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彼岸渋滞に巻き込まれながら犬吠埼を目指す~銚子ツーリング

オートバイ

今回のツーリングは、タイトルだけでほぼ完結している。つまり、それほどまでにネタがない。ただ、それでも何とか工夫して記事にするのが、このブログの目指すところなのだ。



 

今回のルートログ

いつもは一番最後にルートログを掲載するのだが、今回は最初に持ってきて話の“前フリ”とする。

わかりにくくて恐縮だが、往復のルートをざっくり書くと以下のとおりとなる。

  • 東京都内を北東に突っ切ろうとした後で東京湾方面に戻り、さらに千葉県北西部をジグザグに走った後で犬吠埼にゆっくり南下しているのが往路
  • 犬吠埼から潮来あたりまで北上し、そこから一気に東関東道で南下しているのが復路

犬吠埼を目指すにあたって、もちろんカーナビの「ルート案内」は使用していない。ナビの地図の縮尺を「広域」に設定して、大まかな方向だけを間違えないように注意しながら東を目指した・・・が、成田市あたり (ちょうど往路の下道と復路の東関東道がクロスしている地点) までは見事なまでに迷走しているのがよくわかる。

 

千葉にツーリングに行く意義

2017年3月19日(日)は「3月の三連休の中日」ということで、この時季にもっとも“旬”である伊豆方面は大渋滞が予想された。「千葉方面はそれほど混まないだろう」という何の根拠もない独断的予想に基づき、ざっくりと2つの計画を立てた。

  1. 千葉は銚子の先っちょ、犬吠埼を最終目的地とする
  2. その道すがら、千葉ならではの田舎道を堪能する

以前、「千葉は海沿いよりも内陸が楽しい」という記事を書いたことがあるが、

toshueno.hatenablog.com

房総半島の場合、単調で交通量の多い海沿いの道に比べて、ちょっと内陸に入れば「広域農道」も含めて交通量の少ない、快適で楽しい道がたくさんある。

そしてそこには、都心からわずか数十kmほどしか離れていないということが信じられないほど、カントリーチックな風景が広がっている▼。
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(▲2010年7月31日撮影。当時使用していたコンデジにはGPS機能がなかったため場所は不明)

戸塚も大概田舎だが、千葉の田舎っぷりは田圃や畑が一面に広がっていることからもわかりとおり、「農業」という由緒ある日本古来の“伝統産業”が地域に根付いている点において、戸塚あたりの中途半端な田舎とは“重み”が違う。

景色のみならず、そこを満たす空気もそこに吹いている風も、日本の田舎者である私の郷愁を呼び覚まして止まない。千葉にツーリングに行く意義は、決して「絶景」などではないのだ (そもそも千葉には「絶景」と呼べるスポットが存在しない)。

 

お彼岸の千葉はとんでもなく大渋滞だった

千葉の田舎道を堪能するにあたり、まずはアクアラインを通ってサクッと房総半島の真ん中に上陸するつもりで、午前8時50分に拙宅を出た。川崎市幸区に住んでいた頃はアクアラインの入口なんて目と鼻の先だったが、当然のごとく戸塚からは随分遠くなった。そう、午前9時ちょっと前の出発では遅すぎるのだ。

渋滞は既に、首都高湾岸線・東扇島ICの遙か手前から始まっていた。そして、川崎航路トンネル手前の電光掲示板に表示されていたのは「アクアライン 海ほたる付近 渋滞9km」の文字。つまり、海ほたるまでのトンネル区間はびっちりクルマで埋まっているということだ。ただでさえ快適とは言い難い密閉された暗闇の中、延々とスリ抜けを続けるガッツは今の私にはない。

あっさりと首都高川崎線 (K6) に進路を変え、大師ICで一旦一般道に出てから、すぐに首都高横羽線に乗り換える。(渋滞はアクアラインだけだろう)そう思ったからだが、そんな淡い期待をアザ笑うかのように、横羽線も大渋滞。「何やってんだオレ」と独りごちながら、乗ったばかりの首都高を羽田ICで下りた。

