スカイラインクーペのバッテリーを交換して萎えるの巻

2017年4月16日(日)、愛車スカイラインクーペ(CKV36)のバッテリーを交換した。このクルマのバッテリーを交換するのはもう3度目だと言うのに、相変わらず失敗ばかりで・・・。



 

安物リサイクルバッテリーでも2年半もった

今まで使っていたバッテリーは、この記事▼のとおり2014年10月に交換したものだ。

toshueno.hatenablog.com

この引用記事▲の中でも「備忘録」と書いているとおり、記事にしておくと「いつどのように交換したのか」がすぐに確認できて良い。交換時期の確認だけならカーメンテナンス系のアプリにでも記録しとけばいいのだが、ブログだとその時の出来事なんかが書いてあっておもしろいし。ちなみに2年半前の記事には・・・
「ボンネットの下で蝉が死んでた」・・・ってまあ、そんなことしか書いてないんだけど。

「10年落ち・V36系スカイラインのバッテリー交換」なんて、こんな今さらな内容は誰の役にも立たないので書こうかどうか迷ったが(つか誰かの役に立つような記事じゃないのはいつものことだが)、今のところクルマを買い換える予定も予兆も余裕もなく、2年半後もまだスカイラインクーペに乗り続けている可能性が高いので、基本的にはまた「自分のための備忘録」として記事にする次第である。

 

純正新品よりリサイクルの方が優秀だった

もともとバッテリーを自分で交換するようになったのは、スカイラインクーペを購入して2年後、最初にディーラーで交換したPanasonic謹製の純正バッテリーが全然ダメだったからだ。大枚2万円以上も支払って交換したのに、2度ほどバッテリー上がりでJAFさんを呼ぶハメになった・・・ちょうど2代目ブルバードM109Rを買った時期と重なってスカイラインクーペの方には全然乗らなくなってしまったのが大きな原因ではあるが、たった?3週間乗らなかっただけでエンジンが掛からないのでは困ってしまう。

どうせ困るのなら、自分で交換してできるだけ安く済ませよう、なになにリサイクル品?おお安い、それでいいじゃん、そう考えたのが最初である。なんせリサイクル品の値段は5,000円台、ディーラーで買わされる純正品の4分の1である。

そして結果として、リサイクル品の方が全然優秀であった。気休めで取り付けた「ソーラーバッテリーチャージャー」が思いのほか有効だったこともあるが、

toshueno.hatenablog.com

とりあえず「エンジンがかからないのでJAFさんを呼ぶ」なんてことはなくなった。

今まで使っていたのは2つ目の安物リサイクルバッテリーだが、2年半もの間、一度もバッテリー上がりはなかったし、いまだにエンジン始動に問題はない。なかなか優秀なリサイクル品であった。

ではなぜ今回交換したかと言うと、先日の6カ月点検の際、神奈川日産・川崎元木店の担当者(テクニカルアドバイザー)にシツコク勧められたからだ。

 

「イーネ」のバッテリーはそんなに良くなかった

今回も2年半前と同じ「万歳商店」で同じモノを買おうとしたら、残念ながら「80D23L」のバッテリーは在庫切れだった。ひさしぶりに見た「万歳商店」のサイトにもいまいちやる気が感じられなかったので見切りを付け、なんとなく楽天市場全体で「80D23L」を検索し、なんとなく「イーネ」というフザけた名前のショップで、なんとなく「ACDelco」のリサイクル品をチョイスした。

item.rakuten.co.jp

消費税+送料込で7,180円。リサイクル品としてはちょっとお高めではあるが、楽天ポイントが3,956ポイント貯まっていて他に使い途もなかったため、全ポイントをブッ込んで3,224円で購入。

程なくして、何度も使い回された風のヨレッとしたダンボールに入れられたバッテリーが届いた。商品ページには

真心をこめて丁寧にバッテリーに付着している汚れを洗浄します

なんて堂々と謳われているが、リサイクル品というのを差し引いても若干ウス汚れていて、とても“マゴコロ”がこもっているようには見えなかった。実質3,000円ちょっとしか支払っていないので文句は言わないが、少なくとも「イーネ」と言えるような商品ではない。

 

バッテリー交換手順(V36系スカイラインの場合)

交換手順もいい加減把握したつもりではいるのだが、低スペックな脳ミソゆえ2年後はまた忘れているかもしれないので、改めて書き残しておく。

フタを外す

V36系スカイラインの場合、車両左サイド(向かって右側)にバッテリーが収められている。ご覧のとおり、フタを開けただけではバッテリーを取り出すことはできない。
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ちなみに車両右サイドにはブレーキフルードが入っているらしいが(フタにそう書いてあるので)、点検はすべてディーラーまかせの私は一度もフタを開けたことがない。

