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ヤマハ・NMAX、ようやく「慣らし運転」を終える

マイ通勤スペシャル (※駅まで) 原付二種スクーター=ヤマハ・NMAXが、ようやく1000km走行に到達した。慣らし運転の完了を記念して、これまでのインプレッションを書く。



 

半年近くかかって1000km走行に到達

2017年1月5日夜、戸塚駅東口にある原付/原付二種専用駐車場から拙宅までの帰り道、3番目の愛車であるヤマハ・NMAXのオドメーターが「1000km」を刻んだ。1000kmというと、2番目の愛車=スズキ・ブルバードM109Rによる「お泊まりツーリング」なら、たった1回で余裕でクリアする距離である。そんな距離に到達するのに、2016年7月17日の納車から実に「5か月と19日」もかかった。
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わざわざ停車して写真を撮るのもバカバカしかったが、これもブログのためである。とりあえず、「往路」じゃなくて「復路」で良かった。朝は、リアルに1分1秒を削って通勤しているので。

「1000km」というのは、重要なマイルストーンである。なぜなら、これで正真正銘の「慣らし運転」が完了したからだ。 最近のクルマ/オートバイのトリセツには、慣らし運転についての記述がない場合が多いらしいが、NMAXの場合はキッチリと明記されている。

   ならし運転のしかた

〔前略〕乗り始めてから1か月間(または1000km走行まで)は、不要な空ぶかしや急加速、急減速はしないでください。

- NMAX125 取扱説明書

ではなぜ、慣らし運転が必要なのだろうか。

   そもそも、車のエンジン等は金属同士が触れ合って機能しています。新車の場合、金属同士がお互いに馴染んでいないため、エンジン数を急に上げると負荷がかかり、金属の表面にキズが入る可能性があります。その結果、エンジンの性能が低下してしまうのです。

新車の慣らし運転の方法と必要性 | 【車査定のマニア】

この記事のとおり「金属同士をお互いに馴染ませること」が慣らし運転の主眼なのであれば、NMAXのトリセツにある「乗り始めてから1か月間(または1000km走行まで)」中の「乗り始めてから1か月」は、あまり意味をなさないと思う。 ガレージに飾っておいたところで、エンジン内部の各パーツが動くワケじゃないからだ。ま、天下のヤマハ発動機の方々が「乗り始めてから1か月」を優先的に記述しているということは、そこに何某かの意味があるのかもしれないが。

ちなみに私の場合、急減速はともかく、「急加速」は納車後1週間ぐらいはガマンしていたが、いつの間にかガンガンやるようになってしまった。上述のとおり、朝は1秒でも早く駅に着きたいし、そもそもオートバイの場合、ちんたら走ってたら危ないじゃん。

そんなワケでオドメーターが1000kmを超えたからと言って、「やっと慣らし終わったー!これからアクセル、ガンガン回すぞー!」なんて開放感に浸れるわけではない。「1000kmを区切にインプレッションを書こうと思っていた」ただそれだけである。慣らし運転なんて、実はどうでも良かったのだ。

 

NMAXの走り

私は二輪車評論家でもなければ、過去に跨がったオートバイの数も少ないので、「走り」をウンヌンする知識や言葉を持っているわけではないが、それなりに感じた印象を率直に書いてみる。「原付二種スクーターなんだから当たり前」という内容も含まれているとは思うが、その辺はご容赦いただきたい。

トロい出だしに感じるイライラ

これは納車当初の記事にも書いたが、アクセルグリップをヒネってからスピードが出るまで、ワンテンポ遅れるのがどうにも馴染まない。いわば「CVT」的な機構ゆえ、やむを得ないのは承知しているが、

