アイドルの時代(1):70年代(1)
人数多すぎ
最近テレビを見ていて思うのだが、いまどきのアイドルってのはなんであんなにグループばっかりで、なんであんなに人数が多いのだろうか。「数打ちゃ(出しゃ)アタる(売れる)」って戦略なんだろうか。
私がガキの頃(70~80年代)のアイドルはほとんどが「単品」で、人数が多くてもせいぜい4人ぐらい(「セイントフォー」とか)だった・・・あ、おニャン子クラブがあったか。同じ秋元さんのプロデュースだし、おニャン子が今の「人数多すぎ」の源流なのか。
昭和=アイドルの時代
かみさん曰く「アタマの中は未だに中2」な私ではあるが、50歳も近くなるとさすがに今日日のアイドルには興味がない。まあオッサンとしてはフツーである。
最近は「アイドル好き」というと「オタク」「一部の人達の特殊な趣味」みたいにカテゴライズされてしまうようだが(言い過ぎ?)、昭和の青少年にとって「アイドル好き」というのは至ってフツーのことで、誰もが自分の好きなアイドルに心をときめかせていた。
ブログもインターネットもなく、握手会もAKB劇場もなく、今よりもはるかにアイドルは遠くに存在していたが、逆に多くの人々の普段の暮らしにアイドルが寄り添っていた、そんな時代だった。
というわけで、私のアイドル遍歴とともに、昭和のアイドルをふり返ってみる。
桜田淳子と花物語
私が最初に意識したアイドルは桜田淳子である。
デビュー曲「わたしの青い鳥」の時から覚えているので、当時6歳。特に、2曲目の「花物語」が大好きだった。
おぼえています あの日のこと
小雨の中のすれ違いを
胸が熱く ふるえたときめきに
これが恋と 知らされたあの日を
当時はウィーン少年合唱団からスカウトに来るほどの(ウソ)ボーイソプラノだったので、同じキーでよく口ずさんでいた。「恋」なんてものは知るはずもない、ち○ぽがまだポークビッツほどのクソガキだったけど。
ちなみに作詞は昭和の大御所・阿久悠先生である。
歌(歌唱)よりも語り(モノローグ)の方が長いという、斬新な曲だった。桜田淳子の、女優としての片鱗がこの時既に垣間見える。アイドルとしての絶頂期に中島みゆきの一連の曲で見せた”芝居がかった”歌唱表現といい、高倉健・吉永小百合と共演した「動乱」での芝居といい、「正統派美人女優」の系譜を継いで行けたはずの人材だっただけに、後年ヘンな宗教にハシって事実上芸能界から抹殺されてしまったことが甚だ残念である。
桜田淳子BOX
10年程前、桜田淳子ブームが訪れた時(※私だけの話) 、いつもどおりに酔った勢いで購入。シラフじゃ、いくらなんでもコレに¥15,000は払えない。
- アーティスト: 桜田淳子,阿久悠,落合恵子,石森史郎,一ツ橋けい子,伊藤薫,門谷憲二,尾崎亜美,中島みゆき,穂口雄右,竜真知子
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2008/09/24
- メディア: CD
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10年前に私がAmazonに書いたレビューを引用。
25 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0まあこんなもんか, 2005/4/3
投稿者 "toshueno"
レビュー対象商品: 桜田淳子 BOX -そよ風の天使-アンコールプレス盤歌手としてはそれほど長続きした人じゃないから
歌だけ集めてもこんなもんしかできないだろうけど
できればシングル全曲分の映像はつけて欲しかった
オレの好きな「花物語」入ってないし
あと、DVDにメニューぐらいつけて欲しいよね
ちょっとした手間でしょうが
まあそれはともかく前期~中期は名曲揃いですね
対して、本人はキレイになった後期は楽曲がイマイチで
それがなんか悲しいです
しかしまあ「参考になった」数の少ないこと。「4/25=16%」。支持率ひくっ。ほんと世の中にコミットメントするのは難しいわ。
他のレビューでは概ね絶賛されてるけど、そんなにいい商品かなあコレ。
主にDVD目当てで大枚¥15,000も払って買ったんだけど、レビューにも書いたとおり私の好きな「花物語」は収録されていないし、DVDにインデックス(トップメニュー)も付いてない。”やっつけ仕事”っぷりがハンパない感じの出来だったので文句を書いたんだが、世の賛同は得られなかったようだ。
それにしてもこれだけ支持率が低いと、なんか落ち込むよ ・・・って、桜田淳子、関係なくなっちゃった(笑)
ま、「桜田淳子BOX」は、桜田淳子モノであればなんでもウレしい盲目的なファンにとっては貴重な商品である。もうこれ以外に、彼女の関連商品を手に入れることはできないのだから。・・・Amazonで、「新品=¥49,800」だけどね。
(以上、敬称略)
(つづく)