ラジカセがいつもそばにあった頃(3):FMと音楽

神奈川県立川崎図書館にて 

今日はこれまでボロクソに書いてきた「鶴ヶ城」について調べようと、仕事をサボってプライベートを優先して神奈川県立川崎図書館に行ったのだが・・・

f:id:ToshUeno:20150522132355j:plain当該図書館は”理系”が中心で、期待した書籍は置いてなかった。それでも、蔵書をいくつか読んでおもしろそうな話がいくつかあったので、それは後日書こうと思う。

・・・と、タイトルとまったく関係ない内容を途中まで書いて、「予約投稿」してたことをすっかり忘れて寝てしまった。もし、この状態のときに読んで「なんだこれ?」と思った人がいたらごめんなさい。

閑話休題。

 

エアチェック(死語)

と、これまで このブログで「エアチェック」という単語を書くときは必ず”(死語)”と付けていたのだが、”エアチェック”でググると・・・

▲このYahoo!知恵袋が上位でヒットする(2015年5月現在)。 で、「質問した人からのコメント」に

エアチェックという言葉に反応していただいただけで十分です。

- nervousontheroadさん

なんて殊勝なことが書いてあるのが笑える。どんだけ謙虚なんだよ(笑)

・・・まあとにかく、ラジカセがいつもそばにあった頃は、そんなエアチェックが日々の日課であった。親に買ってもらった高級ラジカセも、結局は9割がた「たかがラジオをカセットテープに録音して、それを繰り返し聴く」ってだけの使い道しかなかった。

でも当時は、ほとんどの人がそうだったんじゃないだろうか。

何度か、乾電池を入れて(単1!×8本!)外に持ち出して”街の音”を録音したことがあった。ラジカセ本体だけでもかなりの重量なのに「単1電池×8本」も入れるもんだからアホみたいに重くなったので、外に持ち出したのはホント数える程だったけど。

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それにしょせん田舎だから、たいした音は録れなかったけど、会津坂下町の”時報チャイム(なんと夜の9時に鳴ってた!)”を町役場のすぐそばまで行って録音したことがあったなあ・・・さすがにそんなモノに著作権はないだろうから、YouTubeにでもアップして載せようと思ったが、カセットテープは手元にあっても、再生するカセットデッキさえない(笑)。

 

FM情報誌

FM情報誌 - Wikipedia

私の場合は「FM fan」を毎号購読していて、番組表をチェック・・・いや、1980年代当時の福島県にはFM局はNHK-FMしかなく、聴く番組もほぼ決まっていたので、番組表はそれほど重要じゃなかった。最新の音楽情報や、オーディオの記事が楽しみだったのだ。

この▼記事でエアチェックについて熱く語っている麻倉怜士さんがよくオーディオ関連の記事を書いていた記憶があるのだが、

この記事▲の末尾のプロフィールを見ると「1991年にデジタルメディア評論家として独立」とあるので、また私の記憶違いかも知れない。

まあいずれにしても、雑誌に載ってるような高級オーディオ製品が買える(買ってもらえる)わけもなく、「CD」が発売された時(1982年)もその存在はFM情報誌で知っていたけど、実物を見たのはずっと後のことだった。

 

聴きたい音楽がなくなった

そんな感じで、ガキの頃は音楽がいつもそばにあって、生活の一部であった。いまは、音楽はほとんど聴かない。たま~にクルマで聴くぐらい。
オートバイでも、ヘルメットにヘッドホンを仕込んでまで聴こうとする人もいるようだが、私はこれっぽっちも音楽を聴きたいとは思わない。オートバイの場合は、エンジン音や風切り音やロードノイズが最高のBGMであり、それを超えるほどの音楽が私には思いつかないからである。 

聴きたい音楽がなくなってしまった。

なにかひどく寂しい気がするのは、音楽が生活を豊かにする要素のひとつだからだろう。「No Music, No Life.」とまでは言わないが、音楽に涙し、励まされ、心揺さぶられた日々は確かに私にもあり、そのそばにはいつもラジカセがあった。

(おわり)