四国・九州ツーリング:2013GW~6日目
2013/05/02(木):熊本~長崎
”デイリー”マンションを早々に撤収。
宮原SA。スカイラインクーペ越しの、スカイラインクーペ。
広川SA。あ・・・ここは佐賀県なんだね・・・
そして、長崎へ
長崎市平和公園前。この日は本当に天気が良かった。
元々はいくつもりはなかったのだが、ホテルに向かう通り道でもあるし、かみさんのリクエストもあったので、平和公園および原爆資料館へ向かう。噴水の向こう側、遠くに平和祈念像が見える。
平和祈念像に辿り着くまでの途中、たくさんの銅像がある。
なかでも、これが一番好きだった。
平和祈念像は、写真では飽きるほど見たことはあるが、実物は想像以上にデカかった。
資料館の方は、広島のそれに比べると、だいぶ見劣りがした。変な言い方で申し訳ないが。
展示物の向こう側に”人間”があまり見えなかったのだ。
当時、その場所に暮らしていた人々と、そのリアルな生活。
戦後の日米政府の意図的な教育および喧伝により、「戦後は明るい」「戦前は暗かった」と戦後生まれの我々は思い込まされているが、そんなことはない。
戦前のこの国にも、穏やかで明るい暮らしは確かにあったのだ。
それが、一瞬で奪われた怒りと悲しみ。
広島の、「女学校1年生の夏服」のように、見るだけで涙が溢れてくるような、衝撃的な展示品は、残念ながらなかった。
これは今、Webで見るだけでも涙が出てくる
それでも、長崎でも数万人の人達が理不尽に殺されたことに変わりはない。
こんなことを二度と起こさないよう、この非道な行いを、戦争を、心に刻み続けなければいけない。
そんな沈鬱な気持ちになる施設内で、(どこの国かは当然わからないが)白人の若い女2、3人が、コールガール(表現が古い)みたいな格好で、香水の匂いをプンプンさせながら展示品を見て回っているサマは、「こいつら何しに来てんだよ」という感じだった。
でもまあ、こういう所に来るはずもない、よもや存在さえも知らない、日本の多くのオネエチャン達よりは、来るだけマシなんだろうけど。
この国は、この人達の悲しみを、その願いを、果たして伝えていけるのだろうか・・・
・・・というわけで、早々に切り上げてホテルへ。
ホテルに向かう道が狭い上に商店街で人通りが多い、ってことはストリートビューでわかっていたので、できるだけ早めに行くのが吉だと考えていたからだ。
長崎は、なかなか運転スキルを要求される街だった。
坂道も多く、さほど広くもない道を、結構な量のクルマが走っていた。
そして、警報機も遮断機もない、市電の踏切。
一度、あまり意識せずに通り過ぎたら、電車が動き出してこちらに向かっている所だった。
いやいや、あれはねーわ。
ホテルは、この旅の鬼門であった「機械式」「トレイ式」「横ずれ防止?の溝が切ってある式」の立体駐車場だった。係のおばちゃんの責め立てるような案内に渋々従いながら、なんとか入庫。
気分は最悪だったが、なんとかガマンした。
そして、この日は、この旅の最短距離。
- 261.2km
- 4時間9分
早くホテルに着いたので、日が出てるうちに街に出た。
思案橋横町は、いい感じだった。通り過ぎただけだけど。
アーケード街は人通りも多く、フツーに都会だった。
晩飯を食う店を探したが、ピンと来るところがなく、結局全国チェーンの居酒屋へ。
「日本海庄や」だったか、どこだったかも覚えていない程、我ながらつまらない選択だった。