Yokohama City of Lights
かみさんが「横浜でクリスマス・パーティーやってるから迎えに来い」と言うので、恐妻家よろしく仕事をとっとと切り上げ、数年ぶりに横浜の夜にクルマを走らせた。
この辺りの夜景は、恐ろしく気合いの入ったキレイな写真がネット上にいくらでもあるので、クルマの中からコンデジで撮った写真などコッパズかしいが・・・
そう、この記事のために、スマホじゃまともに写らないと思って、わざわざコンデジを持って行ったのだ(笑)
コンデジ(Nikon COOLPIX S9500)の「夜景モード」なら何とかなるかと思ったが、ま、この程度だった。
ひさしぶりに来た「みなとみらい」も「日本大通り」も、変わらずに落ち着いた街並みで、懐かしかった。
昔むかし、このビル(横浜情報文化センター)で働いていたのだ。
会社自体は、終電近くまで働くのが“デフォルト”だっただけでなく、徹夜を強制されたり休日の夜中に電話で呼び出されたりと、(当時はそんな呼称はなかったが)まさに「ブラック企業」そのものだったが、「横浜・関内・日本大通り」という勤務地はとても気に入っていた。
拙宅のある川崎から行くぶんには「下り」なので、電車が空いているのも大きなポイントだったし、このビルの立体駐車場は料金が安かったので(当時、終日1,500円)、クルマを買ってからはしょっちゅうクルマでも行っていた。
ほど近い「馬車道」には、お気に入りの居酒屋やバーもあった。
また、日本大通りで働きたいなぁ・・・。
それに対して、いまの勤務地である「神保町」には、何もない。
ワチャワチャした街並みも大キライである。
いま勤めている会社が大手町から神保町に移転したとき、当時の社長が
「(フロアが)大手町より倍以上広いのに、神保町の方が安いんだよ」
と、いわゆる“リストラ”のひとつを自分が成功させたことを自慢気に語ったことを思い出した。
そりゃそうだ。神保町は古本やスポーツ用品を買いに行く街であって、少なくとも、仕事をしに行く街ではない。
まだ大手町にいた頃、朝は「よし、今日もがんばろう」、夜は「あぁ疲れた、でも明日もがんばろう」と思えたが、神保町では、朝はともかく帰りは「ヨッパライ、うっぜえなあ」と思うだけである。
そう、会社から駅までの道程に、「飲み屋があるか/ないか」は、大きな違いだと思うのだ・・・閑話休題。
帰り道。横浜駅の近くを通る。
あの頃はなかった日産本社も、
横浜ベイクォーターも、
横浜の夜景をいっそう魅力的にしていた。
ひさしぶりに見た横浜の夜景は、疲れ切った私の心を、少しだけ癒やしてくれた。
なお、くっさいタイトルは、菊池桃子のアルバム「Escape from Dimension」に収録されている曲からパクリました。