枠を外す

プラスチック製のクリップ(後述)をすべて外して、フタを固定している安っぽい樹脂製の枠を外す。が、これでもまだバッテリーを取り出すことはできない。
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ちなみに誰でも知っているとは思うが「端子を外すのはマイナス側から」が鉄則だそうだ。なぜだろう。理由はわからない。

フロントガラスのカバーを外す

さらに、フロントガラス下側のカバーを外す。
f:id:ToshUeno:20170416145248j:plainこのカバー、ずいぶんウス汚れたというか、ずいぶんシラっチャけてしまった。さすがに10年間も青空駐車していると、樹脂製パーツの劣化はいかんともし難い。

バッテリーを取り外す

さらにナット2本で固定されているステーを外すと、ようやくバッテリーを取り外すことができる。
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新品・・・じゃなくてリサイクル品のバッテリーを置く

新しくはない、リサイクル品のバッテリーを置く。ただ置く。それだけ。
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フロントガラスカバーをハメる

過去2回の交換では、この工程(って程のことじゃないけど)にいっつも手間取っていたのだが、ツメ(赤矢印部分)のオス/メスの位置、およびカバー側のミゾとフロントガラスを合わせてから押し込んだら、スッとハマった。
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過去の苦労は、いったいなんだったんだろう。

そして、お約束どおりプラスチックのクリップを落とす

最後のクリップを手にしたとき、(そうだ、ブログ用にコレも写真に撮っておこう) そう思った。どう撮ればカタチが伝わるか、アレコレ悩んだあげくようやく写真に収める。

(こういう余計なことやってると、だいたい落としたりするんだよなあ・・・あっ!
最後の最後になって、クリップをバッテリー・トレイの奥底に落としてしまった。もちろんすべてをイチからやり直さないと、拾い上げることはできない。もちろんそんなガッツは、私にはない。事故って廃車にでもしない限り、半年後にまた神奈川日産・川崎元木店にお願いする予定の次の「1年点検」でバッテリーを外すはずなので、その時に拾ってもらおう。

ま、半年間、真ん中(▼赤矢印部分)の1本ぐらいは、なくても大丈夫だろう。f:id:ToshUeno:20170416151559j:plain
実はこの写真▲の時点で、さらにもうひとつ忘れていることがある。それについては後述する。

そんな、落とす前に撮影したプラスチック製のクリップがコレ▼。
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アレコレ悩んだわりには、いまいちな写真だった。

パワーウィンドウの初期設定をする

スカイラインクーペの窓は、全閉状態でドアを開けるとちょっと下がり、閉めるとちょっと上がる。オシャレを気取って窓枠を取っ払ったので、ガラスをボディに密着させるための粋な仕組みである。

www.gizmodo.jp

ところがバッテリーを外すと、このシャレオツ機構が仇となって、ドアを閉めたときの「ちょっと上がる」が、なぜか真逆の「思いっきり下がる」に変わってしまう。こんな感じ▼。
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初めてバッテリーを交換したとき、「おおぉぉナンだコレ、窓閉めらんねえよ!」と焦りまくって神奈川日産・川崎元木店に駆け込み、初期設定のヤリ方 *1 を教えてくれた整備担当者に「マニュアルにちゃんと書いてありますよ」と鼻で笑われたのも、今となっては懐かしい思い出である。ふん。

マニュアルはきちんと読みましょう。

アナログ時計を合わせる

いちばん最後の儀式として、アナログ時計の時刻を合わせる。
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この上にあるカーナビ画面内のデジタル時計の方がはるかに見やすいので、運転中にこの時計を見ることはない。でも洗車中、この時計はとっても役に立つ。ただの飾りではないのだ。

 

僕は何をやってもだめな男です

交換後の使用済バッテリーを「イーネ」に回収してもらうためにダンボールに梱包しようとして、ようやく気づいた。使用済バッテリーの端子の上に、フェルト生地の「輪っか」が敷かれっ放し・・・つまり新品の方に敷き直すのを忘れていたのだ。

(まあこんなのなくてもいいかな)と思ったが、調べてみるとどうやらサビや腐食を防止するために敷いてあるらしい。ただの飾りではないのだ。2年半前の交換時に敷いた覚えはないので、おそらく神奈川日産・川崎元木店の整備担当者が敷いてくれたのだろう。ディーラーのそんな気遣いを「面倒だから」なんて理由で無にするワケにもいかない。

翌々日、会社から帰った後で改めて敷き直した。f:id:ToshUeno:20170423225710j:plain
それにしても、こんな簡単な作業で2つもミスをヤラかすとは・・・改めて自分の低スペックぶりに愕然としてしまう。きっと、人間として大事な何かが欠けているのだろう。思わず、

僕は何をやってもだめな男です

とクチずさんでしまった。

www.kasi-time.com

この曲、コミックバンドかぐや姫による単なるコミックソングだとずっと思ってたけど、わざわざ吉田拓郎に書いてもらった曲だったのね。知らなかった。

 

*1:一度窓を全開にした後、全閉にしてスイッチを3秒間押し続ける