M109Rで二輪のユーザー車検に行く_2019
2019年8月2日(金)、愛車・ブルバードM109Rのユーザー車検に行ってきた。
グダグダ葛藤52歳
ブルバードM109Rのユーザー車検も、今回が4回目である。
前回の車検の記事には「生きているかさえもわからない2年後」などと書いたが、図らずも生き長らえてしまった。2年も生き長らえることを想定していなかったので、あれこれ悩み、葛藤した。
- 川崎の車検場(川崎自動車検査登録事務所)にすっかり慣れてしまったので他の所に行きたくはないが、かと言って川崎まで行くのも面倒だ。
- いっそのこと、オートバイを買い換えようか。ホンダ・CB1300ボルドールSP、カッコいいなー。ジミな色しかなかったヤマハ・FJRも、大好きなブルー系が出たので食指が動く。
- が、身分不相応のクルマ(スカイラインハイブリッド)を買ったおかげで、原資が心許ない。
- そもそも休日はほぼ拙宅に引きこもっている現在の自分にとって、オートバイは必要なのか?
- でも一度手放してしまうと、また手に入れるのがヒト苦労だ。
- ツーリングは、私の唯一の趣味じゃないか。ツーリングにはぜんぜん行ってないけど、無趣味なおっさんにはなりたくない。
そんなグダグダな葛藤を経て、結局、今回もM109Rで川崎に行くことにした。
自動車税はきちんと払おう
前回もそうだったが、車検が近くなってアワてて「納税証明書」を探すハメになる。
固定資産税(狭隘な土地なのに高い!)だろうがクルマの自動車税(ハイブリッドなのに高い!)だろうが原付二種の税金(これだけは安い!つか車重的にもっと安くてもいいはず!)だろうが、納税通知書が届けば1日と置かずに払い込むマジメな納税者の私ではあるが、通知書も来ないカネを払う義理はない。
(あ、やっぱM109Rの税金払ってなかったわ)
と気づいたのが、7月28日・日曜日。翌月曜日の午前8時30分、受付開始時刻と同時に川崎市税事務所に電話をかけた。
私「納税通知書を送ってもらえますか」
担当者「昨年分をお支払いいただけなかった場合は、納税通知書はお送りできないんですよ」
私「ええーっそうなんですか、じゃあどうすればいいんですか」
担当者「現金書留で2年分の税金=12,000円をお送りいただくか、こちらまで来て直接お支払いいただくか、どちらかしかありません」
相変わらずめんどくせえなあ・・・なんで全部オンラインでできねえんだよ・・・でも、こんなことで車検を切らすと、もっと面倒なことになる。そもそも、戸塚に来て3年が経つというのに、いまだに川崎ナンバーのままな自分に非がある・・・らしい。
担当者曰く「法律違反ではないですが、引っ越してから2週間以内に住所変更していただくのがルールです」だそうだ。そりゃどうもすみません。
会社と同じビルに郵便局があるのが、せめてもの救いである。午前10時(遅い!なんで9時じゃないの?)の営業開始時刻を待って、ソソクサと郵便局に駆け込む私であった。
朝6時には家を出よう
予約したのは「1-1」ラウンド。受付開始時間は、午前8時45分である。拙宅のある戸塚から川崎の車検場までは、渋滞がなければ30分ちょっと。余裕を持って、7時35分頃拙宅を出た。
が、普段は渋滞などないはずの横浜新道上り線が、まさかの大渋滞。ココのところPCXにしか乗っていないし、もうトシなので極力スリ抜けはしたくない。おクルマの皆さんといっしょになってチンタラ走り、ようやく渋滞を抜けたと思ったら、3車線のど真ん中にドカタ仕様の2トントラックがハザードを焚いて停まっていた。
(なにやってんだ、このバカは)
と思いながらヨコを通過すると、同じくドカタ仕様のワンボックスのケツに思いっきりツッコんでいた。
(ったく、これだからドカタは・・・)
いったいどういう運転をしたら、あんな何でもない直線でオカマを掘るのだろう。
首都高横羽線の生麦ジャンクション付近も普段どおりの渋滞で、そんなこんなで1時間近くもかかって、8時30分頃ようやく現地に到着。渋滞を避けるには、やはり午前6時には家を出なければならない。
スンヅマリコは大キライ
とりあえず、もはや「古典的」とも言える伸びやかなスタイルのM109Rを写真に収める。車齢が11歳ということで近くで見るとヤレまくっているけれど、私的にはまだまだイケている、と思う。
だがイマドキは、テールカウルを極限まで小さくした、こういう▼スン詰まりなデザインが流行りらしい。本当に困った世の中である。
それにしても、このおかしなデザインの新型カタナは大人気らしい。冗談だろ。レッドバロン戸塚でヒト目見たとき、ヨンヒャクかと思ったよ。それぐらい小さいし、迫力がない。オールドカタナが持つ、あの独特の迫力は微塵も感じられない。だいいち、なんでカタナを名乗ってんのにバーハンドルなんだよ。
