三重~和歌山ツーリング:1日目(10/10):1
今年のゴールデンウィークに行ったツーリングのとき、旅先で書いた記事に「速報版」と銘打ったのは、「オートバイによるキャンプツーリング」だったからである。
電源にも制約があり、スマホのフリック入力で文章を書くのもカッタルい。かと言って、予め「予約投稿」するほどのネタも時間も能力も無い。
そんな中で、自分自身に課している「毎日ブログ更新」を守り切るための苦肉の策であった。
が、今回は「クルマでの(安)ビジネスホテル泊」なので、電源の心配もなく *1、PCも持参したので書こうと思えば書けたのだが、「せっかくの旅先で、ずーっとPCに向かうのもちょっと違うだろ」と思って、当日は「速報版」と銘打って概要を書き、詳細は後日じっくり書くつもりだった。
それなのに、1日目は雨で出かけられずに時間が余ったため、つい書きたいことを、けっこう書いてしまった・・・
というわけで、一部「速報版」と被る部分はありますが、何卒ご容赦願います。
“じゃない方”の横浜、人口増やしすぎ
「速報版」にも書いたが、前日は、敬愛する苫米地英人先生がTPPについてテレビ・ショーで語った内容をブログにまとめようと思ったのだが、話の中身が“さわり”だけだったためか、記事にしてみたら何だかよくわからなかったので、ああでもないこうでもないと修正していたら、深夜2時半になってしまった(まあそれだけがんばって書いても、あの程度なのが情けないが)。
そんなワケで、「東名道の渋滞が始まる前に首都圏を抜けよう」という当初の計画はあっさり崩れ、出かける準備が整った頃には、「日本道路交通情報センター」の東名道下り線のラインは、既に“真っ赤っか”状態。
「『横浜新道~新湘南バイパス~西湘バイパス』を迂回してった方が早いかも?」という淡い(アマい)期待も虚しく、横浜新道から新湘南バイパスまでの国道1号は、いつもどおりの渋滞であった。
私が思うに、戸塚区・栄区・泉区などの「国道1号線沿い地域」の人口を“増やしすぎ”なのだと思う。「人口を増やすなら、道路も増やせ」って話である。
夫婦そろってオモラシをしそうになりながら、自宅(川崎)を出て約2時間後にようやくたどり着いた西湘PAで、ひと息ついた。この、ライダー仲間(笑)で常に埋め尽くされているパーキングエリアは、その鬱陶しさゆえにいつも素通りしていたが、今回は猛烈な尿意に襲われていたため、そんなことは言ってられなかった。
駆け込み乗船
東名道~新東名道と通り*2、「道の駅 伊良湖クリスタルポルト」に到着したのが、午後2時数分前。
去年(2014年) ここには来ているので、フェリー乗り場もなんとなくわかっていた。
が、お約束どおり入場ゲートを一度間違えてから、受付のおじさんに「2番レーンに行って」と言われる。既に他のクルマの皆さんは、今まさに船に乗り込もうとしているところだった。
2番レーンにクルマを置き、急いで発券窓口に行こうとして1番レーンの車列を横切ったら、並んでいたクルマが発車しだして、かみさんだけが取り残されてしまった。
私が横切った後に発車したクルマは、5台ほどあっただろうか。
でも、止まってくれるドライバーは誰ひとりとしていなかった。もし私がクルマ側の立場だったら、止まって「どうぞ」ってやるけどね。冷たいヤツらだ。ふん。
まあ「駆け込み乗船」とは言え、そんな冷たい仕打ちを受けながら、出港3分前に、最後尾に乗り込む。
なんせクルマでフェリーに乗り込むのは初めてなので、いいトシこいてちょっと不安だったが、やってみたら拍子抜けするほど面倒がなかった。
ほんの少し面倒といえば、乗船券を買う際に車検証を持っていく必要があることぐらいだろうか。
「タイタニックごっこ」オプションについて
さよなら、伊良湖クリスタルポルト。
船に乗るのさえ、2005年に宮島に行ったとき以来なので、ちょうど10年ぶり。
内心少しハシャいでいたが、ひとつガッカリしたのは、船の半分から前の方が「立入禁止」だったこと。
こちらが船首側。汚れた窓から見えるのはただ、ロープとウインチのみ。
当然、「タイタニックごっこ」もできない。はなはだ残念である。
まあどうせ「安全上の理由」とかなんだろうけど、伊勢湾フェリーも堅苦しいことばかり考えないで、
- 10分 1,000円
- 救命胴衣着用
- 落水しても自己責任(要誓約書)
とかで、「タイタニックごっこ」をオプションサービスに加えたら良いと思うのだが、いかがだろうか。
1時間弱の船旅
船内は、ガランとしていて、静かだった。船尾のウッドデッキにいらっしゃったH-D乗りの皆さん*3 だけが、ただただ騒がしかった。楽しそうで良かったですね(笑)。
「速報版」でも書いたが、「神島」をこの目で見られたことが、この日いちばんテンションが上がる出来事だった。
約60年前、この小さな島を訪れた昭和の大文豪は、いったいどんな景色を見たのだろうか。
出航の約50分後、15時少し過ぎに鳥羽港が見えてくる。
そして15時3分、いままさに接岸せんとす。
その様子をずっと見ていたら、このとき既にドライバーの皆さんはクルマに戻るように船内アナウンスで言われていたらしく(ずっと船外にいて、ぜんぜん聞いてなかった)、「なにしてたんだよ!」とかみさんに怒られた。
そんなこんなで、多くのギャラリーに見守られながら、スタート・グリッドに並ぶ。
そして、各車一斉にスタート!(ウソ、順番にスタート)
「クルマ(4m以上- 5m未満)1台+ドライバー(私)+かみさん=8,240円」が妥当な値段かは微妙だが、「神島」も見られたし、まあまあ楽しかった。
あとは願わくば、「タイタニックごっこ」は冗談だとしても、せめて甲板には出られるようにして欲しいものである。
そうすれば、ただの“移動手段”と化しているこの船も、いくらかのエンターテインメント性を持って受け入れられ、観光のひとつの“目玉”になることだろう。
(つづく)