なつかしいクルマ2題(2台)

第44回東京モーターショー2015」 も始まったということで、昔のクルマの話をしようと思う。超最新のクルマが話題にのぼる中で、あえて古いクルマの話をする試みである(※そんなたいしたもんじゃありません)。



 

シルビア・ヴァリエッタ

なんかネタはないかしらと、iOS系中心のオトコマエ・サービス「ビューン」で各雑誌をナナメ読みしてたら、「NAVI CARS」のバックナンバーに、

稀代のジャパニーズ・デートカー「シルビア・ヴァリエッタ」が載っていて、そのなつかしさに釘付けになった。発売当時、クルマ好きの同僚(※友達ではない)と「いいねえ~」と言い合っていたのを思い出す。

「NAVI CARS」の編集者さんいわく「100万円で買える等身大のスポーツカー」だそうだ。f:id:ToshUeno:20151030082710j:plain
画像出典:日産 シルビアヴァリエッタ 2.0|中古車なら【カーセンサーnet】

厳密に言えば「スポーツカー」ではないと思うが、まああくまで「イメージとしては」ってことでスルーしよう。

このクルマの何がいいって、まず「名前」がいい。

シルビア・ヴァリエッタ

カッコよくないすか?「ヴァリアント」でもなく「ジュリエッタ」でもなく、「ヴァリエッタ」。あ、ふたつを合わせただけか(※違います)。

あといいところは、4座のオープンカーであること。

これ▼を果たして「リアシート」と呼べるかどうかはともかく。f:id:ToshUeno:20151030083521j:plain画像出典:日産 シルビア ヴァリエッタ - 兵庫 カーブティック CLUB 本店 | goo自動車&バイク

FD (RX-7)」と、どっちが狭いだろう。 

日産の4座クーペというと、わが愛車スカイラインクーペ(CKV36)の姉妹車(というか本家)「INFINITI G60」のメタルトップ・オープン版

があるが、

(カッコいいっす・・・)f:id:ToshUeno:20151030122931j:plain
画像出典:2014 Infiniti Q60 Convertible EU-spec g wallpaper | 2048x1536 | 171137 | WallpaperUP

売上がほとんど見込めないであろうこの国では、当然のごとく発売されることはなかった。

トヨタソアラ最終型レクサス・SC」は全然珍しいクルマではなかったし、レクサス・ISのメタルトップ・オープン版「IS 250C」も発売当時はよく見かけたので、日産にも勇気を出して欲しかった。

ま、勇気だけで経営はできないだろうし、スカイラインクーペにマニュアルトランスミッションを用意してくれただけでも、日産に感謝すべきなのだが。 

というわけで、「シルビア・ヴァリエッタ」は所有したわけではないので話が続かないどころか、全然別のクルマの話になってしまった・・・

じゃ、次に行こう。

 

ファミリア・Sワゴン

この「ファミリア・Sワゴン」は、私が初めて所有したクルマである。f:id:ToshUeno:20070518070243j:plain

テレコな排気量

当時は、パフォーマンス・クルーザー「SUZUKI Boulevard M109R」の1代目に乗っており、「二輪車=1,800cc」に対して「四輪車=1,500cc」であることを、自身のウリにしていた。

まあ友達がいないので、それを話す相手もいなかったのだが(笑)。

購入した経緯

購入当時はM109Rのローンがあったので、「さらにローンを組むのはちょっと・・・」ということで、ナケナシの50万円台で買える中古車を探して見つけたクルマなのだが、「なぜファミリアなのか」しかも「なぜ『赤』を選んだのか」については、まったく覚えていない。

ただ、「車両価格50万円台+走行距離5万km以下+MT+ドア4枚以上」という条件で探して、たまたま見つかった中から選んだだけだと思う。

そんなんだから、どこで買ったのさえほとんど覚えていない。「横浜の、マツダディーラーの・・・」までは覚えているが、そこから先が思い出せない。

ただ、リア・ハッチを開けたとき、リア・ピラーが砂埃でものすごく汚れてたことだけは鮮明に覚えている。「クルマ屋って、掃除もしねえんだ・・・」とガッカリした。「中古で50万」とは言え、50万円である。250円のビールなら、2,000本も買えるのである。

思い出インプレッション

とにかく非力なクルマで、3速で思いっきりアクセルを踏み込んでも、「ボォオオオゥウオォォーーーン」と音だけは勇ましいが全然前に進まない、という有り様だった。

あと、剛性が低いのか造りが柔いのかサスペンションがヘタッてたのか原因はわからないが、峠などのグネグネ道を走ると、とにかくコワくて仕方なかった。

このクルマで、かみさんと初めて箱根に行ったとき「これひっくり返るんじゃねえの」なんて言いながら後続車に道を譲ったのも、今ではいい思い出である。

1ヶ月で売却

そんな感じだから乗ってても全然楽しくないばかりか、嫌悪感すら抱くようになってしまった。そもそも好きじゃない赤いボディも、イライラを増幅させるのに一役買っていた。

そして、購入して約1ヶ月で売り飛ばした。
売却額は、20万円ちょっとだっただろうか。

当時は通勤で使ったりして今よりはクルマに乗っていたが、もちろん毎日乗ってたわけじゃないし、遠出したわけでもないので(箱根が一番遠いぐらい(笑))、500kmも乗ってないだろう。

ナケナシの約30万円を、ドブに捨てたようなもんである。アホである。

 本日の教訓

「クルマは、試乗してから買いましょう」