M109Rで二輪のユーザー車検に行く_2021(前篇)

2021年8月某日、“旧車”ブルバードM109Rでユーザー車検に行ってきた。

 

欲しいオートバイがない

M109Rのユーザー車検も、とうとう5回目である(車検自体は6回目)。

「次回の車検までには絶対に買い換えよう」2年前に車検を終えた時、そう心に決めていたが、大枚はたいて手に入れたいほどのオートバイが見当たらないまま車検の時期が来てしまった。

ほとんど乗っていないことを考えれば手放すのがもっとも合理的ではあるのだが、オートバイと完全に縁を切れるほどに人生に絶望しているワケでもない。

とうの昔に酒もヤメたし、ち○ぽも勃たなくなって久しい私にとって、オートバイはこの取るに足らない人生にほぼひとつだけ残された喜びなのだ。最後に残った喜びを捨てきれないのだ。

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思い出の風景のひとつ(2014年9月、鳥取県某所にて)

一時期は、ホンダ・アフリカツイン(現行型・CRF1100L)に買い換えようと思った。 

が、スポークホイールってのがどうしても気になる。チェーンドライブもメンテナンスが面倒なので好きじゃない(やっぱりシャフトドライブが好き)。

またある時期は、BMW・R18 Classicに心が動いた。

でも「300万円以上 *1 もするのに“単眼”メーター」ってところが次第に引っ掛かってきた。その“超高級”メーターには「BERLIN BUILT」なんて書いてあるけど、我等ジャパニーズからすると「だから何?」だし、そんなモンにスペース使うならそのちっちぇえ液晶何とかしろよ、って感じだし・・・で、結局冷めた。

またM109Rに買い換えるってことも考えたが、いまだにメリケン等では売られ続けているM109Rなのに、

この国ではもう誰も逆輸入してくれなくなって久しいので2021年現在「新車」を買っても「4年落ち」だし、どうせなら最新の装備が付いているマシンが欲しい。

最新装備テンコ盛りのツアラーということでホンダ・Gold WingやBMW・R1250 RTなんかも検討したが、300万円もの莫大なカネをつぎ込んで期待外れだった時のことを思うと、どうしても踏ん切りが付かなかった。Gold Wingに至っては、いつの間にかマニュアルがなくなってDCTだけになっちゃってるし(しかもなぜか2021年5月で注文受付が終了中)。

四輪の方でもロクに展望もないのに早早と「もうガソリン車はヤメます」なんて言っちゃってるし、ホントホンダは大丈夫なのか? 

閑話休題。

やっぱりスズキが最新装備を纏った新型M109R(この際「M119R」でも何でもいいんだけど)を国内向けに売り出してくれるのがいちばん理想なのだが、現行カタナのショボ過ぎるビジュアルを見るにつけ、今のスズキのデザインチームには期待できない。クルーザーにあるまじき、大キライな“スン詰まり”デザインにされちゃうのがオチだろう。

それが現代の趨勢とは言え、そんなものに安易に迎合しないのがスズキのスズキたる所以だったはずなのに。

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レッドバロン戸塚で“叩き売り”されていた現行カタナ(26万円引き!)

 

“モッタイナイ”より温暖化対策?

2010年5月に2年落ちの中古車として購入した私のM109R。

つまり今年(2021年)は初度登録から13年目である。13年目か・・・どうりであちこちヤレてくるわけだ・・・なんて感慨に浸りながらも、ふと気がついた。13年目って、税金が上がるんじゃ?と。

調べてみると、二輪の「重量税」は12年目までは3,800円。13年目以降は4,600円だった。なんだたったの800円か。じゃあまあいいか。四輪に比べれば車重が軽いからとは言え、二輪の重量税は安くて良い。

四輪の方の愛車・スカイラインハイブリッド(INFINITI版)も今年初めての車検だったのだが、重量税だけで32,800円も払わされてウンザリした。もし、このままスカイラインをあと10年乗り続けると、13年目の重量税はなんと45,600円!*2

二輪の800円に対して、四輪は12,800円も余計に払わなければならない。上げすぎでしょ。四輪の旧車に乗る人達は大変だわ。

我我日本人は「もったいない」「モノを大切にしなさい」そう教わって育ってきた。私のように昭和ヒトケタ世代の母親に育てられた日本人であればなおさらである。でも現実は、モノを大切する人達がバカを見る世の中だ。

「古いクルマより新しい方が環境性能が上がってるから、税金上げて買い換えさせよう」どうやらそれが御上の言い分らしいが、ただの詭弁だろう。

誰もが皆おかしいと思っているのに、こんな理不尽が長年まかり通って一向に改善の気配すらない。だからこの国は落ちぶれる一方なのだ。

 

STOP THE WORLD

13時ちょうどに拙宅を出て、13時45分頃みんな大好き川崎自動車検査登録事務所に到着。緊急事態宣言下で横浜新道も首都高も空いていたのに15分も余計にかかったのは、ひとえに産業道路を埋め尽くした貨物自動車群のせいである。久しぶりに乗ったので連中のジャマをしないように走っていたら異常に時間がかかってしまった・・・ま、お仕事ご苦労様です。

2年ぶりとは言え、5回目ということで迷うことなくD棟に直行する。いくらバカでも申請用紙がタダになったとか、印紙を買う場所とかは覚えている・・・まあそれ以外は、過去のブログ記事を読んで予習しておいたことは言うまでもない。 

toshueno.hatenablog.com
予習どおり「青い目印」が付いた棚から3種類の申請用紙を引っこ抜き、“昭和然”としたガラス張りの窓口でなんちゃら印紙を買う。

13年目の“割増し”料金はどうすんのかな?と思っていたが、窓口で「車検証を出せ」と言われるので心配はご無用。ガラスの向こう側に座っている人間(推定年齢38歳・♀)が“紙”の記載事項をチェックし、それに応じた金額を請求してくる。

昭和なので、もちろん支払は現金オンリー。まるでこの空間だけ時間が止まっているかのようだ。

あおり運転ヨロシク、私の右後方70cm付近にビタ付けで並んだ(ソーシャルディスタンス!)バb・・・高齢女性の“圧”に耐えながら、受け取った3枚の小っさい紙っペラをなくさないようにクリアケースに入れた。

 

2年ぶりの手書き

そぼ降る小雨の中(5回中、これで3回目の雨!)を 、クリアケースの中を濡らさないように気をつけながらA棟に向かう。A棟内は5、6人の受検者がいたが、申請書類“手書き”用カウンターには珍しく誰もいなかった。

こうして文字を書くのは何カ月ぶりだろう・・・もしかしたら2年ぶりかもしれない。驚くほどヘタクソになっていく一方の自分の字に萎えながら、歴代最速で書類を書き終える。間違えないようにサンプルを何度も見返しながら、ビチョビチョスポンジ(これちゃんと除菌してんの?)に印紙を浸して貼り付ける。徹頭徹尾、どこまでいってもアナログである。

この国はいったいあと何年、こんなムダで非効率な作業を国民に強いるのだろう。 

(つづく) 

 

*1:いろいろオプションが付いた「First Edition」の場合

*2:無論これは2021年現在の金額。きっと10年後はもっと上がっているだろう