「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」でクルマを学ぶ(1)
ずいぶん久しぶりに「今日乗らないでいつ乗るんだよ」ってぐらいに晴れ渡った週末。が、相変わらず熱があり、咳と鼻水も止まらない。
そんな状態で無理を押してオートバイに跨がっても、楽しくないばかりか、事故にも繋がりかねない。事故はもうコリゴリなんじゃ!
・・・というわけで、今日(2015/09/12)も自宅に引きこもって、「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」でクルマのお勉強をすることにした。
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」とは
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ(原題:Wheeler Dealers)」は、ディスカバリーチャンネルで毎週月曜22時から放送されているカー・バラエティ番組である。クラシックカーの「購入」から「レストア」、そして「販売」までをドキュメンタリー形式で見せる。
エド・チャイナ氏による「レストア」の工程を詳細に見せるのが、この番組の最大の特徴である。テレビ・ショーにしては異例なほど詳しいので、クルマの仕組みや用語をある程度知っていないと楽しめない。
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」の番組構成
番組の構成は毎回ほぼ決まっているが、車種はもちろんのこと、レストアの内容も毎回違っており、飽きさせない。さらに、買付方法を変えたり、レストア後は個人への転売だけではなくメーカーに売却したりして、欧米のクルマ文化のさまざまを紹介してくれる。
クルマを買い付ける
ディーラー役であるマイク・ブルーワー氏が、当エピソードで扱う車種を紹介しつつ、レストア対象とする個体を探す。探し方はネット検索が多いが、後述の最新エピソードでは、アーバインという街でのクラシックカーの集会で個体を見つけ出した。
マイク氏が対象の個体をテストドライブしつつ、その問題点を挙げていく。その問題点が、この番組の真骨頂である「レストア」のポイントとなる。
クルマをレストアする
レストアこそが、この番組の真骨頂である。
レストアは、エンジンやトランスミッション、および周辺機器の分解に始まり、外装の板金、内装に至るまで、多岐に渡る。レストアする場所はガレージ内に留まらず、民間の自動車関連工場/ショップに出向くこともある。
クルマをテストする
テストドライブも、車種に合わせたさまざまな場所で行う。オフロード車であれば山の中、バギーであればビーチ、スポーツカーであればレース場やメーカーのテストコースだったり。ずいぶん無茶に見えるテストドライブをすることもあり、「売りモンなんじゃねえの?」と不安になることもある(まあ私が心配することじゃないんだけど)。
クルマを転売する
転売はシンプルに個人と交渉して販売することが多いが、 メーカーに展示用として販売したり、売れない場合はそのまま番組が終わることもある。
例えば「AMC Pacer」の場合は、ただでさえ不人気車なのに、ラッピングでヘンテコな模様を描いたせいか売れず、チャリティーオークションに出品したそうだ。
画像出典:Wheeler Dealers » AMC Pacer
最新エピソードは「日産フェアレディZの海外モデル」
この前の月曜(09/07)に放送された最新エピソードには、ご丁寧に「日産フェアレディZの海外モデル」という邦題がついている。
まあ要するに「DATSUN 240Z」である。
今回のエピソードは、その「DATSUN 240Z」に対して
- オートマチック → マニュアルトランスミッションへの換装
- エキゾーストマニホールドの交換
- カムシャフトの修復
- キャブレターの修復
を施すという、いつも以上にクルマの内部構造に重きを置いた内容であった。
画像出典:Wheeler Dealers » Datsun 240Z
DATSUNとは
「DATSUN (ダットサン)」とは、日産自動車の1ブランドである。
1981年に「NISSAN」ブランドに統一されるまでは、海外向けの乗用車に広く使用されていた。この「DATSUN 240Z」全盛期の70年代は、「NISSAN」よりも知名度のあるブランドであったらしい。
DATSUNの歴史はこちら▼のサイトに詳しい。
トヨタ系のサイトなのに。さすがトヨタ、懐が深い。
ブランド統一後、しばらく「DATSUN」ブランドは途絶えていたが、2012年に新興市場向けのブランドとして復活している。
ちなみに、その復活した「DATSUN」ブランドは、インドでもインドネシアでも苦戦しているらしい。
(つづく)