駅からの帰り道、遠回りしてプチツーリング気分を味わう

横浜市戸塚区に引っ越してから、はや3ヶ月が過ぎた。

神保町までの通勤時間の長さには相変わらず慣れないが、悩みに悩んだ末に大枚をはたいて原付二種スクーターを手に入れて、拙宅から駅までのアクセス方法だけは変えることができた。

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戸塚駅前駐輪場は契約“即”駐車可

戸塚駅前で唯一空きのある月極駐輪場「戸塚駅東口第二自転車駐車場」は、上で引用した過去記事にも書いたとおり、契約月・前月の20日から受付が始まる。

満を持した7月20日、会社を定時で退社して戸塚駅東口に急いだ。

契約は、1枚の紙ッペラに「名前・住所・電話番号」を書く程度の簡単なもの。あとは、「2,000円/1ヶ月」または「6,000円/3ヶ月」の利用料金を支払う *1

私は、何も考えずに「6,000円」を支払って8月~10月の3ヶ月契約とした。

最後に、念のため受付のおじさんに「駐められるのは8月1日からですよね?」と聞いた。

おじさんはコトも無げに「もう今日から駐めていいですよ~」と言う。「ま、今日は乗ってきてないだろうけど(笑)」というボケツッコミも忘れずに付け加えて。

つまり契約月・前月の20日に契約すれば、月末までの約10日間は“タダ”で駐車できるのだ。さすがは巨大都市横浜、太っパラである。

というわけで、早速翌日21日からスクーターで駅に行こ・・・と思ったら、7月21日・22日は連日の雨(泣)。「日本一、間の悪い男」私の面目躍如であった。

 

戸塚駅東口第二自転車駐車場の3階がガラガラなワケ

ココだけガラガラな不思議

というわけで7月25日(月)から、ヤマハの最新型原付二種スクーター・NMAXで戸塚駅に通っている私である。

戸塚駅周辺には、原チャリ~原付二種を駐められる駐輪場がいくつかあるが、「戸塚駅東口第二自転車駐車場」だけが常に「空き有り」となっている。ずっと(なんでココだけ、こんなに空きがあるんだろう?)と不思議だったが、自分で実際に駐車して、駅に向かってみて初めて、その理由がわかった。

(空き状況は、このサイト▼で確認できる ※ただし最新情報が掲載されているわけではない)

www.yokohama-ankyo.or.jp

スロープはギリギリの幅

「3階・屋根無し」のフロアに上がるには、2つの踊り場を挟んで、スロープを3つ上がる必要がある。
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7月1日に徒歩で“視察”に来た時には気づかなかったのだが、このスロープがなかなかに狭い。「ザ・原チャリ・サイズ」ならさほど気にならないだろうが、それより8cmほど幅広のNMAXでは、けっこうギリギリである。

上の写真の手前側のとおり「クランク」もあるので、上るときは右側のスロープを通るのだが、右側の柵にミラーが当たらないよう、左側の階段に落ちないよう、慎重に上る必要がある。

ホームが遠い(上り電車の前方車両に乗る場合)

戸塚駅東口というのは、なぜか地下に入る通路がない。「危険!!横断禁止」という注意書きを無視して、バスロータリーを横断しない限り。
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(▲イジワルしないで、横断歩道のひとつでも作ってくれりゃいいのに)

なので、東海道線の前方車両に乗る場合 (その方が中央線への乗り継ぎが便利なのだ)、階段を上って駅前コンコースを歩き、階上改札を通って、今度はホームの反対方向に階段を降りて、延々とホームを歩かなければならない。

戸塚駅東口第二自転車駐車場から駅に向かうと、なぜか地下道に入れない。
階上改札を通ると、なぜか一方向にしか階段がない。

戸塚駅東口は、使えない。

 

帰りは遠回りしてプチツーリング気分を味わう

朝の急いでいる時間帯には、限りなくイラつきを覚える戸塚駅東口だが、帰り道には楽しみがある。

遠回りして、ちょっとしたツーリング気分を味わうのだ。

定時 (18時) に会社を出ても、戸塚駅東口第二自転車駐車場に着くのは19時過ぎ。今はまだ日が長い時季だが、それでも日没には間に合わない。f:id:ToshUeno:20160729190935j:plain
(▲この日 (2016年7月29日(金)) 駐車場に着いたのは、19時9分)

それが少しだけ悲しいが、逆に考えれば、それだけ時間をかけて“田舎”に来るから、ツーリング気分も味わえるのだ。

 

戸塚区西部プチツーリング

市街地区間

まず、戸塚駅東口から程近い「上倉田」の交差点を右折して、神奈川県道203号に入る。しばらくは市街地が続くため車列が延びることも多く、快適には走れないが、ポツポツとおもしろそうな店があって、それを眺めるのは楽しい。

バイパス区間

そして、思うように走れずにストレスが溜まった頃に、「長沼」の交差点で右折して、側道から横浜市道環状3号線に入る。ここは片側2車線の、バイパス“ライク”な道路である。クルマも少ないので、思いっきりスピードが出せる。いちおうまだ慣らし中なので、フルスロットルにはしないけど。

突き当たりの「日の出橋」丁字路を左折して、すぐ先の「金井」交差点を右折する。そこからが“メインイベント”である。

山道区間

商業施設は完全になくなり、人家もまばらになってくる。
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そこからさらに進むと、完全に「山道」の様相を呈してくる。

ここは本当に横浜市なのだろうか? そんな疑念に囚われる。
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近所のおじさんに引越の挨拶をしたとき、「この辺はちょっと行くと“箱根”だから(笑)」と言っていた理由がよくわかった。まあ箱根のダラダラ坂と比べたら、その長さは100分の1にも満たないが、確かに「横浜」という地名でイメージする風景とは、かなりかけ離れている。

田舎暮らしを楽しむために

というわけで、戸塚駅東口から遠回りして帰ると、市街地・バイパス・山道 (田舎道) という「ツーリングロードの3大要素 (※オレ定義)」を、わずか20分の間にすべて味わえるのである。これは都会に住んでいては、決してできないことだ・・・

・・・とまあ、こんなふうに何か楽しみを見出さないと、長距離通勤もストレスが溜まってしょうがないのだ。

“田舎暮らし”もラクじゃない。

 

*1:3階・屋根ナシの場合