ツーリング:島根県東部
十神山 何度も夢で 目が覚める
午前2時17分。テントが暴風雨にさらされる夢で目が覚める。
まさに悪夢だ。
少し眠った後、今度は、地元のサッカーチームのマネージャー (女・架空の人物) に「ここにテント張るなら千円払え」と言われる。なぜか契約書まで書かされる。
そんな夢で目が覚める。どんだけ不安になってんだよ・・・
午前5時15分。チャイムが遠くから聞こえてきて目が覚める。
工場のなにかの合図だろうか。
工場の朝は早い。
十神山・なぎさ公園キャンプ場
キャンプサイトの(ほぼ)全景。
前回泊まった「浜坂県民サンビーチキャンプ場」にいらっしゃったファミリーキャンパーの方々の巨大テントだと、5家族ぶん程でほぼいっぱいになるだろう。
入江の午前5時。 波のまったくない、“静かの海”。
“騒音の元”も、朝陽に照らされて。
キレイなトイレ。
前日の夜、「トイレ真っ暗じゃん・・・」と落胆しながら行ったら、自動照明だった。
島根県安来市はなかなかやる。
が、用を足してるといきなり真っ暗に。照明時間、短すぎ。ちょっと動くと、すぐ反応して点くんだけど。
炊事場。こういうところの鏡は大概割られてるもんだが、3枚ともちゃんとあった。
島根県安来市は治安がいい。
水鳥観察ハウス。
ログハウス“風”じゃなくて、まんまログハウスだ。
そして、水鳥たち。
この写真を撮って十数分後にここを離れるまで、ずっと3羽で休憩してた。
親子だろうか。それとも兄弟/姉妹だろうか。
到着直後に話し掛けたおっさんと、撤収してる間に海沿いを散歩してた人が2人。寝てる間はともかく、ここで目にした人間は3人だけだった。
それほどキレイではないけれど、サイトは芝生“的”なのでグランドシートも全然汚れなかった。当然、地面は土なので、ペグもしっかり固定できる。
工場の音が聞こえず、夜でも入れるシャワー/風呂が近くにあれば、実にいいキャンプ場だ。
ま、土日はそれなりに人が集まるんだろうけど。
海へ
だいぶ空も青ばんできた。 そろそろ、出かけよう。
例によって、何のアテもなく、ただひたすら海沿いの道を流す。
少し走ったところで、前日、元々は島根半島の先っちょ「美保関(地蔵崎)」に行くつもりだったことを思い出す。
出発が遅く、途中で最速ルートを外れたこともあって、「日没までにたどり着けない」とあきらめたのだった。
ラ・ムー。愛は心の仕事です。
スペルは違うけど。
境水道大橋。何気にかっこいい。
絶賛“大”工事中だった。
キラキラした海面の向こう側、遠くに大山(だいせん)を眺めながら、海沿いのカーブをゆるやかに流す。
まさに “至高”の一時だ。
美保関
美保関は、こじんまりとした観光スポットだった。
美保関灯台・駐車場の端っこにある展望デッキからの眺め。
駐車場から歩いて、灯台に向かう。
美保関灯台。
Wikipediaによると、日本に5つしかない「世界灯台100選」の1つとのこと。
・・・そんなことなら、もっと有り難がって見ときゃ良かった。
参拝を済ませ、美保関を後にする。
多古鼻
お次は、少し西の先っちょ・多古鼻を目指す。
なんでも、金儲けのネタにしちゃうんだねえ・・・
って感想が思わず漏れるほど、すっげえ山奥に、やたら立派なコテージが建ち並んでいた。
景色はいいけど、こんな風に「“場違いに”人を集めるための施設」には違和感がある。
海と原発
松江市島根町大芦の辺り。
この辺りの海はやたらキレイだった。
のどかな海にウツツを抜かしてたら、いつの間にかモノモノしい有刺鉄線と看板に遭遇する。
撮影すんなって・・・なんで?