この時点で、有料道路によるショートカットはあきらめた。ずっと下道で銚子まで行こう・・・。

東京都内の下道は期待したとおり快適に走ることができたが、千葉県に入って浦安を過ぎた辺りから車列が延び始める。なんとなくだが、今日はスリ抜けはしたくない。「虫の知らせ」ってヤツだ。これを無視して無理をすると、ロクなことが起きない。湾岸道路を左に逸れ、市川市内に入る。が、やっぱり渋滞。千葉県道264号も同51号も、路上を塞いだクルマの大群は一向に動いてくれない。

貧乏ランプが点灯したので、休憩がてら市川市内のENEOS (曽谷南SS) に入る。
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セルフじゃないのは面倒だが、この先も渋滞が続くのであればそんなことも言ってられない。給油してもらっている間、店員さんに聞いてみた。

私「この道はいっつもこんなに混んでるんですか?」

店員A「いや、今日はお彼岸でみんな帰ってきてるから混んでるみたいです・・・って、かみさんが言ってました」

ふーん、見た感じ小僧だけど結婚してんのか・・・まあそんなことはどうでもいい。お彼岸で「帰ってきてる」? 千葉の、しかも市川なんて、ここから都内に通ってんだろ!と思ったが、私の聞き間違いだろうか。それとも市川市民の多くは、どこかに出稼ぎにでも行っているのだろうか。その回答にはいろいろ引っ掛かったが、元来話し好きではないし店員さんもあまり話したい風でもなかったので、聞き返すのはやめた。

その後、国道464号も千葉県道8号も、ずっと渋滞。千葉の道路事情も把握しないままテキトーに走ったとは言え、あれほど渋滞だらけだったのはどういうことだろう。千葉県北西部にお住まいのみなさんは、いったいどこに向かっていたのだろう。

市川市内で給油した時点での平均燃費は「12.6km/L」だった *1Honda Moto LINCの燃費履歴を確認したら、12km/L台まで落ちたのは実に2年ぶりである。もしもっと後に給油していたら初の11km/L台まで落ちて、燃費歴代最悪記録を更新していたかもしれない。

 

オヨビでなかった犬吠埼

結局この日は、上に掲載した2010年の写真のような「千葉ならでは」の田舎道はイッコも走れなかった。千葉は内陸に入れば田舎道だらけかと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。

物足りなさを抱えたまま、犬吠埼にたどり着いたのは16時40分頃。案の定、犬吠埼灯台周辺はクルマとヒトで賑わっていたのでスルーして、少し離れた場所にある「君ヶ浜しおさい公園」にオートバイを停めた。f:id:ToshUeno:20170319164148j:plain

人工的に造られたと思しき不自然な砂浜で波と戯れる家族連れや若者たちにひとり混じって、灰色の海をしばし眺める。
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父親に手を引かれたこの小さな男の子▼は、海を見るのが初めてだったのだろう、泣き叫ぶほどに寄せ来る波を怖がっていて、それを父親と思しき若者と、男の子の姉と思しき少女が懸命になだめていた。
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なんと平和な、なんと微笑ましい光景だろうか。ただ、心温まるシーンに違いはないのだが、どうにも居心地が悪い・・・。

そう、いつかの宮ヶ瀬ダムのように、この場所にひとりで来ているのは私だけであった。

toshueno.hatenablog.com

滞在時間、わずか10分。ようやくたどり着いた犬吠埼をそそくさと後にして、帰路に着いた。

 

銚子ツーリングまとめ

千葉県北西部の下道を初めて走って、そこに田舎道がないことがよくわかった。そして、「お彼岸の三連休の中日」という悪条件下であったにせよ、そこが渋滞だらけであることもわかった。もう二度と、千葉県北西部の下道を通ることはないだろう。

千葉に行く場合は、トンネルの暗闇の中を危険を冒してスリ抜けしてでも、渋滞のアクアラインを通った方がいい。全体的なイライラ度数は、まだその方が低い。

基本的に行き当たりばったりなツーリングなので、毎度毎度そう楽しいことがあるわけでもない。伊豆の場合は海岸沿いをグルッと時計回りするだけで私的にはじゅうぶん楽しいが、それに比べると、千葉はずいぶん難易度が高い。

無計画なテキトーツアラーを「渋滞」という最悪の仕打ちで無愛想に拒絶する。千葉県=房総半島は、そういう場所である。心してかからねばならない。

  • 走行距離=399.7km
  • 走行時間=10時間16分 ※Google マップ・タイムラインに記録された値

 

*1:記録を取り始めた2013年から5年間の平均燃費は「18.74km/L」