まるで イタリア
黒歴史
私は、20代前半(の2年間)は調理師として働いていた。
現在は全く違う職種に従事しており、当時にはあまりいい思い出がないので、いわゆる「黒歴史」であるが、履歴書等には仕方なく書いている(書かないと「この年は何してたの?」とツッコまれるので)。
また、ココ「はてな」のIDはご覧のとおり名前の一部を端折っただけであり、もし当時の関係者で私のことを覚えている人がいて、もしその人が奇跡的にこの“ド”マイナーブログを目にすることがあったらイヤなのだが(キライなヤツがいっぱいいたので)・・・ま、いいか。
まるで イタリア
「まるで イタリア」は、バブル景気末期、それが最後の徒花を咲かせようとしていた頃、吉祥寺にあったイタリアンレストランである(※バブル崩壊とともにツブれた)。
このレストランで、6番目のコック(ナンとかって専門用語で呼ばれてたけど忘れた・・・要は一番下ッパ)として、私は働いていた。
いかにもフザけた店名だが、当時はこういうのが「センスがいい」とされていたのである(※本当の話)。
某零細企業(まだシブとく生き残ってるらしいので名前は伏せる)とサントリーが提携して、当時サントリーが輸入・販売していた「アントニオ・アマート」っていうパスタのアンテナショップとして出店した *1。
ちなみに場所はココ▼の地下1階。
そしてコレ▼が販促用ハガキ。
「まるでイタリア」のちょっと下に「富士銀行」とある点に注目。それに対して電電公社は既に「NTT」になっていた。
この記事のためだけに遠路はるばる吉祥寺まで行くガッツはないが、“ぐるなび 三松第3ビル”でググった限りでは、今現在は以下の店が入っているらしい。
「まるで イタリア」があった頃、この低層ビルは新築でピカピカだったが、あれから四半世紀、建物も相当クタビレていることだろう。
・・・それにしても、伝統的にココにはヘンな名前の店が入るのだろうか。
アルマーニに怒られる
「黒歴史」だけあって好きだった人は5人だけ、あと残りの数十人(って言ってもバイトも含めて20~30人ぐらい?)は全員キライだったので店での思い出は割愛しつつ、このブログはいちおうバイク(=オートバイ・非チャリンコ)がメインなので、その関連の思い出をひとつだけ書いておこう。
当時、上地図の「三松第3ビル」の1階には「エンポリオ・アルマーニ(ってのがいかにもバブルっぽい)」がテナントとして入っていた。
そして私は稀代の名車「VFR400Z」で通勤していて、名車よろしくアルマーニのショーウインドウの真ん前に堂々と駐車していた。現代の感覚だと、自分の勤務地とは無関係の店舗前に駐めるのは躊躇しそうなものだが、当時は「バイク=気軽に駐車していいもの」という感覚・・・ま、少なくとも私はそうだった。
いつもどおりに駐車していたある日、ランチの仕込をしていたらアルマーニ側から突然クレームが入った。
「店のイメージを損ねるから駐めるな」
と。
ちなみにこういうマシン▼ (色も同じ、でもタンク下部の青/赤ラインはなかった)。
※当時の写真は1枚も残っていないので、拾った画像を控えめに掲載
カッコいいじゃん。トリコローレの2/3入ってるし、ほぼほぼイタリアンじゃん。
ちなみにトライアンフ「ストリートトリプル(初期型)」はこれのパクリを現代風に解釈し直したデザインだと、私は思っている(※あくまで個人の見解です)。
当時のアパレル関係にはピントの外れた勘違い野郎が多かったので、この名車のカッコ良さが理解できなかったのだろう。
DucatiやMoto Guzziだったら、そんなピンボケ野郎でも“イタリアン・イメージ”ってことで許してくれたのだろうか(ちなみに、今でこそDucatiなんて珍しくもなんともないが、当時はめったに目にすることはなかった・・・Moto Guzziは今でもあんまり見ないけど(笑))。
あら? レストラン関係なくなっちゃった・・・。
*1:なので正式名称は「Antonio Amato まるで イタリア」