「スズキ歴史館」に行ってきた:お楽しみ篇(4)
いよいよ疲れもピークに達し、ずいぶんひさしぶりにまったく何も書かないまま寝てしまった。というわけで、ふと目が覚めた深夜に少しだけ書いて、翌朝かき揚げ、じゃなくて書き上げるという”綱渡り”なパターンでお届けします。
相も変わらぬ「スズキ歴史館」の話ですが、今日からは二輪篇を。
「二輪のスズキ」
「スズキ歴史館」3階「ものづくりの歴史」フロアでは、1964~1977年は「実行」と題されている。
「二輪のスズキ」と言われるほど高い技術力を発揮した往年の名車を紹介しています。
「二輪のスズキ」を誇っているワリに、 二輪の方はやっぱりゴチャッとした展示方法なのか・・・と思いきや、
RM62(#2) (1962年マン島TTレース優勝車両) (1962)
この辺から様子が違ってくる。
マン島TTレースについては、まあ昔はともかく、現代ではその危険性が問題視されていて、私もその意見に同意する面が多々あり同様に批判的な目で見ているので、多くは触れない。現代のレースは、安全面にもじゅうぶんに配慮しないとね。
T20 (1965)
われわれ「仮面ライダー世代」にとっては、「初代サイクロン号」のベース車としてあまりにも有名(?)なマシン(ってことを、いま車名を検索して初めて知った)。
T500 (1968)
2サイクル・並列2気筒・492cc。
「2サイクルのスズキを確固たるものとした名車」とある。ただこの辺までは、まだ「昔のバイク」って感じ。
CCI坊や
「CCI=Cylinder Crankshaft Injection」。「光速エスパー」のパクリかと思ったが、CCIを初めて搭載した「T20」発売当時(1965)からこのキャラクターがあったのなら、こっちの方が古い。
GT750 (1971)
そしていよいよ、「真打ち」登場。2サイクル(!)・水冷・並列3気筒・738cc。
「『2ストのナナハン』なんてどんだけ荒々しいんだろう?」と思いきや、
静かでスムーズなエンジン特性を持ち、アメリカでは「ウォーターバッファロー」の名で愛されました。
- スズキ歴史館(展示プレート)
とあった。
このフィンのない、”ツルン”としたエンジンが逆にメカっぽくてたまらんですなあ・・・
メーターパネル中央にドーンと水温計が鎮座。「水冷」をアピールしたかったのだろうが、水温計なんてめったに見るもんじゃないから、そこまでデカくしなくても・・・
タンク後方には「GT」の誇らしげなロゴ。シリンダーの張り出しも、とてもステキ。
GT380 (1972) ※2015/06/27追加
通称「GTサンパチ」。空冷2サイクル・3気筒・371cc。3気筒なのに4本出しマフラー。それほどピンとこなかったので記事を書いていても自分で撮った写真に目がとまらなかったのだが(すみません)、id:wakumasaさんにせっかくコメントをいただいたので急遽掲載。
GS400 (1976)
GS400(4ストローク・DOHC(!)直列2気筒)と、当時の広告たち。
このキー坊のCMは覚えているなあ・・・
RE-5 (1974)
ロータリーエンジンを積んで市販された、(日本製では)ただひとつの二輪車。
いつもどおり(「休館日」と「開館時間」以外は)下調べなんてしないで来たので、「あのロータリーエンジンのマシンあるかな?」なんて思ってたけど、実際にあって良かった。
「茶筒」みたいなメーターケースのメーターパネル側は初めて見たが、このように徹底して「筒」になっていた。
巨大なラジエーター。質感も高い。超安っぽいM109Rのラジエーターの開発を担当したエンジニアには、コレを見て反省して欲しい。
そして、二輪車唯一のロータリーエンジン。一体、どんなサウンドを奏でるのだろうか?
堂々たる体躯。このマシンが見られただけで、はるばる浜松町、じゃなくて浜松市まで来て良かった。
以上、突然ですがこの辺で。今日も中途半端ですみません。
(つづく)