関本賢太郎選手の引退に思う



 

関本賢太郎選手、引退

本日 (2015年9月30日)、阪神タイガース・関本賢太郎選手の引退会見を見た。

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他のテレビメディアでは、圧倒的に注目度の高い中日ドラゴンズ・山本昌広投手の引退会見しか報じていなかったが、テレビ朝日系列「報道ステーション」では、山本昌投手より時間は短かかったものの、関本選手の引退会見もきちんと報じてくれた。

中村勝広GMが亡くなったときも「報道ステーション」では報じてくれたが、NHK「ニュースウオッチ9」は完全スルーだった。

さすがです、テレビ朝日。NHKは見習うように。

関本選手は、目に涙を浮かべながら、「引退を考えてからも、ファンの声援が最後まで大きく、感謝しています」と語っていた。

関本賢太郎選手が現役引退を発表|球団ニュース|ニュース|阪神タイガース公式サイト

 

阪神生え抜き19年

「関本って、だいぶ前から阪神にいたよなあ」と思っていたら、それもそのはず、高校から阪神に入団した生え抜きの選手で、チーム最年長だそうだ(19シーズン)。

関本 賢太郎|2015年|選手プロフィール|チーム情報|阪神タイガース公式サイト

決して突出した成績を上げた選手ではないが、大きな図体にもかかわらずいわゆる「いぶし銀」タイプで、長年在籍していたこともあって、これからも記憶に残李続ける選手だろう。

また、いわゆる「阪神顔」である点も、タイガースファンとしては見逃せない特徴である。

 

プロ野球選手の引退後を思う

プロ野球選手は幸せ?

好きな野球をして、人並み以上の給料を稼げる。自分のプレーで、多くの人々に感動を与えることができる。
プロ野球選手ほど、幸せな職業もそうそうないだろう。

もちろん、「なりたくてもなれない」職業の筆頭でもあるだろう。

そして、プロ野球選手になったとしても、一軍に入り、レギュラーになれる選手は、ほんのひと握りである。レギュラーになったからと言っても、自分のミスで試合に負けたらボロクソに言われるし、それが元で優勝を逃したりしたら、戦犯呼ばわりされたりもする。はたまた、ケガをして、突然引退せざるを得なくなる人もいる。
なんともはや、大変な職業でもある。

私がいま仕事でイヤな思いをしてるなんて、みたいに思え・・・
・・・いや、住む世界があまりに違いすぎて、プロ野球選手の大変さを思ったからって、自分を慰めることはできないけれど。

引退後がまた大変

レギュラークラスになれる選手はひと握りだし、たとえレギュラークラスになったとしても、大半の選手が40歳前後で引退せざるを得ない(昔より選手寿命は伸びているとは言え)。

引退後は、指導者の「枠」も限られているし、メディアの解説者も数が限られているから、これまた狭き門である。そもそも、野球はできても、性格的にそれらの仕事に向かない人もいるだろう。

関本選手は、はたして引退後はどの道に進むのだろうか。

 

終わりよければ全てよし

とりあえず、阪神タイガースの2015年シーズンも残り2試合。ポストシーズンも残っている。昨年のような奇跡はもう二度と起きないと思うが、また今年も終盤に失速した反省を踏まえて、ファンを楽しませる試合をして欲しい(藤浪晋太郎投手が4人いればいいんだけどな・・・)。

そして関本賢太郎選手には、残り少ない出場機会に、ぜひ悔いのないようがんばって欲しい。
そう、「必死のパッチ」で。

何はともあれ、長い間、おつかれさまでした。
たくさんのいいプレーを、ありがとうございました。