三重~和歌山ツーリング:1日目(10/10):2
昨日のつづきで、
齢48にして、この国最大の半島・紀伊半島に初めて降り立ってからの話。
海沿いは走れない
鳥羽港を離れ、特にあてもなく走り出す。
「できるだけ海沿いの道をなぞって走る」という本来の目的を忘れ、ついうっかり「気持ちいい方のクルマの流れ」に従って、幹線道路を進んでしまう。
かみさんに「なんでそっちに行くんだよ!」とドヤされ、アワテて左側(=海側)の道に逸れる。
そんなことを繰り返しながら、途中で[←1.7km 伊勢神宮(外宮)]の案内標識を目にする。
ちなみに、ここ数年愛用してきたコンデジ(Nikon COOLPIX S9500)のGPS機能が不調で、ことごとく撮影場所が記録されていなかった。「長時間連続使用するとシャッターが切れなくなる」という不具合もあるし・・・、
もう二度とNikonのコンデジは買わないよ! ・・・閑話休題。
標識を見たかみさんから「伊勢神宮、行きたい」とリクエストがあったが、全力でスルーした。人が大勢集まるところには、行きたくないのだ。
まあ、伊勢神宮のような超有名なスポットはブログのネタにはしやすいので、境内に入らずとも、そこに行くだけ行っても良かったかな、と今は思う。
こういう「判断力の無さ」というか、「『ネタのためには、自分の感情を押し殺す』ということができない」気概の無さが、ブロガーとして成長できない理由なのだろう(大げさすぎです)。
そんなワケで、特にネタになるようなイベントもないまま、ただひたすら海沿いの道へ向かおうとしながら、南下していく。
雨のグネグネ夜道を往く
id:wakumasaさんに、このブログのコメントで教えてもらったとおり、国道42号線は対向車とすれ違うのに難儀するような狭隘な場所はなかった。
ただしそこは、街灯もほとんどない、真っ暗闇のグネった山道。
加えて、本降りの雨。
後方には、ムダに明るい「後付けHID」でビタづけしてくる地元民のクルマ。
緊張を強いられるには、じゅうぶんな要素が揃っていた。
が、こんなところで、事故るわけにはいかないのである。
ヘッドライトをブルーやオレンジに反射する光のカーブを正確にトレースしながら、左手(シフトレバー)と左脚(クラッチ)も駆使して、黒く不気味に沈む路面を必死に駆け抜けていく。
こういうシチュエーションもまた、ツーリングの醍醐味なのだ・・・と、約5ヶ月ぶりのツーリングのくせに、イッパシのツアラーを気取りながら。
がっかりホテル
そうして無事たどり着いた「ビジネスホテル七里ガ浜」。
そこは写真で見たとおりの、ショボ・ホテルだった。
料金は、ひとり4,500円(税込)。
まあ世の中には、ただ「キャンプ場」と名乗るだけの、「地ベタ」と「トイレ」と「水道」を提供するだけで3,000円以上ボッタクるような施設もあるので、一概に「高い」とも言えないが・・・、この”清潔感の無さ”は、いったいどういうことだろう。
「ホテル」と名乗って他人様から金を取るのであれば、掃除ぐらいはちゃんとやって欲しいものである。
あきらめのコンビニメシ
ホテルに着いてから、雨は一層その強さを増していた。
本当はどこかで外食したかったのだが、どしゃ降りの雨の中を気軽に歩いて行けるほどの距離には、飲食店がない。
クルマを使えば、数分の距離に回転寿司屋が2軒あったが、そうすると酒が飲めなくなる。
「食べてから飲む」ではダメなのだ。なぜなら、酔えないから。
「酒は空きっ腹で飲む」、これが酒飲みの掟なのである。
その掟を守るため、ホテルのすぐ隣にあるドラッグストア「ドラッグ モリヤマ 熊野有馬店」に行く。
飲み物やカップラーメン等は置いてあったが、おにぎり系や弁当類はない模様。
やむを得ず、”ちゃんとした”炭水化物を求めて、その隣の隣の、コンビニエンスストア「サークルK」へ。
まあ私の場合は、酒さえあればコンビニメシでもぜんぜんオッケーなのだが、外食好きなかみさんには申し訳ないことをした。
ちなみに、東京や神奈川ではめったに見ない「サークルK」だが、ここ三重県では、出店数でダントツの1位である。
出典:コンビニエンスストア(都道府県データランキング)
今回食べた「とろろ蕎麦」も「鮭おにぎり」も、意外においしかった。それでも、ファミリーマートに合併吸収されてしまう。コンビニ業界も、なかなか厳しいものだ・・・って、何の話だったっけ?
そうそう、この日の晩飯の話だった。
3本目の角ハイボールを開ける頃には、サークルKで買ってきた氷もすっかりなくなってしまった。
が、一般のビジネスホテルには大概置いてある「製氷器」なんて気の利いたものは、当然のことながらココには無い。
やっぱり、「ちゃんとした」ビジネスホテルがいい。
そんなことを思いながら、ソバ殻の枕に嫌悪感を抱きながら、眠りにつくのであった。
1日目の予定と実績
青線が先日の記事に載せた予定ルートで、赤線が実際に走ったルート。
ぜんぜん違うじゃん・・・そもそも、ほとんど海沿い走ってねえじゃん・・・
(つづく)