4-mini.net  ▲それにしてもわかりやすいなあ

M109Rはもちろんのこと、1番目の愛車=日産・スカイラインクーペもMT車である私からすると、アクセルと発進加速は「リニア」であって欲しいのだ。

軽快なコーナリングに感じる喜び

出だしこそトロいが、ひとたび走り出してしまえば実に軽快に走る。戸塚という土地は坂とグネグネ道が多いのだが、そんな道を走るのがとても楽しい。 特に、装備重量では3倍以上あるM109Rに乗った後だと、「軽い」ということがオートバイにとっていかに重要な要素であるかがよくわかる (もちろんクソ重いM109Rにも、その重さゆえのメリットはあるのだが)。

しょせん125ccなのでパワーはタカが知れているのだが、街乗りにはじゅうぶんだし、この軽い車体にこれ以上のパワーがあっても、どのみち私には乗りこなせない。

ABSの「コッコッコッ」に感じる安心

近い将来、オートバイにも装備が義務付けられる「ABS」が、NMAXには標準で装備されている。すばらしい。

エンスー(笑)ぶって「オートバイにはABSなんて要らねえよ」なんてマト外れなことを言うヤカラもいらっしゃるようだが、ひとたびバランスを崩せば転倒し、最悪の場合はそれが死に繋がるオートバイにこそ、ABSのような装備は必要だと思う。

たった一度だけだが、こんなことがあった。

ある日の帰り道、いつものように国道1号を軽快に飛ばしていた。第一通行帯の前方がカナチュウバスでツカえていたので、右側に車線変更した。後方に白のワンボックスが迫ってきていたが、決して無理な割込みではなかった (はずだ)。

ふとミラーを見ると、後方ギリギリまでワンボックスが詰めてきている。どうやら、前方に入られたのがお気に召さなかったらしい。(けっ)

“クイッ”とアクセルをヒトひねりすると、“グイッ”とあっという間にワンボックスを引き離すNMAX。(フッ)

ワンボックスが遠く離れたことをミラーで確認して悦に入っていたら(アホ)、前方の赤信号で停車している車列が、ノリきったスピードに比してかなり近い位置まで迫っていた。(やべっ)

両手でブレーキレバーを思いっきり握る。「コッコッコッ」

左手に、これまで体感したことのない、不思議な振動を感じる。(な、なんだコレ?)

バランスを保ったままスムーズにスピードを落としたNMAXをキモチ左に傾け、車列の間をすり抜けて先頭に出た。(ふぅ)

事なきを得て、テンパリ状態が落ち着いてから気づいた。(ああ、今のがABSか)

もしこのケースでNMAXにABSが付いていなければ、ブレーキがロックして、その軽い車体ゆえにバランスを崩していただろう。場合によってはコケてワンボックスに轢過され、49歳の短くも長くもない、年齢も中味も中途半端な生涯を終えていたかも知れない。

 

NMAXの燃費

Web上で報告されているNMAXの燃費を確認すると、概ね「40km/L前後」である。すばらしい低燃費性能だ。3回目の給油を終えた頃、(そんなに燃費いいかなあ?)と疑問に思ったので、私もヤマハ発動機謹製「RevNote」で4回目の給油から記録するようにした。

これまで月イチ、計6回給油したわけだが、4~6回目の給油時における燃費履歴がコレ▼。
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最高でも「34.5km/L」、最低では、なんと「32.8km/L」である。おっかしいなあ・・・。

この残念な「悪燃費」の原因を、私なりに考えてみた。

  1. 自宅から駅までの短距離 (片道約4~5km) しか乗らないこと
  2. 短距離にもかかわらず、チベット戸塚よろしく、やたらと坂道が多いこと
  3. 短距離にもかかわらず、急発進しまくっていること

だいたいこんなところだろうか。

ちなみに、購入してから半年近く、私のNMAXは横浜市戸塚区から一度も外に出たことがない。もしかすると日本一、狭い世界しか知らないNMAXなのかもしれない。

 

付けて良かったオプション

購入時にグリップヒーター等のディーラーオプションを付けたのだが、「コレ付けてホント良かった」と思うオプションもあれば、「うーん・・・付けなくても良かったかな」と思うものもあった。まずは、「付けて良かったオプション」から。

