等に出入りするトラックも通らない。
大都会・川崎にはめったにない「快走路」なのである *1

が、戸塚に引っ越してきてからは困った。どこへ行っても住宅地と畑ばかり。当然、信号だらけ。ヘタに横道に逸れると、対向車とすれ違うのもままならない、クソ狭い路地に入り込んでしまう。「快走路」など望むべくもない。
しかたなく、幹線道路をひたすら真っ直ぐ走り続け、藤沢あるいは鎌倉まで、時には横須賀まで行って帰ってきている *2
定番のコースも決まらなければ快走路もなく、戸塚に来てからというもの、休日のショートドライブはどうにもしっくりと来なくなっている。

その日は、鎌倉まで行った辺りでモヨオしてきたので、早めに帰ろうとした。狭い路地から神奈川県道23号原宿六ツ浦線に出て、トラックの後ろをフツーに走っていたとき。青い服を身にまとい、いかがわしいフラッグを手に持った人物に行く手を遮られた。最初は何のことかわからなかった。スピードを出している感覚など、まったくなかったからだ。

誘導されるがままにマンションっぽい建物の裏手に行くと、そこが「サイン会場」だった。クルマを停めると、若いおねえちゃんが近寄ってきて、声を掛けてきた。その制服さえ着ていなければ、はたして逆ナンか美人局か、伸るか反るか判断に悩むところだが、そんなくだらないことを考えるスキマを与える前に彼女は言い放った。

  • お:「速度違反でしたのでぇ停めさせていただきましたぁ~」

おねえちゃん、もとい栄警察署の吉野綾巡査が指し示した薄っぺらいピンク色の紙をよく見ると、「31」と手書きされていた。つまり、31km/h超過・・・トラックの後ろにくっついて “流していた” つもりだったのに、「イッパツ免停」である。その数字を見るまでは冷静に対処していたつもりだったが、思わず叫んでしまった。

  • 私:「めんてえぇ~っ!?」

と。マスクで顔を隠していたので表情はうかがい知れなかったが、吉野巡査は、あっけらかんとこう言い放った。

  • 吉:「ここ、40km/h道路ですからね~」 

赤切符に記載された「計測地点 (違反場所)」は、横浜市栄区笠間3-20-3付近の道路▼。
確かに、思いっきり「40km/h」の速度制限標識があるが、日曜の朝ということで普段以上にボケていたのか、それとも、迫り来る便意に意識が行っていたのか、現地では標識にも、どこかに隠れていたであろう「現認係 (計測係)」にも、まったく気づかなかった・・・。

radiolife.com

以前、フェルディナント・ヤマグチという人が、「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」というコラムの中でこんなことを書いていて、ハイスペックな人間と自分との違いに愕然としたことがある。

  「みんな出してるじゃないか!」「ここで制限速度50キロなんておかしいんだよ!」

お気持ちは分かりますが、違反者がおまわりさんに怒るのは筋違いというものです。ご家族とご自身の安全のためにも、法定速度を守りましょう。

ちなみに私は速度違反で捕まったことは過去に一度もありません。

- 今は昔 400万台クラブといふものありけり:日経ビジネスオンライン

私の場合、スピード違反でパクられたのはこれで何度目だろう。「10」には届いていないと思うが、「5」は軽く超えているだろう。

フェルディナント・ヤマグチという人は、サラリーマンを本業としながら“副業”でコラムニストをしているくせに、大トヨタの社長とサシで話したり、上述したNBOで連載しているコラムの最新記事では、ミシュランの副社長にインタビューしている (これがまた、いつにも増しておもしろい!)。

なるほど、超優秀な人間と私のようなダメ人間とでは、こんな所にも差が表れるのか。2年前の免許証更新のとき、  

   せめて“違反者”にはならないようにしようと、堅く心に誓うのであった。

- 免許証更新 - 遠くへ、もっと遠くへ

その“誓い”を約2年半、なんとか守り続けてきたのに・・・。

toshueno.hatenablog.com

自分のあまりの愚かさにひどく落ち込んだ、日曜の朝であった。

 

抜けるような青空の朝、交通安全センターへ 

というわけで11月4日(金)、神奈川県警・交通安全センターに出向いた。

神奈川県警察本部長様に指定された受付日は10月31日だったが、月末はいろいろと雑務が多いので休みにくい。「受付日に来られないヤツは、その前後3日に必ず来い」という上から目線のお達しに基づき、受付日から祝日を挟んで3日目の11月4日を選んだ。「祝日と土日に挟まれた平日なら、来るヤツが少ないんじゃないかな」という予想があったからだ。

抜けるような青空の朝7時30分頃、現地に到着。
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雨に降られるのもイヤだが、これだけピーカン (死語) なのも逆に悔しい。

受付開始時刻は午前8時30分なので、この写真▼の一番奥に小さく写っているベンチに座って、のんびり新聞を読んで時間を潰した。
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(今日来るヤツらの中で、いちばんおっさんだったらイヤだなあ・・・)
新聞を読みながら、そんなつまらない心配をしていた。多少若けりゃ、「ま、経験が少ないんだろうね」と思ってもらえるだろうが、いい歳ブッこいて免停講習なんて、かなり恥ずかしい。私は既にじゅうぶんその「いい歳」なのだが、私より年寄りがいれば、気が紛れるというものだ。もしいちばん年寄りなら、救いようがない。

が、そんな心配は杞憂に終わった。私と同じように早い時間に来た人達のうちの何人かは、見た感じどう見ても私より年上だった。

(つづく)

 

*1:ちなみに、東扇島ICの出口付近では、首都高を降りてきて、そのままのスピードで走ってくるクルマ/オートバイを標的としたネズミ捕りを時々やっているので要注意である

*2:横須賀まで行ってしまうと、往復3時間はかかってしまう。もはや“ショート”ドライブとは言えない