ヤマハ・NMAXで始まる8輪生活(4):各部検証篇後篇
自分で考えていた以上にオートバイに関する知識がプアで、思った以上に難儀しているヤマハ・NMAX紹介記事だが、それでも私は、あきらめずに書くのである。
ハンドルまわり
ハンドルスイッチ左側
説明も不要な程に、至ってオーソドックスな、何のヘンテツもない造りの左側スイッチボックス。
いちおう書くと、上から
- ロー/ハイビーム切替
- ウインカー
- ホーン
となる。個人的にパッシングは不要だが、ハザードスイッチは付けて欲しかった。
ウインカーはプッシュキャンセル式なのはいいのだが、スイッチに「節度感」がない。「カチッ/カチッ」ではなく、あえて音にするなら「クニュ/プチッ」って感じ。節度感のあるモノとそうでないモノとで、どのぐらいコストが違うのかはわからないが、もうちょっといいパーツを使って欲しかった。
ハンドルスイッチ右側
右側は、スタータースイッチがあるのみ。
これを書いていて改めて気づいたのだが、キルスイッチがない。他のスクーターもみんなそうなのだろうか?と思って、駅前駐車場のあらゆるスクーターを見てみたが、その中にキルスイッチを装備したものは1台もなかった。
ちなみにホンダ・PCXは、通常キルスイッチがある位置に「アイドリングストップON/OFF」スイッチがある。先進的だ。
ナックルバイザー
唯一「目立つ」オプション品 *1 であるナックルバイザーは、走行風を完全にシャットアウトする、なかなかの優れモノである (今さらだが)。
残念ながら数ヶ月後には訪れてしまうであろう冬場には、その威力をより一層発揮してくれることだろう。
ブレーキレバーがロックできない!
スイッチボックスを見る限り「あると便利だけど、なくても困らない」類の機能は徹底的に排除している印象のあるNMAXだが、「ないと困るのに付いていない」機能が「ブレーキロックレバー (パーキングブレーキレバー) 」である。
フットブレーキがなく、ギアを入れて止めることもできないスクーターには、この機能は必須ではないだろうか。ライダーならわかってもらえると思うが、停車時はハンドルから手を離したいものだ。
しかたなく、停車時は左右どちらかのブレーキレバーを常に引いている私である。
この▼カスタムショップで、ホンダ・PCXを始めとする各種スクーターのブレーキストッパーを販売しているが、
NMAX用のパーツは、まだ「フェンダーレスキット」だけであった。
確かにあのフェンダーはカッコ悪いが、そんなことよりブレーキレバーをロックする方が先だろう。今後に期待します。
メーターパネル(マルチファンクションメーター)
ホンダ・PCXとこのNMAXとで迷ったとき、メーターパネルはこっちの方がいいと思った。コンベンショナルなPCXに対して、NMAXの方がより“イマドキ”っぽい。
中央にデカデカと「スピードメーター」が配置され (ちなみにとても見やすい)、その上部が「時計」、下部がセレクトボタンで表示を切り替える「マルチファンクションメーター」になっている。
クルマなんかのマルチファンクションメーターと比べてしまうと、ショボすぎて泣けてくるが、NMAXは原付二種スクーターである。必要にして、じゅうぶんな機能を備えているのである。
トリップメーター
トリップメーターは[1]と[2]、きちんと2つ用意されている。ツーリングには便利だろう。
エンジンオイルトリップメーター
エンジンオイルの交換時期を“お知らせ”するためのトリップメーター。
初回は1,000km走行時、2回目はリセット後5,000km、それ以降はリセット後6,000km走行時に「OIL」の文字が点滅するそうだ。「点滅」って言っても、液晶のごく一部の表示が点いたり消えたりするだけだろうから、どれだけ“お知らせ”効果があるのかは疑問だが、スマホのアプリに記録したり、オドメーターと記録簿とを付き合わせたり *2 するよりは、ラクかもしれない。
Vベルトトリップメーター
こちらもエンジンオイルトリップと同様に、Vベルトの交換時期が来ると「V-BELT」の文字が点滅するそうだ。
ちなみに、Vベルトの“寿命”は20,000km。YSP横浜戸塚のスタッフさんによると、お値段は約20,000円だそうだ。「2万キロで2万円」。覚えやすい。
瞬間燃費メーター/瞬間燃費表示
向かって左側のバーグラフが「燃料計」であることは見ればわかると思うが、右側のバーグラフは「瞬間燃費メーター」になっている。よってもちろん、停車中はご覧のとおり何も表示されない。
マルチファンクションメーター部分にも、瞬間燃費を表示することができる。停車中は「_ _._」と、アンダーバーしか表示されない。
これが走行中は、めまぐるしく変わる。ときどき「99.9km/L」と表示されたりして、なかなか笑わせてくれる。ま、クルマ (スカイラインクーペ) のときも思ったけど、瞬間燃費表示って、ほとんど意味ないよね。
平均燃費表示
この表示だけ撮り忘れていたので、2016年7月27日の夜に撮り直して加筆修正。ま、夜間のイメージも1枚ぐらい入れておいた方がいいだろう。
2016年7月27日現在の平均燃費は、ご覧のとおり▲「37.1km/L」。
休日に2回ちょい乗りしたときは39km/L台だったのだが、平日3日間の通勤時にトバせるだけトバしたら、ここまで落ちてしまった。
ヤマハ発動機のブランドマーク
音叉マーク豆知識
おなじみ、ヤマハ発動機(株)の「音叉マーク」は、ハンドルポストと
サイドカウルの両側に配置されている。
楽器部門であるヤマハ(株)の「音叉が円と離れている」マークに対して、ヤマハ発動機(株)のマークは「音叉が円にくっついてオートバイのホイールを表している」という豆知識は、もはや常識の部類だろうか。
ヤマハのマシンと私
個人的にヤマハのオートバイというと、
に続いてこのNMAXが3台目だが、昔のマシンにはこんなに音叉マークが目立つように配置されていた記憶がない。それに対して最近のヤマハのマシンには、このNMAXに限らず、音叉マークが目立つ位置に、効果的に配置されていると感じる。
日本の二輪/四輪メーカーのロゴマークというと、メーカー名のイニシャルを図案化したシンプルなものが多いが、その中でもホンダ二輪部門のウイングマークと、ヤマハのこの「音叉マーク」はカッコいい部類に入ると思う。ヤマハ自身も、そのカッコ良さに気づいたということだろうか。
ハッキリとした記録も記憶もないが、RZは1,000kmも走らないうちに手放したし、ジョグに至っては・・・とてもブログになど書けないような「負」の歴史 *3 を、私のクソ人生に刻んだ記念すべき原チャリである・・・もちろん、ジョグには何の罪もない。
そんなワケで詳細は割愛するが、ボロボロになったジョグを10万円出して修理して (11万円で買ったのに(笑) )、その後しばらく放置してエンジンがダメになったので5万円払ってオーバーホールしたのだが、結局調子が戻らなかったので粗大ゴミとして捨ててしまった。
以上、これまでヤマハのマシンとは縁の薄かった私だが、どうかこのNMAXとは、安全に末永く付き合っていきたいものである。
(この項おわり)