ヤマハ・NMAXで始まる8輪生活(1):納車篇

2016年7月7日の七夕の夜に購入した「ヤマハ・NMAX」が、先日納車された。

クルマ (日産・スカイラインクーペ) と大型二輪 (スズキ・ブルバードM109R) に小型二輪が加わって、人生初の「8輪生活 *1」が始まる。



 

営業よりもツーリングを優先するバイク屋、YSP横浜戸塚

2016年7月17日(日)、午前10時30分頃。YSP横浜戸塚に電話する。

もともと、7月14日(木)の夜に店長から電話があって「土曜日(7月16日)には納車できます」と言われていたのだが、連休中はツーリングに行くつもりだったので、7月19日(火)の夜に納車をお願いしていた。

が、前回記事のとおりパンクによってツーリングの計画はあえなく頓挫したので、納車日を当日 (7月17日) に変更してもらおうとしたのだ。

toshueno.hatenablog.com

電話の向こうで、店員(♀)は
「今日はイベントがあって人がいないので、5時頃来てください」
と言う。イベントとは、「店舗主催のマスツーリング」のことである。

誰が何と言おうと、私は「いいトシこいて団体行動するのはみっともない」「みっともない行動の最たるものが、マスツーリング」と考える者である。人はみなひとりでは生きてゆけないものだからこそ、ひとりで行動しようとイキがるのがオトナの男というものだと思う。

だから、そんなものを企画するヤツも、そんなものに参加するヤツもまったく理解できないのだが、まあ私の極個人的見解を別にしても、店の営業よりもツーリングを優先するバイク屋というのはいかがなものかと思う。

 

更年期おやじ、ナイガシロにされてキレる

約束の時間の10分前に来店することを「是」としている私であるが、「少しでも遅い方がいいだろう」という判断に基づき、午後5時10分頃 (この写真▼のタイムスタンプ) に、YSP横浜戸塚に赴く。
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入店するなり、電話で話した店員(♀)に
「いま担当の者が来ますので少々お待ちください」
と言われる。まあそこまではよかった。

それっきり誰も相手してくれないので店内を見渡していると、おお、「オレのNMAX」があるでないの。
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ひとまず、名前なんか書かれてなくてヒト安心。
f:id:ToshUeno:20160717171346j:plain早く乗って帰りたいっス・・・

まるで10代の小僧みたいなカッコをして半キャップのヘルメットを被ったまま店内をウロつくおっさんと、キッチュなアロハを着たヒゲ面のロン毛デブの、いかにも「クルマのディーラーでは絶対見かけない系」の先客が2人いて、3人いた店員はその応対にかかりきりであった。約10分間、私の「放置プレイ」状態は続いた。
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待たされるのはしかたないが、カウンターに案内して座って待つように促すなり、担当者が直接来て「少々お待ちください」とヒトコト言うなり *2「あなたのことも気にかけてますよ」という、基本的な「接客姿勢」というものがあるだろう。

原付二種とは言え、こっちは待望の納車日であり、しかも(イベントで人がいないのであれば、そこから帰ってくる可能性も高まるだろう)と気を遣って、少しだけ時間をずらして来店しているのである。いちばん最初の「ホンダ・タクト」から数えると、これが12回目の「納車の儀」で、そのすべてを覚えているわけではもちろんないが、こんなにナイガシロにされたのは、たぶん初めてだ。

そんなわけで、現場ではついキレて説教してしまった。オトナゲない(恥)。

彼等に怒ったところで、ろくに教育も受けていないのだろうから、しかたない。キレずに、やさしく諭すぐらいの度量がないから、ロクに金も稼げないのだろう・・・と、こんなことで反省と後悔の念に苛まれるとは思わなかった。

 

更年期おやじ、イモビライザーの納品遅れに呆れる

以前も書いたとおり、イモビライザー (ヤマハアラーム ベーシック) を注文したのだが、なんと納品が8月下旬になるという。そのためにヒト月以上も納車を待つ選択肢はあり得ないので、しかたなく「モノが届き次第、後で取り付ける」ことにした。

それにしても、イモビライザーなんていちばん納品が遅れちゃダメな部類の商品だろうに。

盗んだバイクで走り出す」なんて曲が何十年も歌い継がれていることからもわかるように、オートバイの窃盗に何ら罪悪感を持たないヤカラが跋扈する世の中である。もし、イモビライザーの納品までに車体が盗まれたりしたら、ヤマハは責任を取ってくれるのだろうか (ま、これは冗談だが)。

これがスズキとかなら、「ま、スズキだからしょうがねえか」と許せるのだが *3、そこはヤマハだけに、期待を裏切られた。ヤマハはホンダ同様、“ちゃんとした”メーカーだと思っていたからだ。

しかも、正規ディーラーであるYSPで購入したのにもかかわらず、である (正規ディーラーには「優先的にモノが廻ってくる」と考える)。

ワイズギアの生産管理および在庫管理担当者には、猛省を促したい。

www.ysgear.co.jp

 

更年期おやじ、ヘルメットを忘れる

しばらくして怒りも収まってきて、ふと気づいた。
(あ、ヘルメット持ってきてねえわ)と。

脳ミソが劣化しているからか、最近はよく忘れ物をする。

クルマに乗ろうと家を出たのにキーを持参していないとか、この前日のツーリング (パンクして途中で帰って来たけど) に出かけるときも、オートバイに跨がってから(あ、ヘルメット持ってきてねえわ)と気づいた。川崎時代と違って、「オートバイ置き場=自宅」なので、かみさんにバカにされたこと以外は、特に問題はなかったが。

そんなわけでこの日も、直前まで(ヘルメット忘れねえように!)と念じていたのに、スコーンと抜けてしまった。が、ついさっきキレた手前、「ヘルメット忘れたんで取ってきます、てへっ」ってのも言い出しにくい。

そんなわけで、押して帰って来た(笑)。よって、この日のオドメーターは「0km」のまま。
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オドメーターって、押して動かす分はカウントされないのね (当たり前か)。

さすがに125ccのスクーターだけあって、全然軽い。押して歩くのも、(急な上り坂でなければ) 全然苦にならない。自慢でもなんでもないが、私はM109Rを押して歩いたことは一度も無い。重すぎて、そんな気にならないからだ。M109Rの「装備重量=405kg」に対して、NMAXは「127kg」。3分の1にも満たない。軽いわけだ。

が、調子こくとまた立ちゴケしたりするので、できるだけ慎重に押して帰った。「スクーターに乗りたい!」と買ったわけでもないので、この日は1メートルも走らずに、とっととカバーをかけた。

ついキレてしまった自分の至らなさを、早くアルコールでゴマカしたかった。

(つづく)

 

*1:"8輪生活"でググると、けっこうな数のブログがヒットすんのね

*2:その「担当者」は、私の来店時はカウンター内にいたのだが、私に声をかけることもなく他の客の相手をし続けていた

*3:私は足かけ11年にもなる、長年のスズキ謹製オートバイユーザーである