ブルバードM109R:グリップヒーターと高効率ハロゲンのちゃんとしたインプレッション

今回は、オートバイに跨がらなかった週末のヨタ話と、先々週の銚子ツーリングにおける「グリップヒーター」と「高効率ハロゲン」のインプレッションについて書く。



 

サラリーマンはツラいよ

先週末 (2017年3月25、26日) は、ネタ作りも兼ねたツーリングには行かなかった (あえて「行なかった」とは書かない)。土曜日は休日出勤、日曜日は終日雨模様だったからだ。

今日ビ新聞には「働き方改革」なんてお題目が踊っているが、そんなのは一流大企業にお勤めの勝ち組の皆さんのオハナシで、私のような中小企業の負け組サラリーマンにはまったく関係ない。負け組は、たとえ前々日にいきなり休日出勤を言い渡されても、抗う術もなくそれに従わなければならない。働き方なんて、ナンにも変わりゃあしない。私が生きているうちに、このセツない労働環境が変わることはないだろう。

2年前はクルマで、

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去年の5月はオートバイで、

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それぞれ「休日出勤した」、ただそれだけのことをネタにしつつ、実はちゃんと「クルマ/オートバイの駐車場についてのレビュー」という実用的な?情報を含めた記事を書いたのだが、また同じことをネタにするわけにもいかない。

ちなみに、クルマの方で記事にした「日本パーキングセンター」は2016年3月で時間貸駐車場としての営業を休止していて情報としては無用だが、「パーク王 千代田第一神田神保町駐車場」は絶賛営業中である。

 

岩城滉一御大、「にわかライダー」について語る

そして、晴れて“自由の身”となった日曜日は、朝から晩まで (ついでに書くと月曜の朝まで) ずっと雨が降っていた。

テレビ神奈川で絶賛放送中の「Ride & Life」というオートバイ番組がある・・・いや、どうやら3月25日放送分が最終回だったらしいので (番組の最後に何の告知もなかったが)、「あった」と書くのが正しいか。

とにかく、オートバイというマイナーな乗り物を取り上げた貴重な番組の同日放送分で、ゲストに招かれていた岩城滉一氏・・・この人は代表作が「嫁さんと出演したカレーのCM」という *1、「なぜ何十年も芸能界で生き長らえているのか?」が判然としない人のひとりだが、いち「オートバイ乗り」としては尊敬すべき人物であることに違いはない。単純に、ジジイライダー (御年66歳) として、あれほどカッコいい人はそうそういないからだ。閑話休題。

そんな岩城滉一氏が、MCである森本ケンタ氏の「けっこうね、カッパを持っていないライダーも多いと思うんですよ」というフリに対して、

「雨降ったら乗らないからでしょ。そういうのを『にわかライダー』って言うの

とゴ発言されていた。

私もつい4年前まではカッパを持たずにツーリングに行っていたので、このゴ発言には「ああん?」と一瞬思ったが、そこは岩城御大のおっしゃることである。心して聞かねばならない。

ただ、御大のゴ発言にあえてヒトコト添えさせていただけるならば、行った先でたまたま雨に降られるならともかく、行く前から降ってるのに出かけるのは“酔狂”ってもんである。ニワカとかスジガネ入りとか、ビギナーとかベテランとか、そういう問題ではない。

・・・ま、長々と書いて何を言いたかったのかというと、「日曜日は雨が降っていたのでオートバイには乗らなかった」ただそれだけである。

そんな「にわかライダー」の私を嘲笑うかのように、月曜 (3月27日) の朝は本降りの雨であった。雨でも、クソ混んでいるバスに窮屈な思いをして乗り込むよりはマシなので、いつもどおり125ccスクーターに跨がって戸塚駅に向かった。乗車時間10分ちょっとでも、カッパ代わりのなんちゃって撥水加工済ロングコートはびしょびしょになり、何も養生していない靴には3月の冷たい雨がうっすらと染み込んだ。

雨の日はやっぱり乗るもんじゃないよ、岩城さん。

Rainy days and Mondays always get me down

- "Rainy Days And Mondays" The Carpenters

 

「キジマ グリップヒーター GH07」インプレッション

さて、カーペンターズの佳曲でキレイにまとめた後で、唐突にインプレッションに話題を移す。

この記事▼を書いたときは「気温10℃以上の日中に1時間ちょっと」乗車しただけなので、

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グリップヒーターをレビューするには条件がアマ過ぎた。だから「インジケーター、こんなにカラフルなんですよ」的な内容でお茶を濁したワケだが。

先日の銚子ツーリングの帰路 (夜間) における千葉県北部の気温は約6℃、東関東道での高速走行時はじゅうぶん寒かったので、レビューにはまあまあの条件だろう・・・というわけで、「キジマ グリップヒーター GH07」について感じたことを改めて書く。

「キジマ グリップヒーター GH07」のイイところ

手元でカンタン温度切替

「この商品の最大のウリは、手元にある温度レベル切替スイッチである」ことに異論を唱える人はいないだろう。後述のとおり、取付位置によってはウインカー・スイッチと干渉して面倒なことになるのだが、それでもすぐに設定を戻すことができるので、さほどストレスにはならない。