クルマもトヨタの高級ミニバン2車種に代表されるような、ゲヒン極まりない「押し出し感(笑)」に重きを置いたクソデザインが流行りらしいし、自分の好みと世間の趨勢がどんどん離れていくのが・・・
・・・ま、いいか。生まれながらのアマノジャクとしては。
史上最速ですべてを終える
空いていると思いきや
まずは、D棟で3種類の申請書 (自動車検査票、自動車重量税納付書、継続検査申請書) をもらって重量税と手数料分の収入印紙を買い、A棟に移動する。この辺の動線はもうカンペキである・・・4回目にしてようやく。
そして申請書をサクッと書き終える。既に4回目、手慣れたモンである・・・というのはもちろんウソで、2年に一度しか書かない書類のことなど、覚えているはずもない。掲示されたお手本を何度も何度も見直しながら、10分近くかかってようやく書き終えた。しかも、1箇所書き漏れていた。
(こういうトコなんだろうな、オレが仕事ができないのは)
と軽く落ち込みながら、ノーヘルでM109Rに跨がる。予習として読んでおいた前回の記事には、
ヘルメットを脱げば、少しは検査員の声も聞き取りやすくなるだろう。
M109Rで二輪のユーザー車検に行く_2017:後篇 - 遠くへ、もっと遠くへ
と書いてあったので、今回はノーヘルで移動しようと決めていた。前回、検査員の指示が聞き取れずにマゴついていたら、傲慢かつ不遜な態度をとられて不愉快な思いをしたのだ。
ただ、前回の記事には
(ヘルメットを巾着袋に入れて)A棟の前にある植え込みの、太い枝にでもぶら下げておけばいいかもしれない。
M109Rで二輪のユーザー車検に行く_2017:後篇 - 遠くへ、もっと遠くへ
ともあったが、大枚4万円もはたいて買ったばかりの「J-Cruise REBORN (型落ち)」をそのヘンに放置するのはさすがに気が引けるので、付属品の巾着袋に入れて、たすき掛けしてみた。見た目はいまいちだろうが、検査員の指示が聞き取れずにクセえ顔をされるよりはマシである。
私の先客はヘンテコなリペイントを施した車種不明のマシン *1 に乗ったおっさんだけで、(やったー空いてる、早く来て良かったー)なんて思っていたが、オートバイ専用の第1レーンに、なかなか検査員がやって来ない。
それもそのはず、第2・第3レーンには、トラックやタクシーや商用車が、ズラリと何台も並んでいたのだ。
言うまでもなく「オートバイ専用の検査員」がいるワケではない。4人ほどいた検査員は、建物内だけでなく車列のあちらこちらに散らばって忙しそうに動いていた。そしておそらくお仕事グルマのドライバーの皆さんは、その名のとおり“お仕事”の合間に来ているのだろう。
趣味で乗っているオートバイに、しかも有休を使って来ている私は、どうのこうの言える立場ではない。
初めて「撮影禁止」に気づく
(しょうがねえ、気長に待つか)と思いながら、いつものように検査場の写真を撮る。
建物をナニゲなく見ていると、カメラの図柄に斜線が引かれた、ありがちなピクトグラムが目に入った。過去にさんざん写真を撮ってきたが、なんとココは「撮影禁止」だったのだ。
(まじか、今までまったく気づかなかった)自分の眼のフシアナぶりに改めて驚きながら、(んじゃ、並んでるトラックの写真だけでも撮っておくか)と検査を待つ車列にスマホを向けていたら、仙人ライクなアゴヒゲを蓄えた痩身の検査員が、こちらに向かってくるのが見えた。
(やべ、怒られる)
仙人「はーい、じゃあ検査始めますので前(検査開始位置)に出てくださーい」
ああビックリした。怒られるかと思った(小学生か)。彼はきっと、所在なげにちょこまかと動く、ヘンなおっさんが遠目にも気になったのだろう。
もはやツーリングは趣味とは言えない
ブレーキテストでは相変わらずコケそうになりながらも(ヨコ方向に強烈な“G”がかかって毎回ビビるのだが、あれ、誰もコケないのだろうか?)、レッドバロン戸塚・新工場長 (イケメン) の丁寧な点検のおかげで一連の検査を難なくパスし、午前9時12分頃、新しい車検証をもらってすべての手続きを終えた。
到着してから、40分ちょっと。移動時間の方が、はるかに長かった。
- [走行距離計表示値]77,100km(令和1年8月2日)
- [旧走行距離計表示値]74,600km(平成29年8月14日)
「前回の車検から、2年間でたったの2,500kmしか走っていない」という事実が明記されたオオヤケの文書を見て、「もはやツーリングは私の趣味とは言えない」そう認めざるを得ないと思った。
*1:テールランプは見覚えがあるが思い出せない、でも興味の湧くような車種でなかったことだけは確かだ