ツーリング:磐梯吾妻スカイライン(1)
健康診断ネタで1日お休みしたが、
2015年11月6日金曜日に行った日帰りツーリングの話のつづき。
ライダー垂涎のツーリングルート
福島西ICを降りて市街地を少し走ると、程なくしていい感じの風景が眼前に広がる。
突然思い立って訪れたのは、稀代のツーリング雑誌「BikeJIN」2015年11月号で
全国でもトップクラスの山岳ワインディングに君臨する、ライダー垂涎のツーリングルートだ。
- BikeJIN 2015年11月号 「走れ!! ニッポンの秋」
と、最大級の賛辞で称えられている「磐梯吾妻スカイライン」である。
相変わらず何の下調べもしてこなかったが、今年は11月15日(日)には閉鎖されてしまうので、年内に訪れるにはほぼギリギリ最後のタイミングであった。
ちなみに、11月6日の時点で既に夜間(17時~翌朝7時)は通行止めになっており、さらに「浄土平→高湯ゲート」側には通り抜けができない(つまり「浄土平←高湯ゲート」の一方通行)状態だった。
つばくろ谷とその周辺
つばくろ谷リベンジ
まず最初に立ち寄ったのは、「つばくろ谷」。
快晴という程すっきり晴れ渡ってはいなかったが、「不動沢橋」も、その向こう側に福島盆地もきれいに見渡せた。
ここにオートバイで来るのは2度目なのだが、不動沢橋の遠景を見たのは今回が初めて。
なぜなら、5年前に来たときはこんな▼だったのだ。な~んも見えねえっす。
(▲撮影:2010年10月8日)
そして、紅葉のピークもとうに過ぎた平日ということもあって、ここには誰もおらず、数台いた後続車もスルーしていった。
雰囲気的には「オフシーズン」とは言え、こんな「ザ・観光地」を貸切できるのは、やっぱり気持ちいい。
信夫山とおふくろさん
不動沢橋を渡ってすぐ、標高1,200m付近の展望台から、福島盆地を見下ろす。
この▼案内板にあるとおり、
福島盆地の中央に黒く浮かぶ“島”のように見えるのが、福島市民の心のふるさと「信夫山」である。
私は会津生まれの会津育ちだが、おふくろさんは福島市の出身なので、彼女が子供の頃に信夫山に登ったときの話を、ときどき聞かされていた。
信夫山の遠景を見て、おふくろさんのことを思い出し、「ああ、今日ここに来て良かったなあ」と、心から思えた。
そして、彼女が生前まだ元気なときに、ここに連れてきてあげれば良かったと・・・
人間なら誰でもそうだと思うが、母親のことを思い出すと、いちいち涙もろくなって仕様がない。
浄土平とその周辺
うつろう山の景色
いよいよ、浄土平が近づく。この土地特有の荒涼とした山肌が見えてくる。
硫黄の匂い *1 とともに、お気楽観光客をビビらせるための看板が緊張感を高める。
まあ金属とガラスに覆われたクルマならともかく、オートバイの場合は、停車しようがしまいが同じことだろう。
陽の光が雲の切れ間から差し込んだり、雲の影に隠れたり、そのたびに山の表情が変わる。
それを全て写真に収めたくて、走っては停まり、停まっては走りを繰り返す。
コンデジによるシロートのスナップ撮影じゃ、私が見た風景そのものは到底再現されてはいないだろうが、たとえ“再現度”が3割ぐらいだとしても、この風景は見応えがあるのではないか。
そして、ついでにM109Rを中心にもう一枚・・・
あ、M109Rはいいですか、そうですか。
浄土平とペナント
「浄土平レストハウス」の前には、さすがに数台のクルマが駐まっていたが、それでも、これだけクルマが少ないのは珍しい方だろう。
5年前に来たときは、上述の「つばくろ谷」の写真のようにあいにくの天候で、しかも平日だったが、紅葉がピークの10月上旬ということで、この駐車場はほぼ満車状態だった(※人ゴミ嫌いな私は、当然スルーした)。
「吾妻小富士」。遠目に、登っている人たちが見えた。
私も登りたかったが、この時点で既に15時を過ぎており、そんなことをしていたらここで日没を迎えてしまいそうなので断念した。いつか、人が少ない今のような時季に、かみさんと来よう。
こちらは「一切経山 (で、たぶん合ってるはず)」。
上でも書いたが私は会津の人間なので、ガキの頃(小学校にあがる前)おやじさんのクルマで一度ここに来ているのだが、まったくいい思い出はない。激しいグネグネ道のドライブで、ひどく車酔いをした記憶しかない。
そもそも山の景色なんて、小さな子供にとって楽しいものでもないだろう。
それでも、子供部屋には「磐梯吾妻スカイライン」のペナント(笑)がずっと貼ってあったことを、いまこれを書いていて思い出した。行ったときに思い出せば、浄土平レストハウスの土産物屋でペナントを探したのに。残念。
吾妻小富士の火口をモチーフにしたペナント、まだ売っているのだろうか。
(つづく)