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日産の売れ筋ミニバン/コンパクト/軽をチェックする~2017年・春

クルマ

2017年4月2日、10年目の愛車・スカイラインクーペの6カ月点検に行った。

toshueno.hatenablog.com

点検に行ったときの唯一の楽しみと言えば、展示車チェックである。当日から既に一週間が過ぎてしまったが、2017年4月初旬の神奈川日産・川崎元木店の展示車について書く。



 

川崎元木店の無難なラインナップに萎える

他の日産ディーラーはよく知らないが・・・と書いて思い出した。

今年の1月頃、たぶん藤沢のどこかだったと思うが、なんと「ケンメリ・スカイライン(もちろんクーペ)」を店内に展示しているディーラーがあったのだ。驚いて思わずオートバイを停めたが、さすがに縁もユカリも買う気も通う気もサラサラないディーラーの店内に、展示車を見て写真を撮るためだけに入るガッツは私にはない。(川崎元木店もあんな感じだったらなあ・・・)と思いながら、ただしばらくショーウインドウ越しにケンメリ・スカイラインを眺めて、その場を後にした。

(せめて、「スカイライン誕生60周年記念車」でも展示してくれてねえかなあ・・・)そんな期待も虚しく、川崎元木店の展示車ラインナップは、今回も相変わらず代わり映えのしない、マジョリティ向けの無難なものだった。

ただ、店内のメインステージに置かれていたのがノート(ガソリン車)の「ニスモバージョン」だったのは、「川崎元木店にしてはがんばった」と評価するべきかもしれない。

 

セレナ

エクステリア

個人的には、先代後期のデザインの方が日産らしくて好きである。現行のエクステリアはどことなくトヨタっぽくなってしまったと思う。f:id:ToshUeno:20170402102315j:plain
ただ、「ノア」より「ヴォクシー」、「アルファード」より「ヴェルファイア」、つまり今日ビのトヨタ的な仰々しいデザインの方が、このテのクルマを志向する人達には受け入れられるようなので、あえて「トヨタ側」に寄せたのかもしれない。

写真を見ていて初めて(ああそう言えば、このガラスんトコだけパカッて開くんだったな)と気づいた(=デュアルバックドア)。現地で気づいていれば、開けて写真を撮ったのに。
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狭いニッポン、後方に空間的余裕がない駐車場も多いので、「ガバンチョ」としか開かないよりは、「パカッ」とも開いた方がきっと便利だと思う。

また、「ハンズフリーオートスライドドア」を試してみたが、開かなかった。「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」の日産セレナの回で読んだ、「足をドアの下にスッと入れてスッと抜く」ようにしてみたのだが、ダメだった。

もらってきたカタログをよくよく確認したら、「ハンズフリーオートスライドドア」は「グレード別設定」になっていて、このグレード(非ハイウェイスター)にはオプションで付けることさえできないようだ。なーんだ、つまんねえの。

インテリア

インパネ

いちばん最初に気づいたのは、ステアリングホイールがなぜか「D形状」になっていたこと。この個体は「プロパイロット」装着車なので、「ハンドルがコキコキ勝手に動く様子を、視覚的にわかりやすくする」という狙いでもあるのだろうか。
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あと、やっとと言うかようやくと言うか、パーキングブレーキが「足踏み式」じゃなくて「電気式」になっていた。

フロントシート

サイドサポートが申し訳程度にしかない、「包まれ感」のまったくないフロントシートには驚いてしまった。助手席と繋がってこそいないが、その座り心地はまるでベンチシートのようだ。
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家族旅行でロングツーリングに出かけることもあるだろうに、こんなんで疲れないのだろうか?

2列目シート

ミニバンでの「メイン・シート」とも言える2列目は、空間的にはフロントシートよりも居心地が良い。
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「夫婦+子供2人」という典型的な核家族の場合、ここが子供たちの席である場合が多いと想像するが、こんなに広くて快適すぎる車内空間で育った人間は、わざわざ狭苦しいセダンやクーペに乗ろうとは思わないだろう。

3列目シート

3列目はお子様を始めとしたミニサイズの人間向けである・・・って、わざわざ書かなくてもみんな知ってるか。身長176cmで自称足長の私がフツーに座ると、身体をまったくホールドしてくれない。まるで、地方球場の外野席のようだ。f:id:ToshUeno:20170402102758j:plainここに座らされても30分ぐらいまでなら笑って許せるが、それ以上になると不機嫌になると思う。

 

ノート e-Power

2017年3月の車種別販売台数ランキングで、ふたたび首位に立った「ノート」。その希に見る好調ぶりを牽引する「e-Power」が、当然のごとく展示されていた。

エクステリア

マイナーチェンジで「現代トヨタ的・ケレン味たっぷりデザイン」に生まれ変わった「ヴィッツ」に比べると、ずいぶん大人しめのデザインだと思う。
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言うまでもなく、私はこっちの方が好きである。

シャープな雰囲気のフロントに比べると、“ボテッ”とした印象が否めないリアのデザインは、インテリアの「ひとクラス上のセダンに匹敵する広さの快適な空間」とのトレードオフになっている。f:id:ToshUeno:20170402103306j:plain
マツダ「デミオ」のように引き締まったデザインにすると、今度はインテリアが狭くなってしまう。