できれば、スイッチに“カチッ”という節度感があればなお良かった。

とりあえずバッテリーは大丈夫だった

取付をお願いしたレッドバロン戸塚の工場長によると、「『インジケーター=レッド』のままで走ったらバッテリーが上がった (※CB1100の場合)」逸話は上の引用記事でも書いたが、帰路で3時間ほどレッドのままで走った分には、何の問題もなかった。まあ3時間ぽっちでバッテリーを上げられちゃあ困っちゃうんだけど。

「キジマ グリップヒーター GH07」のダメなところ

「インジケーター=レッド」以外は使い物にならない

上で引用した取付時の記事では「インジケーター=イエロー以上が実用に耐える」なんて書いたが、気温6℃での高速走行時は、「同=レッド」、つまり100%フル出力以外はほとんど温かいと感じなかった。

ちなみにグローブは、ラフ&ロード「ウインドストッパー・インナーグローブ」に、RSタイチ「e-HEATグローブ (初期型)」を装着した。ブ厚いと言えばブ厚いのだが、グリップヒーターというのは当然のごとく手のひら側しか温かくならないわけで、このぐらいの装備は当然である。このぐらいの厚みであれば、きちんと熱が伝わるぐらいであって欲しいが、出力MAXでようやくそれが満たされる程度であった。

なお、「インジケーター=レッド」で「e-HEATグローブ」の設定温度をMAXにすれば、気温6℃の高速走行時でも快適であったことを書き添えておく。

温度レベル切替スイッチがウインカー・スイッチと干渉する

ウインカー・スイッチを操作すると、いつの間にかインジケーターの色が変わっていることが多々あった。ウインカー・スイッチの手前に温度レベル切替スイッチがあるので、当然と言えば当然である。

が、キジマのホームページにあるこの画像▼をよ~く見ると、
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ウインカー・スイッチに干渉しないように若干下側にズラして装着されているのがわかる。

なんだ、単にレッドバロン戸塚の仕事がいい加減だっただけか。できれば下にズラしたいのだが、それをレッドバロン戸塚に頼むと、また工賃を取られるのだろうか。

 

「マツシマ 高効率ハロゲン ホワイトステルス」インプレッション

お次は、グリップヒーターのついでに交換してもらった「マツシマ 高効率ハロゲン ホワイトステルス」に関するあれこれ。

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昼間は見えにくい?

日中、首都高速湾岸線の第一通行帯をのんびり流している時、右前方・第二通行帯を走行していた日産・ティアナ (初期型) に手前2メートルぐらいで急に割り込まれた。もちろんノー・ウインカーである。

いかにもサンドラ風な走りっぷりで、なんかヤラかしそうな雰囲気だったので予め注視していてコトなきを得たのだが、ヘッドライト・バルブを換えたばかりだったのでちょっと不安になった。「ひょっとしてティアナのドライバーには、オレ (M109R) が見えていなかったのではないか?」 と。白いとは言え、HIDのような強烈な光でないだけに、電球色ハロゲンよりも日中の背景に溶け込みやすいのでは?そんな気がしたのだ。

まあ、「ノー・後方ルックで車線を変える」という、すぐにでも免許証を返上して欲しいクソドライバーに出くわすことも珍しくはないので、当該ティアナのドライバーもその類であったと思いたいが・・・。

光は確かに白いけど、しょせんはハロゲン

交換当日は日没前に帰宅したので、先日の銚子ツーリングの帰路が「初夜」であった。f:id:ToshUeno:20170319205444j:plain
(ちなみに、この写真▲はハイビーム。こうして見るとスゲえ明るいのだが)

ただ、夜の帳が下りる頃に東関東道に入り、当該高速道路が概ね渋滞で、その後も首都高速各線~横浜新道という夜間照明たっぷりの道路を通ったため、結局暗闇の中を走らないまま戸塚に着いてしまった。

戸塚が田舎とは言え、横浜のハシクレということでさすがに「イチメン真っ暗闇」という場所はなかなかないので、前方に障害物 (クルマ) がある比較的暗い場所を探して撮影した。

ロービーム

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ハイビーム

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印象としては、

  • 目論見どおり、色は白くなった
  • 白いだけでHIDのように劇的な明るさはないが、必要にしてじゅうぶん

といったところだろうか。対象物を照らすレベルは、交換前の電球色ハロゲンと大差はないように思う。

ちなみに、この翌日にクルマ (スカイラインクーペ/CKV36・・・2007年式なので、当然LEDではなくHID (バイキセノン)) に乗って同じように戸塚の薄暗い路地を通ったが、(M109Rの5倍は明るいなあ)と思った。クルマと同等は物理的に無理でも、せめて2分の1ぐらいの明るさは欲しい。

今年は車検もあるのでしばらくはこの高効率ハロゲンでガマンして、また気が向いたら、今度は誰が何と言おうとLEDバルブに換えてみようと思う。

 

*1:「北の国から」のナントカ兄ちゃん役というのが有名らしいが、私は一切観ていないので評価しない