Honda Collection Hall 訪問記・二輪レース車篇:二輪レーサーイッキ出し
まだまだやります、「Honda Collection Hall (以下“ホンコレ”)」訪問記。今回は「二輪レース車篇」で、“一話完結”でございます。
- 「技術力で世界一になるんだ」
- キカイダーに“インスパイア”された?
- どれも同じに見えるけど・・・。
- 市販レーサー2選
- 80年代レーサー
- フレディ・スペンサー4連発
- ロスマンズ、レプソル、加藤大治郎
- ド派手マシンとキャメルカラー
- ラリーマシン3選
「技術力で世界一になるんだ」
「荒川テストコースでレースマシンの挙動を観察する本田宗一郎」というキャプションが付いている写真▼。
こんなふうに地ベタに這いつくばって仕事をする社長も、なかなかいないだろう。
右側の解説文には
「苦しい時だからこそ夢が必要だ」「我々の着想をもってすれば必ず勝てる」
二人の創業者の決断は、従業員全員を奮い立たせた。
とある。
このブログでは何度も書いているが、私は二輪も四輪も「レース」というものにはほとんど興味がない。ここ「ホンコレ」に来たのも、ホンダの二輪市販車を見るのが主な目的であった。
ところが、本田宗一郎氏と藤澤武夫氏が率いた往年のホンダ社員の皆さんの情熱がヒシヒシと感じられたせいか、二輪レーサーの数々は見ていて思いの外楽しかった(ちなみに、四輪の方はもっと楽しかった)。
今回は、そんな二輪レーサーの数々をさらっと紹介するに留めるが、オートバイ好きなら写真を眺めるだけでも楽しめるのではないかと思う。
ま、こんな記事を見てくれるどこかの誰かが楽しめなくても、私自身がこの記事を見て楽しめるからいいのだけれど(笑)。
キカイダーに“インスパイア”された?
「ホンコレ」3階南棟の二輪レーサーコーナーに入ってすぐ左手に見えるのが、この2台の古いマシン。
昭和40年代前半生まれのおっさんなら、この展示を見て誰もが連想するだろう。
コイツを▼。色の並びも同じだし、色調も似ている。
画像出典:【海洋堂】 メガソフビ 人造人間キカイダー 完成品 ←ちなみにめちゃくちゃ完成度が高い!
このレイアウトを考えた人が「キカイダー」に“インスパイア *1”されたかどうかは知る術もないが、1950年代当時はまだ、天下のホンダもMVアグスタごときにまるで歯が立たなかった、という比較の展示だった。
どれも同じに見えるけど・・・。
ズラリと並んだ、1960年代のレーサー。この頃はカウルに一切広告がなく、しかも配色がほぼ同じなので、どれも同じに見える。
反対側から見ると、ゼッケンとシールドのカタチがビミョーに違うのはわかるが、ま、大きな違いはない。
その中で、唯一クリアパネルの説明書きプレートが掲げられていたのが、このマシン▼「RC162」であった。
やはりこういう博物館は、傍らに置かれたエンジンの細部を観察しつつ、壁に貼られた詳細な解説を読みながら、じっくりとマシンを堪能すべきである。
もちろん、私にはそんな時間の余裕はなかったので、ただ目に入るモノを手当たり次第に写真に収めまくるだけだったが。
市販レーサー2選
ホンダ CR110 カブレーシング (1962)
いわゆる“ミッキーマウス”。1990年代後半に復刻されたので、ご存知の方も多いだろう。
ホンダ CR72 ドリームレーシング
80年代レーサー
レースに詳しくない私は、1980年代の二輪レースと言えば、ヤマハの全面協力を得て製作された映画「汚れた英雄」を思い出す。当時の二枚目の代名詞・草刈正雄のレースシーンのスタントを、二枚目レーサーの元祖・平忠彦が務めたことでも知られている映画である。
そんな時代の、ホンダのレース用マシンの数々が「ホンコレ」3階南棟の一番奥に居並ぶ。
ホンダ NR500 (1983)
鮮やかさを身にまといだしたフルカウルのマシンがズラリと並んでいる中、“武骨”なビジュアルでかえって目立っていたのがこのマシン。
「東京モーターショーに出品、先端技術多用のNR。」とキャプションがあったが、このスガタカタチで天下の東京モーターショーに展示されたのだろうか。
フレディ・スペンサー4連発
1980年代を代表するレーシングライダー:フレディ・スペンサーが駆った歴代のマシン達が勢揃いしていたので、まとめて掲載する。
ホンダ NS500 (1982)
ホンダ NSR500 (1984)
ホンダ NSR500 (1985)
ホンダ RS250R-W (1985)
ロスマンズ、レプソル、加藤大治郎
ホンダ NSR500 (1989)
ヤマハから電撃移籍したエディ・ローソンが駆って、ホンダに年間王座をもたらしたマシン。
ホンダ NSR250 (1993)
ホンダ NSR500 (1997)
ホンダ NSR250 (2001)
加藤大治郎が駆って、11勝をあげて年間チャンピオンに輝いたときのマシン。
ド派手マシンとキャメルカラー
ホンダ RC211V (2003)
バレンティーノ・ロッシが2003年に駆ったマシン。カウルには「ROSSI REPSOL MOTOGP」と書いてあるとのこと。
こんなド派手なマシンがあったとは知らなかった。
ホンダ RC211V (2004)
私ごときでも、中嶋悟氏が乗った「キャメルカラー」のF1マシンはさすがに知っているが、二輪の方は初めて見た。
タバコメーカーも、今日日は宣伝媒体がないので大変だ。
ラリーマシン3選
ホンダ NXR750 (1989)
ホンダ EXP-2 (1995)
ホンダ XR600R バハ (1992)
・・・以上、完全に手抜き記事ですね、コレでは。どうもすみません。