インテリア

シフトノブだけが、「リーフ」と同じモノになっている。また、「なんちゃって自動運転」でもなんでもないこっちも、ステアリングホイールが「セレナ」と同じくD形状であった。これは単に、日産内での“流行り”なのだろうか。f:id:ToshUeno:20170402103207j:plainリアルスポーツカーでもあるまいし、ステアリングホイールはフツーにマルい方がいいと思う。

 

リーフ

ナナメから見たら、デッカい黒豆に見えた。
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このブログで「リーフ」のことは散々書いたので、今さら書くことは何もない。

toshueno.hatenablog.com

よってホントどうでもいいことを書いてお茶を濁したワケだが、個人的にこのクルマには、モノトーン系よりも派手な色の方が似合うと思う。
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デイズ ルークス

ご存じ三菱自動車の燃費データ・イカサマ行為によってミソがついた「デイズ/デイズ ルークス」。

イカサマデータを修正して再発売してからも順調に売れているらしいが、私なら、あれだけ不祥事を繰り返したミツビシが開発したクルマなど決して買わない。購入されている方々の寛大さには頭が下がる。

このクルマの何がそんなにいいんだろう?名前はカッコいいけど。「デイズ ルークス」。名前のカッコよさだけなら、この国で売られているクルマの中でもトップクラスだとは思う。

エクステリア

ツートンカラーはいいとして、個人的にこの配色は受け付けない。薄いグレーに派手なオレンジって。どういうセンスだよ。上下の色が逆ならまだわかるんだけど。
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リアから見ると、車幅と車高の比率のおかしさが顕著になる。
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当該比率がおかしなクルマにはダイハツ「ウェイク」という“大ボス”がいるが、ここでふと、以前トヨタ博物館で見た、とある超旧車を思い出した。

筑波号(1935)東京自動車製造株式会社
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(▲2014年4月11日 トヨタ博物館にて)

  車高 車幅 比率(車高=1)
デイズ ルークス 1775 1475 1 : 0.831
ウェイク 1835 1475 1 : 0.804
筑波号 1520 1200 1 : 0.789

きちんと比較してみたら、車高に対する車幅の狭さでは「筑波号」の圧勝であった。写真で見ると、車高がないぶんそうでもないようにも見えるが、実車はものすごく細い。まあ「だからなんだ」って聞かれても、何も答えられないんだけど。

リア側ブレーキ

足回りを見ていて、一瞬驚いた。(え!?リアブレーキねえよ!?)
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んなわきゃない。よく見ると、原チャリレベルのちっさいドラムブレーキが付いていた。FFだし、フロントさえしっかりしていれば(ちなみにフロントのディスクブレーキも随分ちっちゃかったけど)問題はないのだろうが、それにしても小さすぎる。

今日ビ、このテの軽自動車が高速道路の右端をスッ飛ばしている光景を目にすることも珍しくない。(オメそんなに飛ばして、前方でなんかあったら止まれんのかよ?)と思いながら見ているが、この車高で、こんなプアなブレーキで安全に止まれるワケがない。そういう人達はきっと、脳の重要な部分が欠損しているのだろう。

どうぞお大事に。

 

ノート NISMO(非e-Power)

店内の「メインステージ」には、ノートの「ニスモバージョン」が展示されていた。が、超売れスジの「e-Power」ではなく、なぜかフツーのガソリン車。理由としては、e-Powerが売れすぎてガソリン車しか用意できなかったものと思われる。

この日、店舗敷地内の駐車場に白のフェアレディZ (Z33) が駐めてあった。営業さんの話によると、そのオーナーが「ノート e-POWER NISMO」に買い換えて、当日が納車日だったそうだ。しかもそのZ33は、MT車とのこと。へ~。ZのMT車に乗っていた人の心をも掴む、「ノート e-Power NISOMO」恐るべし。展示車が用意できないのも、ムベなるかなである。

エクステリア

外観は、e-Powerもそうじゃないヤツも同じはずである。
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ニスモバージョンよろしく、ホイールを履き替えてエアロパーツをあれこれ付けたところで、リア側の野暮ったいデザインはいかんともし難い。
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フロントシート

さすがに「なんちゃってスポーツカー」だけあって、サイドサポートのしっかりした、それなりに包まれ感のあるシートだった。ま、包まれ感はいいのだが・・・。
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問題は、シート後ろ側である。以前も一度書いたが、シート表皮が本体から“浮いて”いるのだ。指で押すと凹む(撓む)のがわかるだろうか。
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Bセグメントの安グルマとは言え、200万円も支払って購入するのだ。こんな、5年も使ったら破けそうな仕様でいいはずがない。

リア側ブレーキ

上の方で「なんちゃってスポーツカー」と書いたのは、「ニスモ」を名乗っているくせにリアブレーキがドラムだからだ。さすがにデイズ ルークスのヤツよりは大径だったが、ドラムはドラムである。そうまでしてコストカットが必要なのだろうか。
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ちなみに、上位グレードはちゃんとディスクブレーキである。せっかくのメインステージにこんな下位グレードしか用意できないのは、きっとバカ売れしているから・・・いや、上位グレード=「ノート NISMO S」には、5速MTしか用意されていないからだ。

Z33のMT車に乗っていた人でさえ、シリーズハイブリッド車に乗り換えてしまうご時世である。店内にMT車を展示する酔狂なディーラーなど、この国にはもう存在しないだろう・・・冒頭で書いた、藤沢のディーラーを除いて。

(おわり)