グリップヒーター

これは心の底から、本当に付けて良かったと思う。納車が7月で、10月頃までは一度も使用する機会がなく、3か月以上は完全な「宝の持ち腐れ」状態だったのだが、11月に入って最低気温が10℃を割り込むようになってからガゼン本領を発揮し出した。
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グリップヒーターという「文明の利器」を装備したオートバイに乗るのは生まれて初めてなのだが、「電気的に暖かい」ということがどれほどありがたいことなのか、身に染みて感じた・・・ま、拙宅と駅の間、約10分間しか乗らないんだけど。

ちょっと困るのは、グリップから指を離したくなくなる、つまりブレーキが握りたくなくなること。

イモビライザー (ヤマハアラーム)

戸塚は意外に治安がいいらしく、今まで盗難はもちろん、イタズラされたこともないのだが、「ヘタにイジってもエンジンがかからない」という安心感は、あるとないとじゃ大違い、二輪界のバンテリンサポーターである。

イモビライザーという「文明の利器」もこれまた初体験なのだが、付けてみて初めて知ったのは、ちょっとした振動はもちろん、騒音にも反応して「ビビビビビビ」とアラームが鳴ること。拙宅の場合、すぐ傍の国道1号を通る、「他人の迷惑」というものを考えられない低能な人間達が走らせる爆音バカバイクにもいちいち反応してしまう。

ただし、アラームの音なんかより、バカデカいトラック/トレーラーの走行音の方がよっぽどうるさいので、まったく問題はない。

 

付けたけどビミョーだったオプション

ナックルバイザー

これは付いてないよりは付いてた方が当然防風効果はあるのだが、困るのは、戸塚駅東口にある原付/原付二種専用駐車場のスロープの幅が狭いため、ちょうど同じ高さにある柵にちょいちょいコスってしまうこと。
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行き (上り) は右側をコスり、帰り (下り) は左側をコスる。もう両側ともすっかり傷だらけである。

ミドルスクリーン

デフォルトで付いているショートスクリーンがちょっとカッコ悪いので、Amazonでワイズギア謹製のミドルスクリーンを買って自分で後付けした。

ショートスクリーンを外してポン付けできるのかと思いきや、いざモノが届いたら「フロントカウルを外す必要がある」と知って面食らったが、
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こちらの方のとても詳しくわかりやすい解説を参考にして、無事取り付けることができた。

期待どおり見た目は良くなったのだが、果たして「防風効果」は上がったのだろうか、違いがまったくわからない。
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過去をふり返ると、スクリーンが付いているオートバイに乗るのは、このNMAXが初めてであった。だから、そもそもスクリーンの効果というものに私自身が鈍感なのだろう。

 

本当に 買って良かった NMAX

あくまで「通勤スペシャル」として、駅前二輪専用駐車場に「125ccまで」という制約があるため、その中でもっとも高性能なスクーターであると判断して購入したヤマハ・NMAX。

各オプション+諸費用込みで40万円超と、私にとってはかなり勇気の要る買い物だったが、本当に買って良かったと思う。公共交通機関に人一倍ストレスを感じる私にとって、「拙宅から駅までバスに乗る」という行為は、想像以上に苦痛であった (そりゃ徒歩圏内に住めればそれに越したことはないのだが、カイショウが無いのでしょうがない)。その苦痛から私を解放してくれただけでなく、優れた走行性能によって、拙宅~駅間のわずか4~5km程度の道のりでも、ちょっとしたツーリング気分を味わわせてくれる。

以前は(125ccスクーターって(笑))とコバカにしていたが、街中をスイスイ走れるし、ある程度の荷物なら手軽に積めるし、駐車場所にもさほど困らないし、さらに、乗って楽しい。こんなにマルチパーパスな乗り物は、他にないんじゃないかと思う・・・向いてないのは、おそらくロングツーリングぐらいだろう。
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(▲暗闇でカッコいい写真を撮りたかったのだが・・・)