散歩:東京タワーとその周辺
春の風 何をいまさら 東京タワー
東京タワーには、何度か行ったことがある。
田舎者ヨロシク、一番最初は中学の修学旅行である(笑)。
若い頃、旅行で来ていたおふくろさんに呼び出されてバイク(VFR400Z)で行ったこともあった。
でも、増上寺の境内に入ったのは初めてである。
「東京タワーって、なんでこの場所に建てたんだろう?」と思って”東京タワー 場所 理由”でググると、個人のブログがトップでヒットする。なるほど、こういう知識をひけらかしていけばアクセス数も上がっていくのか・・・と感心したが、肝心の知識が私にはない。
そんなアクセス数向上術はともかく、当該ブログを読むと「シロートのブログなのにスゲえ文章だな・・・」と驚かされる。
が、よくよく読んだら中沢新一氏の著書の一部をまるまる転載しただけの記事だった。そんな記事がトップに来るなんて・・・Googleさんもまだまだですね(笑)
結局、そのブログ、というか中沢新一氏の文章では理由がよくわからなかったのでWikipediaを確認すると、
海抜18mの高台にある港区芝公園地区は基礎を打ち込むための東京礫層地盤もより浅いところにあり、国の中枢機関や各放送事業者との距離が近いなど報道と観光の両面に恵まれた立地であった。
-Wikipedia 「東京タワー」
とある。また、上記引用の続きを読むと(少しわかりにくいが)タワーの辺りはもともと増上寺の土地だったらしい。
境内の奥の方に進むと、かわいらしいお地蔵さんが並んでいた。
このスタジャンは、オーダーメイドだろうか。それとも既製服がジャストサイズなんだろうか。子供がいないので、いまいちわからない。
それにしても、巨大かつ近代的なビル群の中の、このぽっかりと空いた空間に身を置いていると、ひどく不思議な気持ちになる。
電車+徒歩で東京タワーへ
修学旅行の時はバスで来たはずなので(他のクラスのバスガイドさんがやたらかわいくて悔しかったことだけ覚えている)、「電車(京急直通・浅草線)+徒歩」で来たのは初めて(と、”初めて感”を無理やり自己演出)。
この美しい建造物を設計した人と、その設計をカタチにした職人さん達は偉大だ。
「東京タワーなんて空いてるよ」と、東京モンのくせに東京の”現状”を全く把握していない かみさんの妄言に反して、展望台のチケット売り場は長蛇の列。家族連れや外国人観光客はともかく、中高生ぐらいの子供達のグループが多いことには驚いた。
今の子供達なんて他に楽しみなんていくらでもあるだろうに、人間ってのはつくづく高い所が好きなんだなあ、と思う。
行列に並ぶのは苦痛以外のナニモノでもないので、「夜になったら空くよ」という かみさんの言を懲りずに信じて、メシを喰いに浜松町/大門駅周辺に戻る。
夜のトーキョー
メシを喰って酒を飲んでいいカンジになってから、再び東京タワーに向かう。
横の車道はさっきまで通行止めだったが、夜にはタクシーがガンガンにスピードを出していた。アブねえなあ。歩道に結構人がいて、車道にはみ出ざるを得ない時もあるのに。
でまあ結局は、並ぶんです。チケットを買うまで、10分ぐらいだったかな?
それにしても、この大展望台も特別展望台も、チケットが未だに「窓口で手売り」だった。
券売機に換える資金なんていくらでもあるだろうに、”昭和感”を出すためにあえて残しているのだろうか?
エレベータ横に「チンクエチェント・ツインエア」と「ワンピース」のコラボ商品?が置いてあった。
「ワンピース」については3Fの”商業フロア”にもイベントスペースがあり、4・5Fでも何か企画モノをやってたらしい(※カケラも興味がないので個人的にはどうでもいいが、ひとつの情報として記述)。
大展望台
いやあ・・・大洗マリンタワーとはレベルが違いますね・・・(当たり前)
気合い入れてコンデジ持ってったら、バッテリがキレてて使い物にならなかった(恥)
で、しかたなくスマホで撮ったんだが、スマホのカメラってディスプレイだとキレイに見えるのに、実際の画像はボケボケだった。ガッカリ。ほんとガッカリ。
結局、このボールが一番キレイに写ってた。
特別展望台
せっかくココまで来たし、もう死ぬまで来ない可能性も高いので、「特別展望台」へ行くことにする。
何が”特別”かと言うと、そこに行くまでの待ち時間が特別なのである。チケット(※特別展望台のチケットは大展望台で改めて買う必要がある)を買うまでに10分、「あんだけの人が並んでたワリには意外と早いな」と喜んだのもツカの間、そこからエレベータに乗るまでにさらに20分以上、計30分以上延々と待ち続け・・・
ようやく、特別展望台へ。
”ブログサイズ”に縮小すればそれなり見えるが、やっぱり上に上ってもキレイには撮れてなかった(当たり前)。ミラーレス一眼買おうかなぁ・・・(その前にまずバッテリをきちんとチェックしましょう)
それにしても、特別展望台の来場者の9割が若いカップルだった(※オレ感覚)。「なぜ若いカップルは夜景を見たがるのか?」
もはや想像さえできないので、かみさんに聞いたら「ロマンチックな気持ちになるんだよ」と、なんかわかったようなわからないような回答だった。
”ロマンチック”ってなんスか?
下(大展望台)に降りるのにも、延々10分以上待つ必要があった。10人乗り程のエレベータが1基しかない”昭和”の施設なので、仕方ない。
フットタウン
東京タワーの塔の下にくっついてる建物は「フットタウン」と呼ぶらしい(ってことを今確認して今知った)。
3Fには「木枯らし紋次郎」の故郷(違ってたらすみません)が物産展をやってたらしいが、既に店終いした後だった。
ちなみに私は、「上野村」には縁もゆかりもない。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の舞台を再現したジオラマもあった。
こういうのは大好物なんだが、私の背丈程のガラス(またはアクリル板)で囲われていたのが興醒めだった。まあ世間には想像を絶するアホがいるから、保護したいのはわかるが・・・悔しいので”囲い”の上に手を伸ばして撮影。
指定した日付の新聞の一面”だけ”がA3サイズでプリントされるサービス。400円。
新聞(朝刊)ってのは当然前日のニュースが載るワケで、誕生日にするか次の日(=誕生日当日のニュース)にするか悩んだが・・・
結局誕生日にしたら、面白くもなんともない紙面だった。
帰る頃は21時になろうとしていたが、まだ入場するために並んでいる人が大勢いた。 東京タワーとは、「昭和」と「現在」の東京を同時に感じることができる場所として、まだまだ貴重な存在なのだろう。