そして、監視カメラ(?)。
そんな、物騒な、島根原発。
周囲は全て有刺鉄線と監視カメラで囲まれていた。この警戒っぷりは何事なんだろうか。
「太陽を盗んだ男」のジュリーみたいに、プルトニウムを盗もうとする輩でもいるんだろうか。
正門前にも行ってみたら、警官が5, 6人待機していて、一斉にこっちを見たのにはビビった。写真でも撮ろうもんなら、追いかけてきそうな雰囲気だった。コワイコワイ。
山へ
その後、ひとしきり道に迷い、朝日山~経塚山の山道に入り込む。
誰もいない山の上で、静かな海を見下ろす。こういう何気ないひとときがいちばん好きだ。
もう少し、カメラが上向きだったら文句無しだったんだが。
M109Rの、やや前傾になる乗車姿勢と振動で、どうしてもカメラが下を向いてしまう。
出雲大社
島根と聞いてまず連想するのは、「出雲大社」だろう。
「出雲大社=日本有数の観光地」だが、言うても神社だから、普段はそんなに人はいないだろう。川崎大師だって、正月以外はそんなに人いないしさ。
そんな、安直な考えで出雲市へ。
出雲市役所。なかなかカッコいい建築物だ。
で、件の出雲大社。手前の道はプチ渋滞。
いや、ここまではガラガラだったから、この程度でも“混雑感”がハンパなかったのだ。
果敢に?駐車場に駐めて境内に行こうと思ったが、そこまでの行程と駐車場のあまりの人の多さに萎えきって、駐車場でUターン。
やっぱり、川崎大師とはレベルが違った。
信号待ちで急いで撮ったら、まあひどいアングルだった。
この後、かみさんに聞いたらここは「縁結びの神様」らしい。
どうりで、若いおねえちゃんがやたら多かったわけだ。
オレはずっと、もっと“厳かな”場所かと思ってた・・・
・・・いや、「おねえちゃん+縁結び」って言うとライトな感じがするけど、「縁」って、ものすごく大事なことか。
情報の網の目に自分を定義する「他者の点」がいろいろある。
それが「自分」つまり「自我」です。このことを釈迦は「縁起」と呼び、現代分析哲学では「自我とは評価関数である」といっています。
-苫米地英人
行きはヨイヨイ帰りはコワイ
ここから程近いファミリーマートでいつもどおりのコンビニ飯で腹ごしらえして、14時半に帰路に着く。
カーナビが示す自宅までの距離は、850km。
これまでの「帰路に着いた時点での」最長記録、去年の津軽半島の先っちょ=竜飛岬からの800kmを、軽く超えてた。
出雲市内を抜けて、山陰道・出雲ICへ。
朝7時から14時まで、休みもせずずっと走ってたが、毎度ながらの行き当たりばったりで、島根県・日本海側の半分も廻れなかった。
ずっと行きたかった江津市や、益田市・浜田市なんかの西半分には、今度また来よう。
宍道湖SAで土産を買ったら、ここから一気に川崎に帰る(給油とトイレ休憩は除く)。
わかりにくい米子ICの分岐で、いつもどおりに道を間違えてUターンしつつ、
今回は、前回も渋滞だった宝塚トンネル以外は大きな渋滞もなく、順調に距離を稼ぐ。
・・・が。
高速道路を延々と走り続けた21時半頃。静岡ICを過ぎた辺りだったろうか。
後続車のハイビームが眩しくて、伏せた姿勢でスピードを上げ、そろそろ遠ざかったかな、と思ってミラーを見たら、この世の中で一番キライな赤色の灯。
ソッコー左に寄せてブレーキをかけるが、時既に遅し。
島根から走り続けること、7時間超(給油とトイレ休憩は除く)。
完全に油断してた。
夜間、ガラガラの高速道路、速度超過っつったって、せいぜい120km/h程度・・・いろいろ言いたいことはあるが、ルールはルールなので、ここではやめておこう *1。
・・・それにしても、静岡県警って、ほんっとヒマだよな。
- 走行距離=1826.2km(2日間合計)
- 平均燃費=18.9875km/L
*1:現場では散々言ったので